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【映画】・「フィースト2/怪物復活」&「フィースト3/最終決戦」

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監督:ジョン・ギャラガー
脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン

実は一作目を観てない。
で、結論から言えば、2、3と合わせてもうーん……という感じ。

「1」がとてつもない傑作で、2&3とはまったくテイストの違う作品ではない、と仮定しての話になる(その確率は、低いとは思うが)。

あらすじは、田舎町にとつじょ現れた不気味な怪物たちが、人々を食い殺す。それに対抗するためにみんなが立ち向かうという、まあ書いても書かなくてもいいようなものではある。

でだ。
まずは、一作目の日本版予告編ほどには能天気なバカ映画ではなく、意外とまじめに恐がらせようとしているし、いわゆるグラインドハウス映画っぽさを演出しながらも(……って、ほんとのグラインドハウス映画って私、よく知らないけどね)、急に妙に文芸映画っぽい変な演出が入ったりして、不思議な映画体験ができることはできる。

そこはホメの部分。
以下は、どうかと思った部分。

ホラー・スプラッタ映画のお約束では必ず死ぬやつが死ななかったり、死にそうにないタフなやつが死んだり、怪物よりも人間たちがコトを大きくしてしまったり……ということで黒い笑いを誘おうという意志はわかる。

わかるが、どうもジャンル映画の自家中毒を感じて好きになれない。

そもそも、もともと「一人ひとり殺されていく」パターンのホラー・スプラッタ映画には「だれが死ぬか」という興味が内包されており、そこでは当然、演出上「意外性」が、どのようなトーンであれ盛り込まれている。
だから、そこを強調して笑いを誘っても、私には当たり前のことのようにしか思えない。

この手のパターンでギャグが成立しうるとしたら、「出演者当人が、ジャンル映画のようにふるまうことを意識している」というドラマ「名探偵の掟」みたいなメタな構造にするしかないだろう。
どうも、そこまで徹底しきれていない。

だから、ギャグの出来としては「悪い意味で学生映画っぽい」というか……。さぞかし飲み会とか現場では盛り上がっているんでしょうね、みたいな。

それと、結末の投げっぱなし感覚も、こういうのは「物語はかくあるべし」という強固な規範みたいなものが確立されている時期にこそ意味があるはず。むしろ、現代は「この混乱の時代、どうやって個人の、あるいは社会の物語をつむいでいくか」の方が重要なはずである。
教条的な言い方だが、そういわざるを得ない。

そういう観点からすると、やっぱり「デス・プルーフ」で古い様式の中に自分なりの物語を持ち込んだタランティーノは、才能あるんだと思います。

今は2009年か。この映画、1999年に観ても、「古い」と感じてしまっていたと思いますよ。

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