【マンガ雑誌】・「別冊パチスロパニック7」8月号(2009、白夜書房)
三号変則集中連載で、原作:鶴岡法斎、作画:張慶二郎「アルケミーの羊」が掲載。
数年前に作品を発表したっきり書けなくなっている自称(?)小説家・成田優一。同棲していた彼女には愛想をつかされ、睡眠障害もあるっぽい。ただし、パチスロではけっこう稼ぐ腕はあるらしい。
夢を持つことができず死んでしまおうかな、とも思う彼だったが、明日がパチスロ店のイベントだと思い出すと、行ってみようかとも思えてくる……。といった感じの導入部。
鶴岡さん原作のパチスロマンガとしては、「ヤマアラシ」は主人公がパチスロに対してある意味求道的というか、スロットに対してどう向き合うかみたいなところがテーマになっていたと思う。
で、今回の主人公は「小説が書けなくなった自分」とか、「また書きたい自分」っていうのがまず最初にあって、そのうえでパチスロをやっている、という印象。
こういう人生における「迷い」を物語として(しかも決して登場人物が自暴自棄になって終わったりせずに)書くのはウマい人なので、そこら辺が今後どう転がっていくのかというのが、楽しみ。
張慶二郎の絵のカッコよさは、文句なし。
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