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2009年5月

・「餓狼伝」(20)~(23) 夢枕獏、板垣恵介(2007~2009、講談社)

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イブニング連載。
北辰館の全日本空手道オープントーナメントは、顔面打撃、関節技、投げ技、寝技を解禁、着衣の有無まで無制限という総合格闘技に近いルールとなり、広く門戸を開放。他流派の空手はもちろん、古流武術やプロレスまでが参戦することとなった……というのがここのところの流れだった。

私の場合、「読めば確実に面白いものはかえって読まない」という妙なクセがあるため長らく感想を書かないでいたが、まあ読んだら実際、本当に面白いんだよ。

難を言えば、マンガ版オリジナルの若手レスラー、鞍馬彦一の役割がちょっとグダグダだったかなと。あと伝統派空手のおじさん(神山徹)は、「試合後も空手をやめない」っていう描写が欲しかったかな。

それと、松尾象山のエキシビジョンマッチは、ちょっとマンガとしてノープランでしたね。まあいざ自分で考えてみようと思うとむずかしいけどね。

19巻の感想

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・「ふぐマン」(2) 徳弘正也(2009、集英社)

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スーパージャンプ連載。
ふぐの遺伝子によって、女性にはもてるようになったが精液含む体液にふぐの毒性がつくようになってしまった男の悲喜劇。
名人芸、職人芸。とくに最後の方に出てくる、老画家と淫乱なモデルの関係性がいいですね。

1巻の感想

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・「ばりごく麺」(1)~(2) 能條純一(2009、集英社)

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簡単に言えば「ラーメン版 哭きの竜」。

ラーメン!
ラーメン!
哭きの竜!

ラーメン!
ラーメン!
痛快ラーメン!!

読もう!!!!!

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・「音楽と漫画」 大橋裕之(2009、太田出版)

Ongakutomanga
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ロクに楽器も弾けないヤンキーたちが、思いつきでバンドをやることになり……という話。
一見落書きみたいな絵なんだけど、きちんとマンガを勉強した形跡が……とか何とかいうよりも、ネームとして実にキッチリできており、力の抜けた絵柄とマッチしている。
1ページ目から何とも言えぬ感覚に引き込まれ、最後まで夢中で読んでしまう。
そういう作品だった。

狙っているんだけど狙ってない、狙ってないけど狙ってる、「大リーグボール3号」みたいなフワフワした球筋に、すっかりやられてしまったという感じだ。そして、「投げている」という意志があるということは、最終的には狙っているということになるのだが、そのこと自体が心地いいのである。

このマンガ、ネットでチラリと見かけて、中身をまったく知らずに「けいおん!」の2巻と一緒に買ったことが自分の中では珍しいミラクルで、そのことについてもずっとニヤニヤしっぱなしだったのであった。

他に短編「山」、「ラーメン」、「漫画」を収録。

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・「けいおん!」(2) かきふらい(2009、芳文社)

Keion02
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絵はかなりかわいい。最近のロリ系の絵より若干肉感的。
ギャグは……まあこの手のマンガとしては普通。

覚えておこう、売れないことは負けではないが、売れることは確実に勝ちであると。
オタクとか萌えとかラブコメとかってのは、平凡や均質性や退屈との戦いであったとしても、だ。

そうそう、「いじわる女とかツンデレが出てこないから読みやすくていいな~」と思っていたら、出てくるのは女の子ばかりだから、ツンデレなんて出ようがないんだな(私はツンデレ大っ嫌い)。

想像だが、極度に男子(イケてない男子)と、キラキラした女子は現実世界で、私が中高生のときなんかやりもよほど断絶しているのかもしれんね。
それが百合を生み、ツンデレを生んだと。それらはおそらくコインの裏表なんだな(百合でツンデレ、ってのもあるんだろうけどさ)。

「絶対にコミットできないで、ただ観察する」のが男にとっての百合で、無理矢理にでもコミットしようとするとツンデレくらいしかリアリティがなくなってる、ってことなんじゃないの。

まあ、どうでもいい話ですが。

1巻の感想

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・「プピポー!」(1)~(2) 押切蓮介(2008~2009、ソフトバンククリエイティブ)

Pupipo01
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霊的なモノが見えてしまう女子小学生、姫路若葉は孤独な日々を送っていたが、「ポーちゃん」という謎の生物を拾ってから状況は少しずつ変わってゆく。

まだ2巻の段階で「ポーちゃん」の正体は見えてこないが、藤子不二雄の作品に出てくるようなキャラ「ポーちゃん」を通して、人間の心に通じている異界を描く作品らしい。

「でろでろ」など、現在連載中のマンガと比べて他の作品群もいろいろ趣向を変えており、作品の幅や仕事量としては、いまどき珍しいマンガ家かもしれない。押切蓮介は。

それと、想像以上に才能のある人なのかもしれない。

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・「世にも奇妙な漫☆画太郎」(7)(完結) 漫☆画太郎(2009、集英社)

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1話完結のぎゃぐまんが。おもしろ。すばらしい。すごい。コピペ。キャラクターはだれが描いているのか。わからない。でもおもしろ。読もう。

6巻の感想

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・「聖☆おにいさん」(3) 中村光(2009、講談社)

Saint03
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休暇をもらって下界の日本の立川市で二人暮らしをしている聖人・イエスとブッダの日常。
「このマンガがすごい!2009」のオトコ編でぶっちぎりで1位だったらしく、そのためかえって語りにくくなってしまった。

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【イベント】・「トンデモ本大賞2009」

「トンデモ本」を集めて楽しむ読書集団と学会(会長:山本弘)が一年間の収穫を持ち寄って年間最大のトンデモ本を選ぶ「日本トンデモ本大賞」の公開大会を、今年も東京で下記の通り開催することになりました。

 今年は「恐怖の大王」降臨10周年! そう、1999年からちょうど10年がたちました。今回もトンデモ本大賞の選考・決定に加えて、「トンデモ活動弁士」(坂本頼光)のパフォーマンスなどなど、ライブでしか見られない企画が盛りだくん。
第18回「トンデモ本大賞」を決めるのは、あなたの一票です!!

【日時】2009年6月6日(土曜)12時開場 13時開演(予定)
【場所】みらい座いけぶくろ(旧称・豊島公会堂)
     東京都豊島区東池袋1-19-1(JR山手線池袋駅東口下車・徒歩約5分)
【出演】山本弘、唐沢俊一、皆神龍太郎、志水一夫、眠田直、藤倉珊ほか。
【ゲスト出演】坂本頼光(活弁士)
【主催】と学会
【協賛】楽工社
【入場料】S席3000円(前売)、3500円(当日)
       A席2800円(前売)、3000円(当日)
ローソンチケット発売方法
「日本トンデモ本大賞2009」 Lコード:32810
■ 全国ローソン設置のLoppiでご購入下さい。
■電話予約 0570-084-003(要Lコード 4/1 10:00以降24時間対応 自動音声電話)
  0570-000-777(10:00~20:00 オペレ-ター予約)

■インターネット予約
http://l-tike.com/
 ※要無料会員登録/インターネット予約購入の際は 別途お客様手数料が315円/枚発生いたします。

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【映画】・「ドロップ」

Drop
公式ページ

原作・監督・脚本:品川ヒロシ

公式ビジュアルブック[amazon]

原作小説[amazon]

「おしゃべりクソ野郎」こと、品川庄司の品川ヒロシ原作・監督・脚本のヤンキー映画。
「私立中学から、ヤンキーになるために公立に転校した」主人公ヒロシ(成宮寛貴)が、転校先のヤンキー・達也(水嶋ヒロ)たち4人の仲間とケンカしたりダラダラしたりのヤンキーライフを満喫する。

実は事前に、ラジオの映画評コーナーでこの映画に関してものすごいdisりっぷりを体験したため、前売りは買ったもののまったく観る気がなくなってしまっていたのだが、もったいなかったので観ましたよ。

結論。けっこう良かったよ!!!!!

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・「でろでろ」(12)~(15) 押切蓮介(2008~2009、講談社)

Derodero15
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ヤングマガジン連載。んん~なんだか10巻くらいまでのパターンと違ってきていて違和感が……。最近、シリアスな作品も描いているから心境の変化だろうか。
あるいは、幅広い作品の描ける作家に脱皮するための過程か、それとも単に連載が長期化しすぎたか……。
謎。

11巻の感想

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・「けいおん!」(1) かきふらい(2009、芳文社)

Keion01
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アニメの原作の4コママンガ。高校の軽音部に所属している4人の女の子と担任の先生などが、ちょっとした面白を展開する作品。

実は私、アニメ版の方は珍しく評価してます。
理由は、瞳の四角い(瞳を大きく描き過ぎたために、四角く見えてしまう)女が出てこない、メンドクサイツンデレ女が出てこない、学生の心地よい閉鎖的ダラダラ感、そのときどきに垣間見えるキラキラ感がよく表現されていると思っているからです。

で、原作を読むとアニメは「うまく膨らましたなあ」って思ってしまう。正直、1巻の段階では設定、お話、キャラクターとステロタイプの域を抜けきれておらず、ギャグもハジケているわけではありまへん。
まあ、逆に言えばステロタイプな作品としては及第点だとも言えるんでしょうが、それは編集さんが通した作品だからね。外野が「及第点だね」なんて言ったって仕方がないわけで。

この作品、アニメがけっこう人気あるみたいで、今後過剰に上げられたり落とされたりする可能性がありますけど、アニメを観ないで原作も読まないで「なんだか知らねェけど気に食わない」みたいなけなし方は、もうやめようね。せめて、原点に当たる労力は取ろうよ。

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・「デイドリームネイション」(2) kashmir(2009、メディアファクトリー)

Daydream02
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とある地方都市の、高校のまん研メンバーの、まったり、だらだらした日常の中に、なぜか美形とロリキャラ、二人の土地の神様(それぞれ地元の山の神様らしい)がからんでスコシフシギな物語が展開したりするほっこりギャグマンガ。

この手のマンガは「心地よいだらだら感」が命とも言える。「心地よいだらだら感」のしのぎ合いが行われている、そこは萌えマンガの戦場だ。
そして、本作はそこから勝ち残った生き残りなのである。

物語の質感に関しては、このブログの解説が、的確なのではないかと思う

1巻の感想

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・「アオイホノオ」(2) 島本和彦(2009、小学館)

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1980年代初め、大作家芸術大学に入学した焔燃(ほのお・もゆる)が、さまざまな同世代の才能とめぐり合いながらマンガ家を目指していく……という話になる……と思う。

第2巻を読んで、もしかして作者は梶原一騎原作の「男の星座」のような「虚実皮膜感」を出そうとしているのかな、と思い始めた。
だって、たぶん「焔燃」の生活って、当時の作者とイコールじゃないわけでしょ。本当に映写機とか持っていたわけじゃないでしょ?(持っていたのかな?)

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・「空想科学X」(2) saxyun(2009、アスキー・メディアワークス)

Kusokagaku02
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電撃マ王連載の4コママンガ。
ハカセと助手のコトちゃんを中心とした、基本他愛の無い話なんだけども5本に1本の割合で非常にいいシュールネタが入ってる。シュール最高。シュールばんざい。

同じ作者だと「ゆるめいつ」よりこっちのが好きです。

1巻の感想

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・「ゆるめいつ」(1) saxyun(2007、竹書房)

Yurumeitsu01
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「まんがくらぶ」連載の4コママンガ。
浪人するために上京してきた相田ゆるめが、アパートの他の浪人生たちとダラダラした生活を送る話。
同じ作者の「空想科学X」がものすごく面白かったのでこっちも買って読んでみたが、なんか普通だった。普通だった、っていうか、こっちの方が普通なんだろうね。4コマとしては。

ギャグとしてもちょっとゆるめ。それがいいんだろうけど。

アニメDVD[amazon]が出てるんだね。人気あるんですな。

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・「喰いしん坊!」(24)(完結) 土山しげる(2009、日本文芸社)

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漫画ゴラク連載の大食いマンガもこれで完結。
正直、台湾編になってから急に失速した感があったが、これは週刊連載マンガの宿命で仕方ない。

何よりも、こんな楽しい作品を提供してくれた作家のすごさを讃えたい。

23巻の感想

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【書籍】・「と学会年鑑KIMIDORI」 と学会(2009、楽工社)

Nenkankimidori
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雑多な、トンデモ本、グッズ、映像などを集めた本。
読み終わったので、感想。
この「KIMIDORI」も、けっこうサラリと重要なこと、書いてありますよ。
明木先生、気楽院さんの漢文やラテン語に関する講義、「新体系物理学」とやらの話、「水伝」が学校の副読本に使われている話、「自分の中に架空の存在をつくって癒されよう」という謎の心理本など。

なお、第17回トンデモ本大賞発表の模様も収録。

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【書籍】・「と学会年鑑BROWN」 と学会(2009、楽工社)

Nekanbrown
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雑多な、トンデモ本、グッズ、映像などを集めた本。
「ホームレス中学生」田村の父が、超能力によって探し出されたというのがウソであるという検証記事が入ってます(まあ田村も大変だとは思いますが……)。

いつも思うが、年鑑の感想を書いてくれる人ってほとんどが超常現象のデバンキング目当てな気がする。
それでもいいけど、サラリと重要なことが書いてあるシリーズなんですよ。

で、今回は少年犯罪とゲームの関係を扱った「少年たちは電気羊の夢を見るか」と宗教方面から「ダ・ヴィンチ・コード」にツッコミを入れた「ダ・ヴィンチ学園 身体検査の巻」が、知的好奇心をくすぐられて面白い(他にも面白い記事はたくさん載っていますけどね)。

で、それをふまえた上で、「ダ・ヴィンチ・コード」へのツッコミに関する、「伝奇小説」全般の問題(?)について触れてみたい。

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【ポエム】・「宇宙伝説」

ようこそ ララバイ
遊ぼうよ ララバイ

庭に ゴザを しいて

自慢の メカは
レモネードで 動く

夢の島に 住む
謎老人

ナンを むさぼる子供たち
ガムを 噛み噛み 聞く 説教

嗚呼

応援団だという事実

就職したらば 無意味だよ

だって ОBは

全員 犯罪者

しかも軽犯罪

全員 小悪党

工務店の 作業着を
「新たなファッション」だと 抜かしやがる

六本木あたりの 遊び人

目黒川に 突き落とせー(突き落とせー)

パンダと ネコの 区別も つかない
飼育係が 月収100万

なのに ぼくらは98万

2万の 違いは なんなのさ

あ ソレ 2万 2万

2万 音頭~(2万音頭~)

セリフ「でも、あどうかいのものまねは 安易だから やめて欲しいな~」

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【ポエム】 BODUAESUFDWMUS

ぶどうジュースを一気に飲んだら

さあ飛び出そうよパスカル

パスカルの定理をひっさげて~

シロツメクサの 花が咲いたら

パスカルの定理をひっさげて~

村一番の 首くくりの木に登り

そうだ そうなんだ

下界のやつらを 見下してやれ

それがおれたちの旅
それがおれたちの戦い

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【ポエム】・「ビフテキ、カツレツ、オードブル」

今まで、

・ゴリラ
・ネアンデルタール人
・ハンモック

と、次々と大流行となったものを当ててきたわたくしが、次に流行ると予測するのはズバリ、

「オードブル」

です!(食べ物の)

今年の夏は、避暑地でハンモックにねそべってオードブルをつまむのが大ブームになると思います。

それと、リッツをみんなが買い占めようとします。
リッツが通貨の代わりになります。

あと、以下のものが流行ります。

・サイコロのプリントされたTシャツ
・女子のマリンルック
・麻雀パイのキーホルダー
・徳光アナを、尋常じゃないほどにdisる行為
・逆モヒカン
・「ポイシナイデネ~」という言葉が、もう一度流行る
・二階の窓から、下校途中の小学生に向かって敬礼する行為

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・【雑記】・「はじめに(あるいはおわりに)(「SFおしかけ女房ものとは何か?」)

・「はじめに(あるいはおわりに)(「SFおしかけ女房とは何か?」)(ふぬけ共和国)

SFおしかけ女房 もくじ(ふぬけ共和国)

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【イベント】・「月刊鶴岡法斎『特濃!マンガの話』」

現在過去未来、最高から最悪までひたすらマンガを語る!
「最近なんか読んだ?」の簡単なジャブから自分の人生を決定付けた作品について、そしてその可能性と限界を…。
話したいことが多すぎて不完全燃焼は必至。だからこそ事件の目撃者になれる…、はず。
マンガ話の臨界超えちゃうよ!!

5月23日(土)
【場所】新宿ネイキッドロフト
【出演】鶴岡法斎、大坪ケムタ、成田優介(JJポリマー)
OPEN12:00/START12:30
当日のみ¥1200(飲食代別)
(09.0502)

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【ポエム】・「顔面モンスターの商店街散歩あるいは等身大キン消し」

保険のオバチャンが置いて行った一枚のチラシ。
それは、保険の「なんとかかんとかプラン」をオススメするものだった。

そこには、その保険のCMのイメージガールをつとめる、ある若手女優の顔が印刷してあったのだが、
それは顔だけであった。

つまり、顔の部分だけを切り抜いて、
だれかが勝手に二頭身のカラダを描き加えてあった。

顔の左横にはフキダシがあって、中に、
「とっても安心!!」
と書いてあった。

それがこんなにも恐ろしいことになろうとは……。

ある日、空から宇宙線が降り注ぎ、

そのキャラクターが実体化したのだ。

二頭身(しかもカラダはイラスト)の女優が紙から飛び出してきて、

小学校の給食室に入り、なにかを貪り食っているところを、

地元の猟友会のみなさんに銃撃された。

それはそれとして、

キン肉マン消しゴムのニセモノ。

「等身大のキン肉マン消しゴムのニセモノに出会った」
という小学生が続出。

夕暮れの公園に現れるという。

東京都町田市の小学五年生、山田三郎君(12歳、仮名)は、
一人で留守番をしているとき、不審な電話を受け取った。

ひどい雑音の中、事務的な女性の声で、
「キン肉マン消しゴムのニセモノが、この町にやってくる」
という主旨のことが語られたのである。

塾通いに忙しい山田君は、気味が悪いと思いながらも次第にそのことを忘れていったが、

電話を受けてから二週間後、
塾に行く途中、いつも近道のためにつっきっている小さな公園で、

ブランコのそばに人工的な、肌色とオレンジ色の中間のようなものがぼんやり立っているところを観る。

目をこらしてよく観ると、それは人間大の「キン肉マン消しゴムのニセモノ」であった。

キン肉マン消しゴムのニセモノは、右手でブランコをつかんで、ゆっくりゆすっていたが、

山田君がよく観ようとそちらに近づいていくと、蜃気楼のようにだんだんと消えていってしまったという。

その後、行った先の塾である理由によりこっぴどく怒られた山田君は、その世知辛い現実を直後に体験したぶん、公園で観たものを信じられなくなっていたが、

「等身大のキン肉マン消しゴムのニセモノを観た」という都市伝説が広まっていくにつれ、思い出したのだと言う。

なお、「等身大のキン肉マン消しゴム」のうわさには奇妙な特徴がある。

きちんと「等身大のキン肉マン消しゴムのニセモノ」というふうに伝わっている場合は、実際の目撃例が多い。
実際に目撃して、「あれは、等身大のニセモノではあっても、決してキン肉マン消しゴムそのものではない」ということを、観た人が確かめたかのように情報が伝わっている。

一方で、「あれはテリーマンだった」、「バッファローマンだった」などの、特定の本物の超人として伝わっている場合は、
伝聞の度合いが強く、なおかつそのうわさを流通させる人も、おもしろおかしくネタとして伝える傾向が強い。

なお、この都市伝説の源流かもしくは発展形として、
「キン肉マン消しゴムにそっくりの、異次元からの使者ではないか」というヴァリアントが存在する。

この場合、話者は「小学生がキン肉マン消しゴムと形容した現象に説明を加えている」という図式になるわけで、
このパターンが出回っているのは主に大学生あたりである。

なお、「保険のチラシ」から飛び出してきた「女優顔面二頭身モンスター」の件は、
当のモデルとなった女優がショックで入院してしまい、

すでに決定していたドラマを降板した、ということは事実である(そのドラマも特定することができる)。

以上、架空都市伝説調査隊の報告でした。

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【イベント】・「コミティア88」

コミティア88
5月5日(火)
東京ビッグサイト
WAIWAIスタジオ
せ 02b

頒布物
・「と学会年鑑KIMIDORI」(商業出版物、たぶん当日のみ200円引き)
・「ぶっとびマンガ大作戦Vol.11」(400円)

「文学フリマ」もそうだが、創作者の仲に混じってなんかかんかやるのが異様にめんどうくさく、イヤになってきた。
それは、自分がマンガを描くことに挫折してしまった人間だから。

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【イベント】・「トンデモ本大賞2009」

うーんと、まだ公式には2009のページができていないみたいではありますが。

ローソンチケット発売方法
「日本トンデモ本大賞2009」 Lコード:32810
■ 全国ローソン設置のLoppiでご購入下さい。
■電話予約 0570-084-003(要Lコード 4/1 10:00以降24時間対応 自動音声電話)
  0570-000-777(10:00~20:00 オペレ-ター予約)

■インターネット予約
http://l-tike.com/
 ※要無料会員登録/インターネット予約購入の際は 別途お客様手数料が315円/枚発生いたします。

日本トンデモ本大賞前月祭2009もよろしく!

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・「と学会年鑑KIMIDORI」 と学会(2009、楽工社)

Nenkankimidori
[amazon]
おなじみ、トンデモな書籍、マンガ、グッズ、ビデオ、その他もろもろを紹介した本です。

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