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・「烏天狗カブト」全2巻 寺沢武一(2009、メディアファクトリー)

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1986年頃、フレッシュジャンプ連載。
暗黒の力で世界を支配しようとする鬼・黒夜叉道鬼と永遠の戦いを繰り広げる男・烏天狗カブトの物語。

正直、寺沢武一のマンガって少年時代に接していったん「卒業」してしまうと、なかなか戻ってきづらいというのがある気がする。
「コブラ」は、少年誌ですでに青年誌みたいなことをやっていたから、青年誌に移行して何を描くか? という興味も抱きにくいしね。

実際、本作も舞台を戦国時代に移しただけで「コブラ」と似たような話なんだが、このトシになって思うが最近は「いつ観ても、いつ読んでも同じ」なスーパーヒーローものって日本にないよね。
テレビの時代劇が滅亡寸前で、刑事ものも等身大の苦悩を描くようになったし。アメコミのクリエイターのような問題意識も日本人には薄いし。
「戦隊もの」くらいじゃないかな? 小説の方はよくわからん。

というわけで、「いつ読んでも内容は同じだが、新鮮なビジュアル感覚を与えてくれる」寺沢武一は、トシを取ってから読むとなんともいとおしいのであった。

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