だれかが言ってたよ、カラスは黄色いって、ほうほう、面白い意見ですね、カラスが黄色いなんて、そうでしょう本当はカラスは黄色いんですよみんなの心が汚れているから黒く見えるんですよ我々はカラスが黄色くみえるように日々努力しています。
今、ウチに注目の若手がいるんですよほれキミキミ来てみなさい彼はことさらにカラスが黄色く見えるんですよ昨日なんか黄色くみえすぎて緑色に見えたっていってましたからね!!
その日が緑色のカラスが初めて発見された日で、その後一羽、二羽と増え始め一週間後には都庁のてっぺんの部分を緑色のカラスの集団が覆うようになった。
この緑色のカラスを掃討するか否かは政財界・マスコミを含めて多大なる議論となったなぜなら、この緑色のカラスは何の害もない、鳴き声も小さいしフンもしない、エサも食べないことがわかったからだただ人々は無性に不安をかきたてられる、その緑色の群体が空に舞っているのを観ると胸をかきむしりたくなってくる。
学者がその不安の源を改名しようとする、社会評論家はフロイトだかジジェクだかを引用してもっともらしい予想を立てた、ハリウッドでいちはやく映画化されたが公開一週間で打ち切られた。
もっとも100パーセント不安になるわけではなく3割くらいの微妙な数の人々は緑色のカラスを見ても何も感じなかったそれを卑下するものもあり、自分こそは英雄の資格があるのだと言い張るものもいた。
緑色のカラス騒動はなかなか決着がつかなかったそのうちによくわからないウイルスが蔓延しだすこのウイルスは緑色のカラスとはまったく関係がないことだけがはっきりしていた本当に何も関係がなかった。
このウイルスはいったん人間の体内に入ると三秒後に死ぬ。
あっという間に広まって都内で500万人くらいの人が死んだでもカラスはそのままだった今でもそのまま、100年後もそのままでウイルスだけが問題となった本当に何も関係なかった
そこに地面にまで達する長ーいもみあげを持った、年の頃四十歳くらいの男がフラリとあらわれた彼は星条旗の模様をあしらったTシャツに黄色と黒の縞模様の入ったラッパズボンを履き、
足には新品のエアマックス、腰にはスポーツチャンバラの竹刀を下げていた
彼は都庁に向かって「ハウスピャーモントピャレーピャロー!!」と三回叫び、ロボットダンスを30分ほど踊ってから5分休み、もう一度ロボットダンスを30分ほど踊った。
すると、あたり一面に霧が立ち込めた霧は20分間ほどあたりを覆っていたがそれが晴れたとき、
そこにはベルサイユ宮殿が建っていたベルサイユ宮殿はけっこよかった、豪華だった、すばらしかった、目を奪われた、入り口でおみやげのピロシキを売っていた。
(読者への挑戦状 犯人はだれでしょう?)
ダバダ ダベデ ドバベ ボボバ バビ ビブベ ボベバビベ ボボバ ボバ バビ ビブベ ボベバ ブベ ボベバビベ ボボバ デ ドバベ ボボバ バビ ビブベ ボベバビベ ボボバ ボバ バビ ビブベ ボベバ ブベ ボベバビベ ボボバ ボブベ ボベバビベ ボボバ ボバ バビ ビブバ バビ ビブバ バビ ビブ
(答え)
世界初、麦からつくっていない、ビールです!
シュワッ シュワッ シュワ~~~~~~
タレントが一気に飲み干してひと言。
「こりゃー饅頭が一杯こわい!!!!!!」
(次回予告)
キャンプに行ったくま吉は 中洲にわたって大暴れ そのうち川が増水し 取り残されて百年後 行ってみたらばだれもいない ただ、石だけが残された
何かが刻まれた石 文字かもしれない だけどもう読めない そんな石……