・「GOKU MIDNIGHT EYE(ゴクウ)」全3巻 寺沢武一(2008~2009、メディアファクトリー)
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「コミックバーガー」連載。1987年頃の作品。
2014年の東京。私立探偵・風林寺悟空は何者かの手によって左目に「神の目」と言われる、あらゆるコンピュータにアクセス可能な端末を埋め込まれる。
この能力を駆使する彼の活躍を描いた、SFアクション。
基本的には「コブラ」と一緒だが、青年誌に移ったのになぜか登場する女性のエロ度は格段に低くなったなあ。
あと、絵のうまい人にありがちなんだけどちょっと懲りすぎて細かくなりすぎた感じ。面白いですけどね。
「米ソ対立が続いている21世紀」という設定で、米ソのお互いのタブーを軽々と越境できるということも含め、「ゴクウだけがコンピュータの中にアクセスできる」というのが、彼のスーパーヒーロー性になっている。
インターネット普及後の現在なら、「かなりいろんな人が、侵入不可能なコンピュータにアクセスできる世界」の方がリアリティがあるだろう。本作はネット普及前、冷戦構造崩壊前に、できるだけ未来のネット社会に近づいた作品であると言えると思う。
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