【映画】・「ハイスクールミュージカル ザ・ムービー」
公式ページ。
監督:ケニー・オルテガ
キラキラしたお金持ちの高校生たちが、キラキラしたバスケ、チアリーディング、ちょっとした体育会系的おふざけからプロムとかいう、日本では「プロムナイト」という惨殺系映画で有名なパーティーだとか卒業ダンスパーティーだとかをキラキラ、キラキラしながら歌い踊る、大ヒットしたミュージカル映画。
何の予備知識もなく観に行って、「チアーズ!」っていうやっぱりお金持ち高校生の映画があるんだけど(主役は「スパイダーマン」とかに出てくるキルスティン・ダンスト)、
あれが意外なほど面白くて通りいっぺんではあるがちゃんとマイノリティの問題とか(通りいっぺんではあるけどね)おさえてて、チアリーダーのメンバーが足りなくなって新人を募集したらストリップ・ダンスをすげーうまく踊れる女の子が現れるシーンで大爆笑したりしたので、「金持ち高校生の出る映画も悪くないな」と思ったのだけど。
こっちのぜんぜん勘違いで、なんかこういうの(「ハイスクールミュージカル ザ・ムービー」の方ね)を喜ぶ層がアメリカに一定人数いるんだね。
そりゃ私だって、年がら年中「タクシードライバー」を観ているような人間ばかりでは困るということくらい、「タクシードライバー」という映画がつくられる前から知っていたけど、さすがにコレはないよなあ。
これ観たら飛行機くらいビルに突っ込まそうというヤカラが現れてもしょうがなくないですか。
飛行機をビルに突っ込ませてはダメだよ!! いけないよ!!!!!
さぞかしアメリカってのは窮屈なところなんだろうなあと思うよ。同調圧力の嵐じゃん。
ものの本によると(前にも書いたが)資本主義というのは不可逆的に進行し、破綻するか、変化するか、あるいは大量にさまざまな緩衝システムを設けて延命させるしかない、まさに「血を吐きながら続ける哀しいマラソン」なんだそうなんだが、
アメリカってなァたぶん、伝統がないぶん「ヨーロッパにはない自分たちルール」でつくり上げた「自分ルール」の積み上げも相当なモノになってるんだろう。
しかも、たぶんヨーロッパの人間にとっちゃ田舎ルール。
でも、ヨーロッパの方が力がなくなっちゃったから。田舎ルールに文句も言えない。
その田舎ルールいわく、ダンス・パーティーに女の子誘えないと男じゃないとか、フットボールやってないと男じゃないとか、野球やってないと男じゃないとか、バスケやってないと男じゃないとか。
まあどうせ人間なんてみんなバカなので、「なんで争うのでしょう」って鉄腕アトムに言われるぐらいバカなので、
同調圧力でもってかろうじて崩壊をまぬがれているんだろうと思うが、さすがにこれはないと思うわ。
オレには一流大学にバスケ入学するか、音楽学校に進むか悩むハンサムのことを考えるくらいなら、島田紳助に、本当に女マネージャー殴ったかどうか聞きに行きたい。
行けないけどね。
っていうか、この映画に出ている俳優・女優が聞きに行けばいいんじゃないの。オレに対して、それくらいの謝罪はしてもいいはずだよ。
でなけりゃこの映画は、どこか異次元の断層から現れた悪夢なんだろう。
ところで、「チアーズ!」は面白いから、観た方がいいよ。
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