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【お笑い・評論】・「補足。補足好きだね、私も。」

これの補足。補足好きだね、私も。
「最近のテレビバラエティはつまらない」という論立て自体が、もう30年くらい繰り返されているということは前のエントリで述べた。

誠実な私としては、自分でも「最近のマンガはつまらない」というエントリをあげたことがある、ということを告白しておこう。

・その1
反発が多すぎて、自分でも言葉足らずだと思ってそのエントリは取り下げてしまった。
私が言いたかったのは、こういうことだ。

マンガ雑誌は、現在とても数が多い。
少年誌と青年誌の垣根は当の昔に取り払われているから、これらをすべてチェックするだけでも相当の労力がいる。
マンガを買って読んでいる主要読者は、それらを「ぜんぶチェックする」なんていうことはしない。

単に、なんとなく手に取って、なんとなく読んでいるはず。
ケータイが普及した現在どうなっているのかがちょっと読めないが、ケータイがない時代にしても、週に2~3冊買って読めばいい方だろう。

では、週に2~3冊買うその雑誌の中に、「面白い、自分の好みの作品」が何本入っているか? というと、そんなに多くはないと思う。
私の感覚からすると、どんなにつまらない、好みではないマンガ雑誌でも、最低2本は、自分が面白いと感じる作品はある。
それが3本以上になると、毎週買って読むかどうかのボーダーライン。5本あれば、確実に買う。

しかし、実際には(繰り返すが、あくまで私見で)「3本以上面白い作品が載っているマンガ雑誌があるか」というと、あまり多くはない。

別の角度からみると、5つの雑誌に各二本ずつ、面白い作品が載っているとすると、計10作は面白い作品が存在しているということになる。
それらは、単行本にもなるだろう。

だが、雑誌レベルで考えた場合、一誌に2作読みたい作品がある、というのは、私は少ないと思う。
一方で、単行本としては面白い作品は少なくない、ということになる。
隔月ペースで単行本が出たとしても、2ヶ月に一度、10冊の単行本を「読みたい」と思うということは、「多い」と判断していいと思うからだ。

この、「特別マンガマニアではない人」から観た「雑誌レベルでの面白い作品の少なさ」と「単行本レベルでの多さ」が、マンガに関しては、「最近のマンガは面白いか面白くないか」という議論の分かれ目になっているかもしれない。

・その2
テレビバラエティの場合、上記の感覚を当てはめると、「最近のテレビバラエティはつまらない」と考える人は、「自分が観ている時間帯に、好みの番組がやっていない」という不満を持っているのではないかと考えることができる。
この場合もまた、四六時中テレビを観ている人ではなく、なんとなく、ヒマなときにテレビを観ている人が多いのではないか。
「仕事から帰ってきてテレビをつけると、いつもいつもつまらない番組をやっている。いいかげんイライラする!!」というような感じか。

そういうような感覚は、実は理解できなくもない。

ただ、テレビの場合、マンガ雑誌と違って「録画できる」という利点があるのだから、つまらないと思ったらいろいろ探して観ればいいと思うんですけどね。

・その3
「テレビバラエティがつまらなくなった」という意見について、もう少し考えてみる。
「今、現在」という視点からちょっとはずしてみると、「バラエティがつまらない」と思っている人には、「過去のバラエティは面白かった」という感覚があるのだと思う。

先にリンクしたマッコイ斉藤へのインタビューで、インタビュアーが「家族そろって爆笑できる時代は来るか?」と質問していることや、インタビューされているマッコイ氏が「元気が出るテレビ」出身ということを考えると、このインタビュアーの「理想のバラエティ」は、たぶん「元気が出るテレビ」なのだろう。

他にも、「過去に黄金時代があった」と考える「バラエティつまらない論者」は多くて、そういう人の意見を考える際には、「彼らにとっての理想とは何か?」ということを考えると、こちらの理解が早くなる。

それはある人にとっては「欽ちゃんの番組」であり、別のある人にとっては「全員集合」であり、また別の人にとっては「ひょうきん族」であり、「夢で逢えたら~ごっつええ感じ」のラインである。

概して、「テレビバラエティ」そのものを全否定する人は、寄席芸に愛着を持っている人が多かったりもする(と思う)。

ぜんぜん関係ないが、山城新伍がバラエティの人気司会者だった頃、ひんぱんに「昔の映画撮影がいかに楽しかったか」を話していた。
「じゃあ何でバラエティの司会やってんだよ」とときどき思っていたが、彼なりの日本映画界への絶望があっての転身だったのだろうと思う。

彼の場合、理想の黄金時代はテレビバラエティのどこにもなく、映画の世界だった(ちなみに、映画俳優としての山城新伍のすばらしさを私が知ったのは、ごく最近のことである)。

いい悪いは別にして、こういうことは実に多い。覚えておくと、便利です。

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