【映画】・「エグザイル/絆」
監督:ジョニー・トー
ボスの命を狙った男を殺せと命ぜられたのは、子供の頃から一緒だった仲間だった。
妻子を残して殺されざるを得ない彼のために、金を残してやりたいと危険な仕事に乗り出す仲間たちだったが……。
ほとんど予備知識なく観た。好きな人には申し訳ないが、物語に入っていけず四苦八苦。
あからさまに子供向けの作品ならまだ「そういうもんだ」と思えるんだけど、こういう広義のハードボイルドものの一部は、「大人なのに、あえてガキっぽい考え、行動に帰る」ということに相当な量のエクスキューズが仕込まれている。
自分には、それが鑑賞の際の大きな壁になっている。そういうエクスキューズが必要な理由が、頭では理解できるが心情的についてけない。
本当に好きな人には申し訳ないが、会社の上司が、飲み会で「ここは暴れていいだろう」という場面で確信的に暴れている光景などを連想してしまって……。
気持ちはわかるんだが、「ガキっぽくふるまって許されるにはこれだけのエクスキューズが必要なんだよ」というのは、「本当にガキっぽいもの」に対する線引きのようにも感じるし、逆に「言いわけすればいいんだ」っていうふうにも感じ取れてしまう。
自分が、(古い話ですが)内藤陳の「読まずに死ねるか!」のノリと、それが紹介する冒険小説にほとんど入っていけなかったのも似たような理由から。
なお、いくら拳銃ぶっ放してりゃいいプロットとは言え、粗雑すぎると思う。
撃たれた仲間を「非合法の医者」に運んで手術を受けさせていたら、さっきまで戦っていた敵が同じく治療目的に入ってきて……って、そりゃないだろう。
もっとも、カッコいいシーンはいくつもあったし、ジョニー・トー監督の映画は他のものも観てみるつもりだけどね。
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