【人形劇】・「 リズム&人形劇『君は僕の博士になると言った』」
ネイキッド初の人形劇!!(しかも2days!!)というのを見に行った。初日の11月4日(火)。
ブルースカイ、市川訓睦、中村たかしの三人のユニット「フロムニューヨーク」の公演だったらしい。
忘れないうちに早く感想を、と思って数日が過ぎてしまった。
結論から言うと、非常に刺激的な人形劇だった。
見に行った動機は、「ブルースカイ」という人がシュールな笑いを追究している人らしい、という漠然とした情報だけが入っていたから。
私だけかもしれないが、行ったことのない小劇団の芝居を観に行くことはなかなか敷居が高い。
だから、もちろん人が演じる芝居とはイコールではないにしても、そのテイストを味わってみたかったので、よく行っているネイキッドロフトで行われることをこれ幸いと感じ、この人形劇のチケットを買ったのだった。
「リズム&人形劇」というように、ときどき太鼓みたいな箱(たぶんちゃんとした名前があるのだろうがわからん)を叩いたり、ギターで歌を歌ったりもする。
最初に、いきなり人形劇が始まるわけではなく、ギター、太鼓みたいな箱、そしてなぜか女装してマイクを持った人が現れた。
そして人形劇が始まる。そしてそれの前半が終了。
その後、女装した人(ブルースカイ)が、「これから寸劇みたいなものをやりますんで……」と説明する。
人形ではなくて、人間がやる寸劇。
しかし、それは「公演前日の打ち合わせ」という設定で始まる、単なる無駄話的なもの。
そう、どこまでが芝居でどこまでが普通に話しているのか、区別がまったく付かない。
人形劇にしてもそう。
人形劇とは、通常は人形を動かす人間は「見えないこと」になっている場合が多いが、この人形劇では突然、話の展開が人形から人間に移行したりする。
しかも「どうだ、すごいだろう」という感じではなく、メリハリなく淡々とそれらは行われるのだ。
なにしろ、一部と二部との間に「あんまり受けなかったなあ……」的なことを、演者の一人が言ったりするのだから。
が、それもこういうものを見慣れていない私としては、どこまでが本気でどこまでがウソなのかがまったくわからない。
人形も、だれかに頼んでつくってもらった統一性のあるものから、単に写真に棒を付けただけのもの、市販のくま人形、五月人形などがなんでも「人形」として登場する。
もろもろ、かなり衝撃的な演出と展開であった。
「お笑い」のライブは「型」が決まっていて、その「型」が崩壊するギリギリのラインで引き返すという印象が私にはある。漫才にもコントにも「型」がある気がする。
しかし、小劇団系の、「芝居」的な考えから笑いを追究するタイプのライブだと、お約束を「解体」することにかなりの比重が置かれているものがある。
本公演は、そういうものにあたるのではないかと思う。
しばらくそういうのを観ていなかったので、新鮮だった。
お笑いライブなら大声で笑うのだが、芝居を観ていて他の人が笑っていないのに一人だけ笑うのもどうかと思い、おかしくても少しガマンしてしまった。
とにかく面白かった。ぜひまたやってほしい。
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