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【雑記】・「だいじょうぶなんですか? というあなたの声が 絶望を誘発」

もうネットに日記的なことを書き始めてずいぶん経つが、私の書くことがときおり読んでいる人の不安をあおるらしく、リアルであったときも「大丈夫ですか?」などと聞かれる。

その段階で、大丈夫じゃなくなる。

だいたい、自分は他人の評価をほとんど「実体」として受け取る人間なのである。

ネットで、やったって儲からない場合がほとんどでしょう。普通の経済活動とはぜんぜん違うものだよね(ネットで商売している人はまた別だけど)。
かといって、居酒屋で酒飲んで酔っ払ってカラオケ歌って……という単なる消費行動とも違う気がする。

いろんな人たちが書く日記は、確実に何かを生み出している(私はそう思っている)。

そこにおける価値は、たいていの場合「情報の流通」と受け取られているし(「2ちゃんねるにも貴重な情報が出ることがある!」というような見方で)、一面においては正しいと思うが、
別の面から見ると貴重な情報など何も発信していない人もいるわけで、

そうなるとネット上の「価値」はどうなるのかというと、
ひとつには人間関係。
もうひとつは、ゆるい人間関係とグラデーションでつながっている、十重二十重にブロガーを取り巻いている「読者」ということになる。

より具体的に言えば「読者の評価」だ。

ここで、やっていることが経済活動ならば、テレビの視聴率や雑誌の人気投票のように粛々と受け止め、粛々と「経済活動としてプラスになるようなこと」をしていけばいいわけだが、

ネットのブロガーの場合はほとんどが実質的な利益を生んでないわけだから、
それら「ネット読者の評価」は、

「世間の評価」という曖昧模糊としたものに、転化する。

「世間の評価」、この存在、これが自分に与える影響が、自分はいちばん恐ろしい。

「世間の評価」は、数値化されないためにおとしどころがない(アクセス数なんてものは、その指標の一部でしかない)。

これに振り回されたら、後はノイローゼになるしかない。
だって、おとしどころがないんだから。「世間」に、自分は死ぬまで評価され続けるのだから。
ずぶとい人はそうじゃないんだろうけど、私はそう。

「気にしないように、気にしないように……」と考え続けても、いつの間にか、「気にしないように、ということを頭で考え続けている」という状態になってしまう。

なってしまうのであった。

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