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2008年11月

【AV】・実写版「ファミレス戦士プリン」

Purin
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公式ページ

(以下、リンク先より引用)
出演:香坂百合・小坂めぐる
監督:キムラケイサク
品番:IFDVA-038
定価:¥3,980
収録時間:180分

イフリートの集大成!堂々完成!
「ひのき一志」原作の人気コミック「ファミレス戦士プリン」が待望の実写AV化!!ファミレス戦士プリンを演じるは人気女優「香坂百合」「小坂めぐる」の巨乳アイドルのWキャスト。いきなりファミレス「アラモード」の店長に任命されてしまった主人公、シュウタ。。彼はこの店の重大な秘密を知ることになる。ファミレス「アラモード」の真の姿この店こそ、世界の悪から地球を守る「地球防衛隊」の基地だったのだっ!。AV初!CG合体ロボ登場!特撮ヒーローパロディとAVのみごとなコラボレーションをおたのしみ下さい。
(引用終わり)

予告(Youtube)

予告(ニコニコ動画)

ドラマ部分は、昭和テイストを出すために画面にフィルムっぽいエフェクトをかけ、Hシーンになると急に画像が鮮明になる「Hディメンション方式」を採用しているそうです。
この「ナントカ方式」というのも、昭和の底抜け超大作やホラー映画にはよくあった惹句ですね。

12月4日発売だそうです。

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【雑記】・「だいじょうぶなんですか? というあなたの声が 絶望を誘発」

もうネットに日記的なことを書き始めてずいぶん経つが、私の書くことがときおり読んでいる人の不安をあおるらしく、リアルであったときも「大丈夫ですか?」などと聞かれる。

その段階で、大丈夫じゃなくなる。

だいたい、自分は他人の評価をほとんど「実体」として受け取る人間なのである。

ネットで、やったって儲からない場合がほとんどでしょう。普通の経済活動とはぜんぜん違うものだよね(ネットで商売している人はまた別だけど)。
かといって、居酒屋で酒飲んで酔っ払ってカラオケ歌って……という単なる消費行動とも違う気がする。

いろんな人たちが書く日記は、確実に何かを生み出している(私はそう思っている)。

そこにおける価値は、たいていの場合「情報の流通」と受け取られているし(「2ちゃんねるにも貴重な情報が出ることがある!」というような見方で)、一面においては正しいと思うが、
別の面から見ると貴重な情報など何も発信していない人もいるわけで、

そうなるとネット上の「価値」はどうなるのかというと、
ひとつには人間関係。
もうひとつは、ゆるい人間関係とグラデーションでつながっている、十重二十重にブロガーを取り巻いている「読者」ということになる。

より具体的に言えば「読者の評価」だ。

ここで、やっていることが経済活動ならば、テレビの視聴率や雑誌の人気投票のように粛々と受け止め、粛々と「経済活動としてプラスになるようなこと」をしていけばいいわけだが、

ネットのブロガーの場合はほとんどが実質的な利益を生んでないわけだから、
それら「ネット読者の評価」は、

「世間の評価」という曖昧模糊としたものに、転化する。

「世間の評価」、この存在、これが自分に与える影響が、自分はいちばん恐ろしい。

「世間の評価」は、数値化されないためにおとしどころがない(アクセス数なんてものは、その指標の一部でしかない)。

これに振り回されたら、後はノイローゼになるしかない。
だって、おとしどころがないんだから。「世間」に、自分は死ぬまで評価され続けるのだから。
ずぶとい人はそうじゃないんだろうけど、私はそう。

「気にしないように、気にしないように……」と考え続けても、いつの間にか、「気にしないように、ということを頭で考え続けている」という状態になってしまう。

なってしまうのであった。

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【雑記】・「さてどうするか……ダメ寄り」

もうすぐ冬コミである。
「WAIWAIスタジオ」は、30日(火)、西地区 "て" ブロック 10bに参加予定。

さて。
まだ、新刊は何もできていない。

現在決まっているのは、
・と学会誌(委託)
かに三匹さんの同人誌(評論系)(委託)

それと、
・「新田五郎ポエム集」

である。
「ポエム集」はれっきとした新刊で、実は買って行った人の評判は、悪くは無い。
だが、コミケの評論ブースで売って無視されるのは目に見えている。
「ぶっとびマンガ大作戦」と「ポエム集」の読者は、ぜんぜん別のところにいる(両方「面白い」って言ってくれる人もいますけどね)。

かといって、もう日程もせまってきている。
突貫で「ぶっとびマンガ大作戦」をつくれないことはないかもしれないが、どっちみち、いったん出した同人誌は半年、一年と売り続けなければならない。
「時間がないから」という理由で満足のいかない本を出したら、その自分にとって満足の行かない本を、その後1年間は売り続けなければならないのだ。

別の見方で観てみる。
今年の下半期は、同人関連で依頼原稿をいろいろと書かせてもらった。こういうのは非常にありがたい。
だって「書かせて」って言ったって書かせてもらえない場合の方が多いんだから。

しかし、そこには必ず、どこか不全感が残るのも確かである。まあ、私が至らないからなんだけどね。制約の中で書きたいことを書く、ということがまだ身に付いていない。

まあ、どちらにしても、そういう不全感を解消するなら同人誌以外にはないのだが、いろいろと書きたいことを書いていると、「おもしろおかしい文章」にならなくなっちゃうんですよ。

だがしかし、今回出せなかったら来年出せる保証はどこにもないんだよね。私だって霞を食って生きているわけではないし。

ま、そんなこんなで、出さない可能性は高いです。

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【イベント】・「真・触手ナイト」

11月22日(土)
【真・触手ナイト】
注:昼間のイベントです!!

「触手を理解すれば、日本文化の8割は理解できる!」
を愛言葉に、昨年11月に開催された、あの狂気のイベントが
ついにかえってきた!

主催は、「オタク界の暴走王」こと触手博士・江戸栖方!
最新触手事情の紹介から、エロスと触手の文化的意義の考察、
さらには触手クリエイターをお招きしての激論まで、
触手まみれの3時間!!

みんな!ロフトプラスワンでボクと触手!!

【主催】江戸栖方
【司会】成田優介(JJポリマー)
【Guest】小松菜屋(触手CG「蛙の悲鳴」製作チーム)、
     キムラケイサク(映像作家)、他

OPEN 11:30/ START 12:30

前売り¥1200 当日¥1500 (共に飲食代別)
前売りチケットはロフトプラスワン店頭にて発売中!

新宿ロフトプラスワン(PICK UPにご注目!)

真・触手ナイト詳細はこちら!

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【雑記】・「オタク論は弱者擁護でなければ意味がない」

「やらせ!?」TBS『リンカーン』ヲタ芸大会に批判の声が殺到

私は、この番組のこの回をずっと観ていた。
個人的には「やらせ」かどうかに関しては、まったく興味がない。

そもそもが、シリーズの三作目か四作目であり、まったくのやらせかどうかはともかく「セミドキュメンタリー」というほどのものだろう。

それより、このコーナーのこの回は、「オタク内弱者と共生できるか」ということがテーマになっていたように思うし、それが重要だったと感じる。
なぜなら、すべてのオタク論は、「学校社会内弱者」のためのものでなければ、意味が無いからだ。

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・「逆境ナイン」全6巻 島本和彦(1990~1991、徳間書店)

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少年キャプテン連載。
「甲子園で優勝しなければ廃部でいい」と、校長に約束してしまった野球部キャプテン・不屈闘志。彼はどんな逆境でも自分を成長させると信じ、やる気のない部員を引っ張っていこうとするが……。

あー、これ自分語りしよう。興味のない人は読まなくていいです(ちなみに、このテキストはイベント前に書きました。イベント前に上げちゃうといろいろ、私にも他の人にもバイアスがかかってしまうような気がして、あげませんでした。)

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【しみじみエッセイ】・「ヤフオクで大失敗」

ヤフオクで大失敗してしまった。
4000円くらい損をしたことになる。
4000円といったら、小さな額ではない。
忘れよう忘れようと思っても、つい思い出されてきてガックリ来る。

(ここから先、何かおもしろおかしいことを書こうと思ったが、書こうと思えば思うほど逆に……。)

不思議な呪文は「ピーナッツバター」
パパもママも「ピーナッツバター」
刑事が手帳に「ピーナッツバター」
最後の言葉が「ピーナッツバター」

ピーナッツバター ピーナッツバター ピーナッツバター ピーナッツバター

兵頭ゆきが 逆立ちして 泣きながら走ってくる

それが人類最後の夢
立体テレビで放送されているのを

みんなが観ていたよ

そのとき、ロケットはもう発射していた

空港のアナウンスはだれも聞いたことのない言語だった

ピーナッツバター ピーナッツバター ピーナッツバター ピーナッツバター

暗号のようにさえ聞こえるその言葉

それ以上でも以下でもない

ピーナッツバター

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・「BB戦士三国伝 英雄激突編」(1) 構成:岸本みゆき、作画:矢野健太郎(2008、角川書店)

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「SDガンダム三国伝 風雲豪傑編」(→感想)の続き。作画は代わって矢野健太郎。
「ケロケロA(エース)」連載。SDガンダムと三国志の合体マンガ。ついに諸葛孔明が登場。お話は「三顧の礼」あたりまで。
「風雲豪傑編」と呼応するセリフが出てきたりして、作画が代わった違和感はなく、何よりも作者が真剣に作品に取り組んでいる感じがすごく伝わってきますよ。
それは、あとがきマンガや作者のブログを観ると、そのとおりだったとわかるんだけど。

ウィキペディアを観たら、「風雲豪傑編」のときた洸一はガンプラのパッケージのレイアウトや「プラモ狂四郎」のメカデザインを担当していたという人。
それに、この「英雄激突編」の矢野健太郎はファーストガンダムをいちばん最初に「面白い」と感じ、ある時期まで作品評価的には軽んじられていたアニメや特撮のコミカライズを最初に「すばらしい作品もある」と感じた最初の世代ですね、たぶん。

そういう人たちが、最新のガンプラ企画に関わっているという意味は、なんとなく大きい気がしますよ。

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・「SDガンダム三国伝 風雲豪傑編」全2巻 構成:岸本みゆき、作画:ときた洸一(2007~2008、講談社)

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コミックボンボン連載。
三璃紗(ミリシャ)という架空の大陸を舞台に、SDガンダムのキャラクターたちが三国志おなじみの英雄たちとなり、戦いを繰り広げる。
「レッドクリフ pert1」大ヒットと関連して、この作品も読んでみてはいかが? という感じで。

「SDガンダムと三国志の合体」と話だけ聞くとキワモノっぽい感じがするが、なかなかどうして燃える展開に仕上がっている。民を思い、天下統一の野望を持つ英雄たちがきちんと描かれているのだ。

この「風雲豪傑編」では、とうたくが幅をきかしているのを他の英雄たちが打つところまで。必殺技でとうたくを攻撃するのは、伝説の「龍帝剣」を使い、関羽、張飛との三位一体攻撃をする劉備だったりする。
吉川英治や横山光輝の三国志だと、劉備たちが活躍するのはかなり後のこととなってしまうが、こうしてファンタジックな味付けをすることでその問題点をクリアしているところは面白い。

この三人の出会いや「桃園の誓い」も描かれていて、要所要所でかなり盛り上がる。たぶん、製作者サイドにはかなり気合が入っているはず。こういう仕事を見るのは、気持ちいい。

この続きは作画を矢野健太郎に変えて、「BB戦士三国伝 英雄激突編」に続く。

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・「ステージガールズ」(1) 上野毛あさみ、黒岩よしひろ(2008、産経新聞出版)

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コミックガンボ連載作品が、完全版として登場。
かけ出しの若手お笑いコンビ「ドルフィンズ」は、お笑いをタレントとして売れるための腰掛けとしか思っていないガキさんと、天才的な動きとアドリブ能力を持つカメさん二人の美少女コンビ。
彼らを陰ながらテレビで見守る、食堂で働く少女・シゲさんは、かつてカメさんと「天才」とまで言われた女子高生漫才コンビ「ステージガールズ」を組んでいた過去があった!
なぜ「ステージガールズ」は解散してしまったのか? 彼女たちの運命は? という作品。

1巻の段階では、テレビのお笑い界の裏事情がかなりシビアに描かれており、今後、そういうシビアな世界で勝ち抜いていく理由として、何をおとしどころにしていくのかに興味がある。ひたすらにカメさんの天才性とピュアさで突っ走るのか、そうするとシゲさんの屈託はどうなるのか……など。

最初から「ステージガールズ」を登場させてのサクセス・ストーリーにしていない当たりもひねっているなあ、と感じる。

なお、「吉玉興業の松園」という大物お笑い芸人が、ものすっごい極悪人キャラになっております。

どんな立場の人が書いたか(元お笑い芸人か、芸人に取材したライターか、放送作家か)、1巻を読んだだけではわからないので、最後まで読んでみたいな。
きちんと完結することを願いましょう!(というか、単行本を買いましょう)

1巻の感想

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【ポエム】・「今、希望に満ちた朝がはじまる」

見た 見た 見た
見たんだよ
銀色に かがやく UFOを

夕暮れの公園で見たんだよ

ジャングルジムの すぐとなり

トーテムポールの左側

そこに ひっそり 止まってた

中から 出たのは 宇宙人

銀色の服に 金色の仮面

右手にアイロン 左手に朝日ジャーナル

右のポッケにゃ チューインガム
左のポッケにも チューインガム

宇宙人は 私に近づいて言った
「新発売の、チューインガムをどうぞ!!」

なんと UFOは 新商品のチューインガムの
宣伝用ガジェットだった

よく見りゃ カメラが回ってた

「今のあなたの驚いた様子を、CMで流したいと思います。
出演料はお支払いしますんで、承諾いただけますか?」

ディレクターみたいな人が言ってきた

私は断りきれずに 了承した

その後、自分が夕暮れの公園で
UFOに驚く様子が
CMで何百回も流され

お茶の間の笑いものに

私の映像を私用した
オモシロ画像がユーチューブやニコニコ動画で

いくつもつくられ 流された

自分はいろんなつまらないものに

驚くことにされていた

そしてネット上で その映像は何百回も再生された

そんな日々

自分の気持ちは妙に静かで、
希望に満ちている

それが証拠に、欲しくも無いフィギュアを
3個も買ってしまった

買い物依存症?

違います

これが

希望の

あかしです

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【イベント】・「私の人生を変えた一冊のマンガ2」

「オタク界の高田純次」と言われる江戸栖方さんが、ビデオで出演されるそうです!!

11/16(日)ネイキッドロフト

面白漫画倶楽部・スペシャル大別冊
「私の人生を変えた一冊の漫画2」

今年初頭に行われ、高速で伝説化したイベントが豪華ゲストを加えて帰ってくる! 各人の人格形成、人生の岐路に現れた「漫画」は神か? 悪魔か?

※ちなみに前回観客にアンケートで「人生を変えた漫画は」と問うと一割が『メタルK』と答える異常事態が発生したことをここに記しておく。

鶴岡法斎 成田優介(JJポリマー) 新田五郎(ふぬけ共和国)
大坪ケムタ(AVライター) 荒木憲司(映画監督)
OPEN 12:00 START 12:30
\1200(飲食別)

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【ポエム】・「ミッメメミメメ体操」

セリフ「はい、みなさんいちについてーっ」
セリフ「用意!!」
セリフ「ふにゃ~」

きったぞ きたぞ ヘモグロビン
てんてんてっててんてーん
てけてけてってんてーん
てーけてっけってっけってー

さ、死のう!

この世は妖怪
吹き溜まり

ピーキピキップッペッポー
ブタさん
ピョーピョラレ

みーんな 集まれ
「新しき村」に

どーんなことが
起こるかなー

それゆけいっひっひっひ
さあ
しのう!!

「気軽に死ぬなんて言っちゃダメだよ。人はこの世で定められた役割があるんだ。そう、キミの役割は、『銀河鉄道999』の鉄郎のようにひとつの小さなネジになって、」
「大金持ちのボンボンが、パーティー会場でふざけて壊すためにつくられた、ピエロの人形の部品の一部になることなんだ。」
「しかも、パーティーの時間が押して、金持ちのボンボンがピエロを壊すイベントは行われない。」
「後は、みんなが騒いでドラッグに興じるのを、黙って観ているしかない。」
「観ているしかないんだ。」

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【イベント】・「明日は文学フリマ」

Akihabaramap
文学フリマに出ます。

「第七回文学フリマ」
開催日 2008年11月 9日(日)
時間 開場11:00~終了16:00
開催概要 ・文学作品の展示即売会
・出店サークル数 150以上→参加サークル一覧
・入場無料
・サークルカタログ無料配布(数に限りがあります)
・立ち読みコーナーあり
・第七回文学フリマ内で「講談社BOX 東浩紀のゼロアカ道場 第四回関門」が実施されます
会場 東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1・第 2展示室
(JR線・東京メトロ日比谷線 秋葉原駅徒歩 1分、都営地下鉄新宿線 岩本町駅徒歩 5分

B-36 「ふぬけ共和国」
注:「WAIWAIスタジオ」ではありません。「ふぬけ共和国」名義で出ます。
「新田五郎ポエム集」発行予定。
(基本的にブログからの抜粋を集めたものです。)

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【雑記】・「きっとコイツはオレのこと興味ないか、キライなんだろうな、と思わせるブログ。」

「きっとコイツ、オレのこと興味ないか、キライなんだろうなあ」と思わせるブログ、ってのがある。
なんでそんなのを読んでいるかというと、私の方はとくにその人の主張がキライなわけではないからで、
そうういのって、なくないですか?

だいたい、その人が文中でチクチクdisっていることとかでわかるんだよね。
まあ、わかんないけどね。いざ会ったら愛想よくしてくれるかもしれないし。

初対面で愛想よくしてても、実はものすごくさげすまれていることもあるしな。

あと最近思うけど、
「オシャレなもの」が好きな人が困る。
困るってのは「キライじゃない」ってコトね。
実は。

もうさー、オシャレなものがキライな人はちょっとキライ、キライって言い過ぎると思うんだ。

最近ハッと気づいたけど、
下品なものが好きな人が下品なことをやめられないのと同じように、
オシャレなものが好きな人は、オシャレな行為をやめられないんですよ。
そういう人は、そういうふうに生きるしかないの。

オシャレなものがキライな人は、「無理しやがって」とかたいてい言うんだよね。
そうじゃないんだよ。だって、下品なものが好きな人だって無理している場合があるでしょ。

ノリで酔っ払って全裸で川に飛び込んだりとか。
そういう集団の構成員が30人いたとしたら、
ぜったいその中の数人は無理してるよね(笑)。

それと同じで、オシャレな人が無理しているのは別にその人にとって苦痛じゃないんだよ。

あっ、今まで上の文章書いたところまででネットウロウロしていたので違う話題。

私は社会評論みたいなものに期待しすぎていたのかもしれないな。
正直、5年、10年のスパンでそんなに社会評論的なものが変わるのなら、あるいは5年や10年の世代差でそんなに認識のギャップが出るのなら、何も書く必要ないと思うんだよな。

いや自分が文章書く場合、昨日書いたものだってなおしたくなる場合はあるけどね。

そんなに人間、ふだん生活していて本ばかり読んでるわけじゃないじゃない。
そうだなあ……雑駁に言って、30年くらいは文章に関して飛距離がないとダメなんじゃないか。
それが「役に立つ」前提とするならば。

単に読み捨てるだけなら、賞味期限が半日くらいの文章も存在していいと思うけど。

だって、たとえば「聖書」だったら2000年くらいはもってるわけでしょ。
価値として。

その日その日、辛い毎日をどう生きていくかというのと、それと一人の人間の人生、あるいは社会単位では50年、100年といろいろとサイクルがあるわけだけど、
それらが1冊の本に包含されているというのが、自分の理想なんだよね。

だから本当に優れた本というのは、刹那的な提言の中に、10年、20年はもつ内容が含まれていたりするけど……まあそういうことはほとんどないですけどね。

社会評論の本を読むと、ためになるけど疲れるし、どうでもいい読み捨ての本を読むより、あるいは抽象的にテーマが語られている小説もよりもイヤな気分になることの方が多い。

また、そういうのについて感想を書いているブログって、本当にそういうのばかり読んでいる人が書いている。

だからやっぱり疲れる。

そうすると、どうしても「教養って何だ」ってことに思考が戻っていくんですよ。自分は。

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【ポエム】・「ウッホウウホホホたいそう」

ウッホウウホホホ
ウッホウウホホホ

ショーロンポーの お通りだ
ショーロンポーの お通りだ

どこかの 知らないお国から
たらいに乗って やってきた

おともは もぐらの ピロ吉くん
大好物は しゃけのかわ

コナカのスーツに身を包み
もらった勲章 五十万

ウッホウウホホホ
ウッホウウホホホ

大統領の おうちはね
たばこやの かどを曲がって三軒目

歩くと 床がきしむんだ

家の 奥の 奥にはね
知らない ばあさん住んでいる

ピンクの晴れ着にヘルメット
右手に三色ボールペン

左手にゃフラッシュEX

ほんとはまじめな会社員

その名は アミダ アミダババア

「死んでも知らんぞ!」

そっくりその言葉、返すよ……

アミダババア

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【人形劇】・「 リズム&人形劇『君は僕の博士になると言った』」

ネイキッド初の人形劇!!(しかも2days!!)というのを見に行った。初日の11月4日(火)。
ブルースカイ、市川訓睦、中村たかしの三人のユニット「フロムニューヨーク」の公演だったらしい。

忘れないうちに早く感想を、と思って数日が過ぎてしまった。
結論から言うと、非常に刺激的な人形劇だった。

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【雑記】・「マンガオタクとは何か?(エロゲー出現まで)その2」

このエントリの続き

だんだんさかのぼっていくかたちで追っていきます。

なんで90年代初頭の「エロゲー出現まで」を区切りとしているかというと、
それまでは「オタク的絵柄」って一枚岩だったと思うんですよ。

いわゆる「アニメ絵」というヤツですね。
作家名をあげるとするなら、いのまたむつみ、平野俊弘、土器手司とかその他モロモロのアニメーターの影響を受けた絵柄です。
マンガ家で言えば、まつもと泉、萩原一至ラインがいちばんわかりやすいかな。
古い話で恐縮ですが「バスタード!」では呪文の中で「イーノ・マータ」という神に祈りを捧げてますね(いのまたむつみ)。

士郎正宗も後続の世代への影響が大きいですね。実はよく知らないので急遽調べましたが、大阪芸大のマンガサークル出身で、一緒にやってきた人からはアニメーターも出ていた。

とにかく、そういう母体から出てきた人たちの絵柄のことです。

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【雑記】・「マンガオタクとは何か?(エロゲー出現頃まで)」その1

このエントリで「後回しにする」と書いた、

>>・マンガはどんどん絶版になり、手に入らなくなる

について。

実のところ「アニメ」、「ゲーム」、「特撮」、「ミリタリー」、「アイドル」といったジャンルと違い、あまりその行動属性が語られることのなかった「マンガオタク」に関して、
独断と偏見でちょっと書いてみたいと思う(あくまで独断と偏見)。

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【雑記】・「オタクの歴史性について」

よく、同世代から「若いオタクの人は歴史性を無視している」ということを聞き、実はそのとおりだと思ってはいるんですが、しょうがないところもあるでしょう。
以下の理由で。

・売られているアニメやゲームの本数が多すぎて、現在しか追いきれない
・マンガはどんどん絶版になり、手に入らなくなる
・「オタク」というものの特殊性

まず、一番目は自明のことだし二番目は後回しにします。
で、三番目。

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追記

このエントリに関して、後から気づいたのでいちおう自己フォローしておきます。

それはけっきょく、「グルメ行脚を続けて、簡単なものには驚かなくなった食通が、『逆にこのつまんないお茶漬けがうまい』と言っている」ということと、 同じなんじゃないんですか?

自分で自分の文章を引用しましたが、上記の部分、「おまえがぶっとびとかトンデモとか言ってやっているマンガ紹介はソレなんじゃねえのか?」というツッコミが来ることを想定して解答します。

続きを読む "追記"

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【萌え談義・その8】・「本当は萌えと特撮オタクは直結していかないといけないんだよ。」

90年代初頭くらいまで、何かに意見するときというのは常に上から目線で行かないといけないという雰囲気があった。
なぜかスタイルで「低姿勢」ってのはなかったんだよね。
後にそのスタイルはパソコン通信で、あるいはインターネットの掲示板で、踏襲された。

ああ、「相手を口で(文章で)言い負かそうとするとそうしなきゃいけないんだな」って、やっと今年も終盤になってわかってきた。
だけど自分ではそういうのイヤだったね。あまり意味があるスタイルとも思えない。

そして、さらにだけれども、さすがに自分でもこう言っていいと思うんですが、
「以下のことに気づいて、さらにネットにタダで書いてる自分は偉いなあ」と。

こんなこと、私滅多に書かないでしょ。
まるでいっさいの私的コメントをはさまなかったニュースキャスターが、湾岸戦争時に始めて「この戦争はやるべきではない」と言ったというような感動エピソードですよ(嘘です)。

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