・「キミキス」(4) 原作:エンターブレイン、作画:東雲太郎(2008、白泉社)
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ヤングアニマル連載。ゲームのコミカライズ。
1冊につき1ヒロインという形式(どうもギャルゲーのマンガ化というのは、無前提にSF的設定であるところのパラレルワールドを受け入れているようで抵抗があるが仕方ない)。
あと、2巻も3巻も読んだが自分は感想は書いてないようだ(ブログ内検索をしても出てこない。ココログのブログ内検索は、頭悪いんですけどね。なんでかしらんけど。)
この巻では二見瑛理子という少女が登場。子供の頃から天才で、それゆえに学校でも孤立している。
中途半端にトシを取ると、物語に登場する人々の(人生哲学の)リクツが通っているかいないかが気になってしまう。
「ハルヒ」にしょっぱなからなじめなかったのは、ハルヒが子供の頃に感じた気持ち……「野球場に行ったら自分はその他大勢でしかないんだ」という心情の吐露に、めんどくさい感じを抱いてしまったからだった。
いや気持ち的にはわかるよ。でも、それをなんで何のてらいもなく言えてしまうのかわからない。
この巻の二見瑛理子の場合も最初似たような印象だった。主人公の少年が、数学の問題をわからないから教えてくれ、というとにべもなく拒否するのだが、
「別におまえに解けって言ってんじゃないんだから、いいだろ?」
と、普通に思ってしまった。彼女の拒否を丸呑みで聞いていたら、人はいっさい、人からものが学べないことになってしまう。
もちろん、彼女に付与された「天才」という属性はその後の「実験のためにキスする」という展開のフリでしかないことはわかっているが、まあそこにひっかかってしまったというわけです。
(それ以前に、なんで天才少女が主人公みたいな平凡な少年と同じ学校に行っているのかという疑問はあるが、そこはつっこむだけヤボというものでしょう。)
しかし、
クライマックスは、
なかなかよかった!
盛り上がりましたな(笑)。
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