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【映画】・「告発のとき」

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監督・脚本・製作 : ポール・ハギス

2004年。ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の息子・マイクが、一時帰国の最中行方不明に。マイクは軍人としてイラクに行っていたのだ。
元軍人のハンクがいろいろと調べている間に、マイクの焼死体が発見される。事件の捜査に関しては軍と警察が押し付けあって何かうやむやな感じに。
ハンクは女刑事エミリーの協力を得て、事件の真相を探ろうとするのだが……。

「ストリーム」のブラボーシネマで小西克哉が絶賛していたので観る。

結論。そこまで絶賛するのは、小西サン、あなたが国際人であり、なおかつ頭がいいからですよ。

以前、「コラムの花道」での町山智浩氏のこの映画の元となった事件、およびその背景についての解説を聞いた。で、その解説を聞いていなかったら、この映画、半分くらいしか意味がわからなかっただろう。
まあ、「ブラッと映画でも観に行こうか」という人の平均的な認識も、そんな感じだと思う。「現在のアメリカ」に強い思い入れがないと、なかなか観るのに辛い映画だなと感じた。

父親役のトミー・リー・ジョーンズはハマっていた。「ノー・カントリー」のときもそうだが、「古きよきアメリカ」を「体験してしまい、その後裏切られた」世代の立ち姿を演じさせたら今のところ、天下一品かもしれん。

しかし、元が現実にあった事件だとは言え、ミステリ的な興味で引っ張る要素が少ないのが、観ていて辛かった理由のひとつ。
まあ事件が事件なだけにひねるのもむずかしいのだろうが……。松本清張原作などの「社会派ミステリ」に慣れていると、ちょっと展開が平板に感じてしまうのだ。

たぶん、自分がアメリカ人ならもうちょっとはこの映画にいい点を付けただろうと思うが、正直、「反戦映画」として、過去の映画に比べて(劣っているわけでもないが)特別優れているわけでもないと思う。

ポール・ハギス監督の映画は初めて観た。演出は丁寧で適度に「人生の残酷さ」のような部分も取り入れ、登場人物が悲しみを背負ったまま着地する、という手つきが……まあインテリ好みで「賞」向けかな……という、なんだか突き放した評価しかできなかった。

同時多発テロからイラク出兵あたりまでを比喩として描いたらしい映画「キングダム」より、この「告発のとき」の方が小西サンの評価は高いようだけど、私個人としてはまあ戦争のことを描いたら普通、こうなるよなというのが「告発のとき」。

で、そんな袋小路にあえてエンターテインメント性を取り入れるとどうなるか? ということに挑戦したのが「キングダム」。だから、私評価としては「キングダム」の方が、ずっと上。

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