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2008年8月

【イベント】・「ホラリオン」にと学会が登場

Title
唐沢俊一プロデュース あぁルナティックシアターPRESENTS
「ホラリオン」
前の告知が流れちゃったので再掲。

2008年9月2日(火)~9月28日(日) 下北沢小劇場「楽園(→アクセス)」
「ホラー」をテーマに1ヶ月間、トーク、コント、芝居、歌などを日替わりでやるイベントだそうです。

「ホラリオン」とは? 講演ラインナップ、タイムテーブルなど

と学会・トンデモ本特別講座
9月4日(木) テーマ:オカルト番組 メインゲスト:山本弘(と学会会長)
9月19日(金)テーマ:ホラー漫画  メインゲスト:新田五郎
9月23日(火・祝) テーマ:UFO メインゲスト:皆神龍太郎

チケット予約ページ

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【雑記】・「オカルト耐性の話とか」

Akのこのエントリの一番下
そこでリンクされてた光の戦士と自己啓発の話

自分を振り返ってみるにさあ、大学入る前の、浪人中とかまででオカルトについてどう考えてたのかって、ひとつも覚えてないんだよなあ。
いわゆる「懐疑派」、「否定派」の人の中には、かつてビリーバーで、「だまされた」っていうルサンチマンをもって行動している人とかもいるらしいし、ビリーバーだった過去があってももうちょっと寛容な人もいるし、まあいろいろなんだけども。

続きを読む "【雑記】・「オカルト耐性の話とか」"

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【追記的なもの】・「ダークナイトのジョーカー」

ここにすでに書いたことではあるんだが、ヒース・レジャーのジョーカーがすばらしいことを前提にして思うこと。

もういっぺん最初から通して観ないと正確なことは言えないんだけど、ジョーカーにとってバットマンは必須の存在か? というと、実はそうじゃないと思うんですよ。
バットマンに対してのジョーカー、もそうだけど。

ジョーカーがバットマンを挑発するのは、バットマンが「正義」そのものではないにしろ、「正義」を体現しようとしているのが面白くないからでしょう。
それは、「人が苦しんでいるところを観たい」という狂人的な発想より1個先にある動機という気がするんですよね。

早い話が、ジョーカーは実は「絶対的な正義」とか「絶対的な善」っていうのが存在するんじゃないかと思っているからこそ挑発する。
それが、すごく西欧人的な考え方だし、
だからこそ、自分はこの映画でのバットマンとジョーカーのどっちが役者が上か、という問題ではないと思うんです。

キリスト教圏の悪魔イメージって、「神」に対して相対的なんですよね。

そこはおさえておかないといけないかな、と。

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【イベント】・「面白漫画倶楽部presents「ガッカリ! 売れない! 同人誌トークナイト」

面白漫画倶楽部presents「ガッカリ! 売れない! 同人誌トークナイト」

ネイキッドロフトでトークライブを行います。「ナイト」とありますが、開催時間は昼間です!!

コミケにウン十万人集まったとか、買い専門の人でも何十万使ったとか、景気のいい話ばかりがマスコミに流される同人界。だが、みんな何か忘れてやしませんか? それは「売れないサークル、同人誌」のこと!! よく「同人イベントはプロ作家を育てる大切な土壌」などと言われるが、同人イベントは一握りの才能あるやつを育てるためだけに存在するのか!? 断じて否!! それなら、その他大勢は「ただ参加費を払ってイベントを経済的に支えているだけ」の存在になってしまうから!! そんな不満を虚空に向かってぶつけるトークイベント、今開幕!!!!!

(内容予定)じっくり立ち読みするやつほど買っていかない/こんなイヤな客が来た/同人誌発売当日に原稿を持ってくる男/スプラッタ同人誌をつくったら、印刷屋の段階でそれが他の『ゼータガンダム』のサークルに一部誤配されてしまい、そのサークルを大いにびびらせた件

出演:新田五郎、江戸栖方、KRONOS、鶴岡法斎、成田優介(JJポリマー)、バッドガイナベ他、ゲスト:平木直利

2008年9月28日(日)12時開場 12時半開演!@ネイキッドロフト(チャージ1200円+1ドリンク)

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・「幽霊クラスメート(悪魔のおとし子)」 大内清子(1984、ひばり書房)

Yureikurasu
夜中に突如、かわいい妹・神(しん)から「おまえを殺す!」と言われた兄・良は、神(しん)が悪魔ではないかと疑い始める。その疑惑はどんどん真実ではないかと思われるようになっていく……。

「まんだらけ」などの古本ホラーコーナーに、今のところほぼ必ず、200円くらいで入っている本作。実はものすごく変なストーリーなのだが、説明が面倒なのでそれほどカルト的に話題になったわけでもない。
しかし、どこかあらがいがたい魅力があるのも確かで、ネットで作者について検索してみた。

すると、貸本時代から学園ものなどを書いてきた人らしい。そしてこの人の「赤いリボンの歌」という作品についての、まんだらけの紹介ページを見てハタと膝を打った。

この近所に住んでいたミミちゃん(本名=美紀子)のちょっとドキドキするくらいの距離感に踏み込んでくる娘という性格設定と、小学2年生から中学2年生に成長する様が妙なキラキラ感を持って描かれているところが素晴らしくいやらしい。

この作者=大内清子が男か女か?論点はそこに尽きる名作。


なるほどそうだったのか! ……どういうことかというと、「幽霊クラスメート」でいちばんの魅力は「悪魔かもしれない」妹の神(しん)にあるからである。

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【雑記】・「『いいなり! あいぶれーしょん」の雫石のフィギュアが出るんだね!!』

Sizukuisi
「いいなり! あいぶれーしょん」の雫石のフィギュアが出るんだね!!

以前書いた感想では、本作がキワモノ的に観られがちなのではないかと思い、かなりマジメにフォローしたつもり。
でも、もちろん「ぶっとび」的な観方も可能であって、この辺は説明がむずかしいんですよねえ。連載は中断しているそうだけど、とにかくタダモノではないマンガだと思うので、みんな読むといいよ!!
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#女の子のおもらしをテーマにした、SFタッチの少年マンガです。

#当ブログでは「おもちゃ」とか「ホビー」っていうカテゴリがないのでいちおう「日記・コラム・つぶやき」にカテゴライズしちゃった。

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【ポエム】・「ポストモダンについて読み解くポエム(嘘)」

「キミさあ、いつもなんで蝶ネクタイしてるの?」
モマルは行った。
「えっ?」
周囲の喧騒で声が聞き取れなかったので、一度聞き返してしまった。
「だーかーらー、なんで蝶ネクタイしてるの?」
ボクシングジムの中は、男たちの汗とワセリンのにおいで充満している。僕は別にプロボクサーを目指しているわけではなく、健康のためにとジムに通っている。
本業はサラリーマンだ。

モマルは、「ダンシングフラワー」が進化してできた一族「ポリピョン族」の一員である。容姿を説明すると、ダンシングフラワーの花の部分におっさんの顔が付いている。

僕は縄跳びの手を休めて、モマルの方を観た。モマルは、このジムのトレーナーだ。
「別に蝶ネクタイ禁止じゃないですよね?」
僕はやや挑発的に言ってみた。だれもが自分の服装について説明義務があるわけでもあるまい。
「もちろんそうだよ。まあ、好奇心で聞いてみたんだけど」
僕はモマルの表情を読み取った。馬鹿にしているような印象だったら、茎を引きちぎってやろうと思った。
が、本当に好奇心だけで聞いてきたようだ。
しかし、本当のことは言いたくないので、そばにあったゲータレードを一口飲む間、ウソをひねりだすことにした。

「これはねえ……」
うまい嘘が思いついたのでそれを話そうとしたら、どこかからサイレンの音が聞こえてきた。
空襲警報だ。

ジムで汗を流す男たちは、またかといった顔をしながらぞろぞろと地下のシェルターの中に入っていく。
西暦5万年。「錠剤じゃないと薬が飲めない星人」が人類侵略作戦を始めてから、ずっとこうだ。

「でも、今日が最後になるかもしれない」
僕は根拠なくそう思っていて、みんなと一緒に地下シェルターには入らなかった。

轟音とともに天井を突き破り、巨大な「錠剤じゃないと薬が飲めない星人」の兵士の青い腕がジムの中に入ってきた。
青い腕は僕のような人間たちがいないかとジムの中をまさぐり始めた。

そこに神(と、僕には思われる)の歌が響き渡った。

蝶ネクタイ
蝶ネクタイよ
ネクタイの王 蝶ネクタイよ
不二家ネクターと 漫画ゴラクネクスターが合体するとき
そなたは その姿を現し
凶悪な侵略者を打ち払うであろう

(しかし、結果的には何も起こらず、僕はモマルとともに後から地下シェルターに入って難を逃れた。
その三日後、「熱い汁をすする音」で、「錠剤じゃないと薬が飲めない星人」を撃退できることが、北島三郎事務所により発見された。
そのさらに一週間後には、数千年に渡る異星人との戦いに、終止符が打たれたのであった。)

それからさらに三年後、高田馬場のロータリーに、見たこともない中年男の銅像が立てられた。
その像はあまりに巨大だったため、設置後すぐに倒れてしまい、近くのビルにもたれかかって大騒ぎになった。

このとき、思いもよらず僕の蝶ネクタイが大活躍することになるのだが、それはまた別の話である。

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・「恐怖劇場 へび少女」 楳図かずお(1999、小学館)

コンビニコミック。「へび少女」、「絶食」、「うばわれた心臓」を収録。
「へび少女」の結末はスゴイな。まあ余計なことは書かないでおきましょう。野暮だから。

それにしても絵が独特。設定でどうのこうのというより、絵で持っていくところが一流の証かなあ。

本書を読むかぎり、楳図かずおは怪異の説得力にオカルトや民俗的知識はあまり使わず、あくまでも「こわい」とか「気になる」という人間心理の方に重きを置いているように感じますね。

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・「恐怖劇場 ママがこわい」 楳図かずお(1999、小学館)

Umezu
[amazon]
コンビニコミック。夏だし、楳図作品が次々映画化されるということでの重版か。
「ママがこわい」、「蛇」、「ねがい」を収録。

実は私、楳図作品ってほとんど読んだことがないんだよね……。
だって恐いから!!(笑)
日野日出志作品を、少年時代に「あまりの怖さに捨てた」という人の話をたまに聞くが、楳図かずおもまた、あまりにもあまりにも恐くて、ちょっとエンターテインメントとして楽しめなかったんだよね。子供時代。
しかしあらためて読んでみると、楳図かずおというのは天才なんだなということがわかりますね。

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・「陽気幽平experienceII 首帰える・おぶさりダルマ」 陽気幽平(2008、グッピー書林plus)

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謎の貸本劇画家、陽気幽平作品の復刻本第二弾。今回は「消えた森」、「おぶさりダルマ」、「首帰える」の三作品を収録。
いずれも貸本劇画の単行本に、レコードのB面のように収録されていた作品だという。収録作のどれもが怪奇もの、怪談である(というか、当時の貸本は怪奇ものが大きなウェートを占めていたらしい。くわしいことは知らない)。水木しげるとの比較で言うと、どこか硬質な趣がある。画風が、紙面に焼き付けたような印象を与えるからだろう。

まえがきを読むと、復刻に関しては金銭的にもけっこうたいへんらしい。こういう復刻作業がないと日本文化の確実な損失になるので、第三弾の刊行を実現させるためにも、みなさん本書を買いましょう。
「まんだらけ」で取り扱っているらしいです。それと「タコシェ」で通販するのかな? わかんないけど。

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・「陽気幽平experience とり小僧」 陽気幽平(2008、グッピー書林plus)

Torikozo
タコシェオンライン

むかーしに描かれた作品の復刻版。水木しげるの「墓場鬼太郎」の、勝手に続きを書いたという「竹内寛行版墓場鬼太郎」という作品が存在するという。その経緯は検索して調べてください。で、本書に収録されているのは、その「竹内寛行版墓場鬼太郎」の何巻かにレコードのB面のように収録された作品だという。

竹内寛行版の「墓場鬼太郎」そのものがレアなのに、さらにその単行本に収録されていた別人の作品、というのだからレア中のレアというわけなのである。

この単行本に収録されている「ケケカカ物語 とり小僧」の内容はこうだ。
身重の妻がいる鶏屋の主人が、殺生(といっても、百人前の鶏料理をつくる、ということなのだが)をしてしまったがために生まれてきた子供が「ケケ カカ」としか言わずトサカとくちばしのある「とり小僧」だった……。見世物小屋的な、因果的内容である。
しかし、とり小僧はどこかカワイく、それでいて作品全体の底流には何とも言えないドロドロとしたものが流れ、それでいてやっぱりどこかに童話、寓話的な雰囲気が漂う不思議な印象を与える。

巻末の解説文を読むと復刻した人々はそうとうな苦労をしたと思われる。貴重な仕事に敬意を表したい。
「地獄から戻った男」を併録。

「まんだらけ」で販売しているらしいのだが通販しているかどうかわからなかったので、取り扱っているタコシェオンラインのページにリンクしておく。

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【雑記】・補足

下のエントリの補足。

もうひとつ言えるのは、原作の「成りあがり」が刊行された70年代後半から80年代前半あたりまでは、少なくとも今よりは世の中、閉塞していなかったということである。

もうちょっとくわしく説明すると、70年代後半から80年代前半までの認識には世代によってズレがある。
「あさま山荘事件」を境に、急速に「政治の季節」が終わっていくという「閉塞感」を感じる世代というのがあった。
だが、その下の世代はむしろ「政治の季節」の終わりを「解放」だと思っていたところもある。

原作の「成りあがり」がなぜ70年代終盤から80年代初頭に支持されたかというと、もちろん矢沢永吉のカリスマ性が第一の要因だとしても、80年代の10年間が、現在に比べれば多少なりとも右肩上がりであり、世の中の気分的に「中流意識」があったことは否定できないだろう。
永ちゃんが「成りあがり」で語った格差(60年代後半頃か?)は、「成りあがり」が刊行された当時は急速に解消される、あるいは解消されたかのように見えつつあった。
「オレも永ちゃんのようにがんばれるかも」と思えたのは、そういう時代背景が大きいと思う。

別の言い方をすれば、「成りあがり」などと同じラインで語られることの多かった、かつての男性向け自己啓発雑誌「ビッグトゥモロウ」の言説なども、その説得力の背景にはバブル期を準備した景気と、人々の中流意識があったのだった。

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・「成りあがり 矢沢永吉物語」 原作:矢沢永吉、漫画:きたがわ翔(2008、角川書店)

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コミックチャージ連載。あまりに有名な矢沢永吉の「成りあがり」をマンガ化。

本作はいっぷう変わった構成を取っている。生活に今ひとつ張り合いを感じられない営業マン・内田(29歳)が、父親の突然の死を体験して自分の人生を見つめなおすようになる。
彼は、永ちゃんと同世代で大の永ちゃんファンだった父親の人生を振り返りながら、「成りあがり」を読み進めていく。

要するに、「成りあがり」インタビュー当時の永ちゃん(28歳)、永ちゃんと同時代を「普通の男、普通の父親」として生きた内田青年の父親、そして現在29歳の内田、という三者を通して、「夢に生きるって何だ?」という問いかけをしていくことになると思う。

問題は、果たしてそんな難問に着地点が用意されているのかということだ。

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【イベント】・「コミティア85」

Daisyukyogaku
2008年08月24日(11:00~15:30)
東京都(東京ビッグサイト西3・4ホール)

サークル名:WAIWAIスタジオ ま07a
実は同日に青山ブックセンターでのトークライブがあり、私はビッグサイトには1時間くらいしかいられません。申しわけありません。

頒布物としては「面白漫画倶楽部同人誌Vol.1」を数冊。
ほとんど残部がありません。もしかしたら、このイベントでの頒布が最後になるかもしれません!

埼京震学舎の気楽院さんに、お手伝いを頼んであります。
彼の「大宗教学 第30、31合併号」の新刊を、コミケでゲットできなかった方はこちらへどうぞ!

また「トンデモマンガの世界」も2冊くらい持っていく予定です。

よろしくお願いいたします。

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【イベント】・「楽工社新刊『トンデモマンガの世界』発売記念トークショー&サイン会」告知再再掲

Photo
前の告知が流れてしまったので、再度やります。「うざい」と思っている人、スイマセン。
たぶん、予約しなくても当日余裕があれば入れると思います。
それと関連書籍(同人誌など)も頒布する予定。

楽工社新刊『トンデモマンガの世界』発売記念トークショー&サイン会 出張版『トンデモマンガの世界』!(f青山ブックセンター
出演者:唐沢俊一&新田五郎(と学会)

■2008年8月24日(日)14:00~16:00(開場13:45~)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン
■定員:100名様
■入場料:500円(税込)電話予約の上、当日ご清算

■電話予約&お問い合わせ電話:
 青山ブックセンター本店
  03-5485-5511

■受付時間: 10:00~22:00
(※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。)
■受付開始日:2008年7月29日(火)10:00~
トークショー終了後にサイン会を行います。

◆オンラインチケット予約受付中!

<イベント内容>
世間に知られざるトンデモないマンガを紹介した本書「トンデモマンガの世界」
そんな奥深いマンガの世界を、貴重な現物資料も用いて本書のメイン著者二人が解説します。
また、書籍に収録できなかった裏話なども紹介できそうです。


……だそうです!!

以下では、ネット書店をざっとわかるかぎり集めてリンクしてみました。

[amazon]

楽天ブックス

ビーケーワン

Kinokuniya BookWeb

セブンアンドワイ

ジュンク堂

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・「リスク」 全2巻 笠原倫(2004、日本文芸社)

Risk
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「私たちは気づいたのよ 他の国に軍隊送るよりセックスしてる方がよほど人間として上だって」
「よく聞け小娘 お前の意見は正しい……のかもしれんが シラフで言ってくれ!!」


「反ドラッグ」と聞いて連想するのは、「ダメ。ゼッタイ。」のどこかそらぞらしいポスターや、「ヘンな映画」にカテゴライズされる「Reefer Madness」、「悪魔の凶暴パニック」といった映画群だ(どちらも私は完全には未見、映像がユーチューブに上がってます)。

「覚せい剤でのラリった状態や禁断症状の描写がエグい」と聞いていた本作も、そんなカルトなマンガかと思ったらとんでもない。
これは、正統派の70年代東映的アクションマンガの傑作なのである!!

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【イベント】・「ホラリオン」にと学会が登場

Title
唐沢俊一プロデュース あぁルナティックシアターPRESENTS
「ホラリオン」
前の告知が流れちゃったので再掲。

2008年9月2日(火)~9月28日(日) 下北沢小劇場「楽園(→アクセス)」
「ホラー」をテーマに1ヶ月間、トーク、コント、芝居、歌などを日替わりでやるイベントだそうです。

「ホラリオン」とは? 講演ラインナップ、タイムテーブルなど

と学会・トンデモ本特別講座
9月4日(木) テーマ:オカルト番組 メインゲスト:山本弘(と学会会長)
9月19日(金)テーマ:ホラー漫画  メインゲスト:新田五郎
9月23日(火・祝) テーマ:UFO メインゲスト:皆神龍太郎

チケット予約ページ

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【雑記】・「大人だって、恨むんだ」

大人同士の悪口の言い合い、ケンカほどみっともないものはなく、
また優秀な人は優れたケンカの作法を身に着けているものである。

そして、優秀でない者だけが、任侠映画の中の高倉健さんに本気で涙を流す。
数多の、観客の無念を背負ってたった一人で(ときには鶴田浩二とともに)切り込んでいった健さん……。

健さーん……!!!!!

まあ、そんなことはどうでもいいんだけどね。
自分は本当に怒りの表明がヘタなんだよな~。
いつもその場では我慢して、親しい人に愚痴をこぼしまくってさあ……。

当然、オトナでもキレる(ぶちキレる)人ってのはいるんだけど、優秀な人でなおかつ「ぶちキレる人」っていうのは、
その後のフォローがうまかったり、「キレてる」ってその場は思うけど、後々考えるとそんなに自分の立場が悪くなることにはならなかったりね。そういうのがうまいんですよ。

あと、最近自分で自分の性格に気づいたけど、
特定のつきあいのある人の主張というか思想というか、
そういうものが多少自分と合わなくても我慢しているんだよね。
我慢っていうか、さすがに私の知り合いで極端にひどい考えを持っている人はいないので、
「まあ、いいんじゃない?」くらいのところでとどめておいて、自分の中で何らストレスはない。

でも、いったん「ああ、この人嫌いだわ」ってなると、その「まあ、いいんじゃない?」っていう部分が裏返るというか、「もうつきあってらんねー!!!!!」ってなっちゃうんですよね。

だけども、そういう「嫌いになったからそいつの考えも嫌いになった」、逆に言えば「つきあいがあるから、相手の主義主張を条件付きで認めるという態度」ってのは、けっきょく自分が悪いんだよね。

そういう反省は、あるよなあ。

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「聖☆おにいさん」(1)~(2) 中村光(2008、講談社)

[amazon]

モーニング・ツー連載。
イエスとブッダが天界から休暇をもらい、地上の日本の立川で、アパートをルームシェアして暮らしている。
毎月天界から振り込まれてくる少ない給与で、めいいっぱい地上での休暇を楽しもうとするイエスとブッダの日常を描いたまったりギャグマンガ。

ずいぶん前からあちこちで評判は聞いていたんだけれど、今頃読む。

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・「日常」(三) あらゐけいいち(2008、角川書店)

[amazon]

いったん吾妻ひでおがまったく忘れ去られてから、あらたにゼロの状態から構築された萌え+不条理マンガ。
超おもしろい。みんな読もう!

2巻の感想

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・「ラブラドール・和田ラヂオ」(1) 和田ラヂオ(2008、集英社)

[amazon]

いつもの和田ラヂオ、って感じかなあ。ある意味、ブレがない。

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【ポエム】・「ぼくらは早口探検隊」

(一番)
ぼ ぼ ぼくらは早口探検隊

だれも早口 聞き取れない
いつも「えっ?」って聞き返される
しかしそんなことは 意に介さずに突き進む!!

ジャングルの奥地にある財宝を求めて

原住民との緊張感ある交渉

原住民「えっ!?」

また聞き返された!!
通訳すらも早口

ぼ ぼ ぼくらは早口探検隊

(二番)
ぼ ぼ ぼくらはこしあん大好き人間
「おぐらパン? なんですかそれ?」
冷たく言い放つクールな美女は
ぼくらの あこがれのマドンナ こしあん姫
そんなこしあん姫の大好物は
ご飯にマーガリンを塗ったやつ

「あえてこしあんとは関係ないのがオシャレなんだよ」

彼女の取り巻きはそういうが……。
もしかして、ただ流行に踊らされているだけなんじゃねーか?

オレは言ってやったよ

それが「こしあんクラブ」解体の始まりだった
こしあん姫は、今流行りのもっともトレンディな言葉
「町のダサダサガール」と
呼ばれることに あいなりました!

それではみなさま、
立ち食いコロッケの行列に並ぶので
さようなら~

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【創作】・「以下に書くことは、全部創作です」

あれはバブルが絶頂期の頃。
私が大学のキャンパスにあるベンチに座って雑誌を読んでいたら、同じクラスの男三人が私に声をかけてきた。
三人とも、親しくはなかった。三人のうち二人はシーズンスポーツ系のサークルに入っていることは知っていた。残りの一人は、確か「広告研究会」だったか? そうだ、それだ。
真ん中のやつがリーダー格。ポロシャツのえりを立てて、浅黒い肌をしていた。むかって左が、そいつと同じサークルに入っているやつ。サークルのロゴが背中に入った、紺色のジャンパーを着ていた。
むかって右側が、広告研究会の男。茶色いフチの、大きめのメガネをかけていた。

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【アニメ映画】・「スカイ・クロラ」

公式ページ

監督:押井守

なんか架空世界みたいなところで、戦争する兵士たちの中で、生まれながらにして子供のまま、殺されないかぎり死なない存在を「キルドレ」と呼んだ。
そんなキルドレたちの日常をうんたらかんたら。

結論から言うと、面白くなかったです。残念ながら。

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【映画】・「インクレディブル・ハルク」

公式ページ

監督:ルイ・レテリエ

脚本は主演のエドワート・ノートンが描いているというが本当か?
話題性としては(ネット上のオタク・サブカル界隈では)「ダークナイト」にちょっと持っていかれてしまった感があるが、ウェルメイドな作品としてはとんでもなくクォリティが高い。

まあ、金がかかっているだろうから空撮がどうだとかCGがどうだとかって話はここではおいておいて、何より脚本の出来がいい。

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【映画】・「片腕マシンガール」

公式ページ

監督・脚本:井口昇

忍者の末裔にして暴力団の組長の息子に弟をいじめ殺された女子高生が、復讐のために切り落とされた片腕の代わりにマシンガンを付け、人をとにかく殺しまくる血みどろ復讐映画。

サービス精神旺盛でけっこう面白かったですが、どうもベースとなっているジャンル映画としてのおとしどころがよくわからない。というのは、私がマカロニ・ウェスタンとか日本の残酷時代劇とかをたくさん観てきたわけではないから、だと思います。私の知識不足ですね。

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【小説】・80年代頃までの「グイン・サーガ」について思ったことを

最新第122巻が刊行中の「グイン・サーガ」、待望のテレビアニメ化が決定(GIGAZAINE)

別に項目立てもしていない思いつきの当ブログ内コーナー「80年代にひたりたい!」。今回は栗本薫のヒロイック・ファンタジー小説「グイン・サーガ」がアニメ化するというので、80年代の「グイン・サーガ」について思いついたことを書いてみたい。

このシリーズの第1巻「豹頭の仮面」が刊行されたのが、1979年9月30日だという。第31巻「ヤーンの日」が89年12月刊行。
私個人は第23巻の「風のゆくえ」までは読んだ。これが85年12月刊行。

当時私は「何もすることがない」ことを理由にグインを読んでいたというひどいヤツだった。そして「まあこれくらいでやめとこう。つまらなくはないが、これは自分の望んだ物語ではない」と感じたのが「風のゆくえ」くらいまでだったのである。

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【映画】・「ダークナイト」

公式ページ

監督:クリストファー・ノーラン

殺人すらジョークにすぎない、世界に混乱を起こすことだけが目的の狂った犯罪者・ジョーカーとバットマンの戦い。
非常に周囲で前評判がよく、半信半疑で観に行ったのだが(「バットマン・ビギンズ」は「まあまあ」って感じの出来だったし)、なかなかよかったです。

ジョーカー役のヒース・レジャーは確かによかった。これが遺作とはもったいない。

さて、「よかった」ことを前提とした個人的な感想。

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【雑記】・「真の敵を探せ」

世の中には、自分の幸福の基準が絶対だ、自分の幸福の基準に合わないからあいつは不幸だ、と決めつけてくる人種がいる。
しかも、このタイプは自分の幸福基準に、他人が合うか合わないかをいつも観察している。

そして自分の基準に合っていて、なおかつ相手の方がグレードが上だと見苦しいくらいに嫉妬し、逆に自分の基準に合っていて、相手のグレードが下だと鬼の首でも取ったように大喜びする。

こういう手合いには、どんなに自分なりの基準を説明しても負け惜しみだとかやせ我慢だとか言われるし、こちらが合わせようとしても対人関係を勝ち負けとしかとらえていないから、ただ疲れるだけである。

こういう人は表面上は常識人である場合が多い。仕事もできるかもしれない。だから、自分の基準が絶対であるということを、疑うことがない。

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【イベント】・「楽工社新刊『トンデモマンガの世界』発売記念トークショー&サイン会」告知再掲

Photo
前の告知が流れてしまったので、再度やります。
いや、「もうわかったよ、うざい」って思う人がいるのはわかっていますが、考えてもみてください!!
100人集めるのは、簡単じゃないですよ!!!!!
500円だから、ぜひ来てね!!

楽工社新刊『トンデモマンガの世界』発売記念トークショー&サイン会 出張版『トンデモマンガの世界』!(f青山ブックセンター
出演者:唐沢俊一&新田五郎(と学会)

■2008年8月24日(日)14:00~16:00(開場13:45~)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン
■定員:100名様
■入場料:500円(税込)電話予約の上、当日ご清算

■電話予約&お問い合わせ電話:
 青山ブックセンター本店
  03-5485-5511

■受付時間: 10:00~22:00
(※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。)
■受付開始日:2008年7月29日(火)10:00~
トークショー終了後にサイン会を行います。

◆オンラインチケット予約受付中!

<イベント内容>
世間に知られざるトンデモないマンガを紹介した本書「トンデモマンガの世界」
そんな奥深いマンガの世界を、貴重な現物資料も用いて本書のメイン著者二人が解説します。
また、書籍に収録できなかった裏話なども紹介できそうです。


……だそうです!!

以下では、ネット書店をざっとわかるかぎり集めてリンクしてみました。

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楽天ブックス

ビーケーワン

Kinokuniya BookWeb

セブンアンドワイ

ジュンク堂
池袋本店にたくさんあるらしい?

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【お知らせ】・「コミックマーケット準備委員会より緊急のお知らせ」

コミックマーケット準備会からの緊急のお知らせ

2008年8月8日
コミックマーケット準備会
共同代表 安田かほる 筆谷芳行 市川孝一
【緊急告知その1】参加者の手荷物確認等のお願い

<協力のお願い>

 今回のコミックマーケット74において、危険物の持ち込みを防ぐため、参加者の手荷物確認を行うことになりました。法律・条例に違反するもの、コミックマーケットのルールに基づく持込禁止物は、持ち込みできません。準備会スタッフ・警備員による確認にご協力をお願いします。

 なお、持ち込み禁止物については、「コミックマーケット74カタログ」8ページを参照下さい。違反した場合、該当する物品などは没収し、以後返却には応じません。没収に応じていただけない場合、入場をお断りさせていただきます(諸注意部分については、ネット上からも参照可能です)。

 手荷物確認に併せて、警備体制も強化されています。不審人物や不審物についてお気づきの点があれば、些細な内容でも構いませんので、お近くの準備会スタッフまでお声をおかけ下さい。

<手荷物確認実施の経緯と説明>

 7月以来ネット等でのコミックマーケットへの脅迫行為が複数ありました。加えて、昨今の様々な事案がある状況において、当局より手荷物確認の実施について強い指導があり、残念ながらこのような対応を取らざる得ない事態となってしまいました。

 これまで、準備会は「参加者は全て平等であり、可能な限り誰でも受け容れる自由な表現の場」として、コミックマーケットを運営してきました。参加者の安全を確保した上で、参加者の自主性を尊重したできる限り規制の少ない形での開催に努めてきました。したがって、今回の対応については、参加者の安全確保・コミケット開催の継続のためには必要な措置と考えておりますが、本当に残念でなりません。

 コミックマーケットのサークル参加申込書セット内の「コミケット・マニュアル」2ページの「コミケットの理念と目的」のおいて、以下の記述があります。

「(前略)コミケットに参加の意思を持つサークル、人全てを容認し、受け入れていくよう努力しなければなりません。物理的限界へ挑戦する意志を準備会は持つことになります。(但し、他人に迷惑をかけたり、妨害、場の運営に支障をきたすような意図を持っての参加はお断りします。)」

 過去、2000年に開催された「リゾコミin沖縄コミケットスペシャル3」において、開催を妨害する行為を行った人間が主催するサークルの参加を、お断りしたことがあります。物理的な理由以外でサークル参加をお断りしたのがこのときが初めてで、準備会としては大きな決断でした。そして、今回、このような事態を引き起こすきっかけとなった行為を行った者に対しては、毅然とした対応を取ることになるでしょう。準備会にとって再び大きな決断を下すことになります。参加者の皆さんのご理解をいただけるようお願いいたします。


【緊急告知その2】開催期間中の一部エスカレータ運用停止のお知らせ


 8月4日に東京ビッグサイトにて発生したエスカレータ事故に関連して、会場より、以下のエスカレータについては、コミックマーケット開催期間中の運用を停止する旨の連絡がありました。

西ES3号機(通称:西展示場1-4エスカレータ)
会議棟ES4号機(通称:会議棟3-6エスカレータ)
 コミックマーケットは、来場者数が非常に多いため、従前より、他イベントよりもエスカレータの運用に係わる安全対策に留意して参りました。今回につきましても、事故のないように運用していきます。

<上記エスカレータ運用停止の影響>

 西ES3号機につきましては、そもそもコミケットにおいては、開場時から参加者数の一段落する昼頃までは導線として利用しておりませんでしたので、停止における影響は軽微です。
 会議棟ES4号機につきましては、今回よりコミケット側が男子更衣室、会場側が有料休憩室として運用する会議棟6Fへの主導線として利用する予定でした。これらについては、会議棟エレベータを主導線に変更する予定です。


【情報伝達のお願い】

 開催までの残り日数は非常に少ない状況です。また、「コミックマーケットカタログ」「コミケットプレス」といった準備会既存の紙メディアは今回既に発行済の状況であり、これらを利用した情報伝達はできません。つきましては、皆さんには本情報の紹介をお願いします。

ネット関係
 →本文章へのリンクをお願いします。
書店等小売店さん関係
 →本文章の全文掲示をお願いします。
 事前になるべく多くの方に情報を伝え、当日の混乱を極力減らしたいと思いますので、皆さんのご協力をお願いいたします。

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・「ギャラクシー銀座」(2) 長尾謙一郎(2008、小学館)

Ginza02
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女やったらなぁっ!!

竹やぶの中に

入らなあかん時があると思うねーん!!!

……たとえばさ、「だれそれの店」みたいに自分の名前を入れちゃってる、陽気なスナックがあるとする。

あきらかに知り合いのイラストレーターだかグラフィックデザイナーに頼んだであろう(しかもつきあいでやってもらっているからギャラはたぶんロハ)、ママのおもしろ似顔絵かなんかが看板に描いてあったりして。

その店構えが、全面に「ネアカ(80年代的表現)」を押し出したその店が、

なんだか泥だらけだったりして。
何ヶ月も店を開けてない風情だったりして……。

その哀愁。
気づかない人は気づかずに素通りするけど、わかる人はふと立ち止まって、まじまじとそのたたずまいを見て、
「なんかわけあり?」
と思って、でも次に歩き出すときにはもう忘れているような。

そんな「感じ」を表現させたら、長尾謙一郎の右に出る者は、

たぶん今の日本にはいない。

1巻の感想

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・「少女マテリアル」 鳴子ハナハル(2008、ワニマガジン社)

Syojomatelial
[amazon]
成年コミック。
主にCOMIC快楽天に掲載された作品を収録した短編集。
すっかりエロマンガを読まなくなってしまった私ですが、鳴子ハナハルのショート・エロマンガは、ネットに流れてたのを一度観たんですよ。
で、「絵のきれいなマンガだなあ」といっぺんに覚えてしまった。だから、この単行本が、なんか出る前からオタク界隈でものすごく期待されていた印象、ってのもわかるし、実際、すごい売れてると思うんだよね。

それに見合うものは確実にあるし、「売れるだろう」って思われているものが売れなきゃ、マンガ界、成年コミック界に限らずこの世は終わりですよ。
それにまだまだマンガ家としてまだまだ伸びる感じもするし、この単行本が売れる、ということに関しては私は何ら否定するものではございません。

以上を前提とした上の、個人的な感想。

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【お笑い】・「そんなことないと思うけど……」

FNS27時間テレビ感想(総評)(おわライター疾走)

要するに、テレビは死んだのだ。今いちばん新しくて面白い演出とは、30年以上も前からテレビに出ている、明石家さんまというただしゃべっているだけで面白い人間に、延々と自由にしゃべらせることだったのだから。さんまやたけしには後継者がいない。テレビの化身である彼らの引退とともに、私たちが愛した「テレビ的なノリ」としてのテレビ文化は静かにその幕を閉じるはずだ。フジテレビが満を持して送り出した27時間テレビは、逆説的にそのことをはっきりと印象づけた。

そんなことないと思うけどな。

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【お笑い】・「テレビの笑いに、定形はあったか?」

『エンタの神様』と、シロート芸人時代になることについて(松野大介論)
自分が多くの「テレビのお笑い論」について疑問なのは、「かつてテレビの笑いが面白い時代、いい時代」があって、それがだんだんなくなっていって現在がある、というふうに、しかも非・論理的に語る人がなぜこんなに多いのかということだ。

以下、リンク先の文章の引用だが、

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【アニメ映画】・「イノセンス」

[amazon]

監督、脚本:押井守、2004年

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」[amazon]の続編。
前作で草薙素子は電脳の海の中に入っていってしまい、残されたバトーは某社の人形の動作不良に関する謎を追う(というような話だったと思う)。

「スカイ・クロラ」の公開前に映画館でやっていたので観る。2004年かあ。自分語りですが、当時と心境が激しく変わったような気がする。

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【アニメ映画】・「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 2.0」

監督:押井守、脚本:伊藤和典

高度に電脳化した未来社会での公安9課の活躍。

ネットで調べたら、「3DCGやデジタルエフェクトを取り入れて全カットリニューアルし、アフレコも全編新規に行った」んだってね。もともとは1995年公開。いかん、当時観てないや。ははは。

95年頃は、私は明確に押井守監督の作品は避けてましたからね。ジブリアニメなんかとともに。

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【映画】・「ミラクル7号」

公式ページ

監督・脚本:チャウ・シンチー

工事現場で働く貧しい父親(チャウ・シンチー)が、せめて息子のディッキーには成功してもらおうと無理をして私立のいい小学校に行かせてあげている。
しかし、ディッキーは運動靴も買ってもらえず、いつも泥だらけで学校ではバカにされている。
そんな親子の元に、宇宙人のペットロボット(?)、ミラクル7号が現れて……というSFコメディ。

随所に見られる細かいくすぐりには、日本のコメディ映画が忘れ去ったものがあると思わせたが(逆に言えば、今日本の映画関係者が目指しているのは三谷幸喜的な洗練なんでしょう?)、いかんせん、「少年と異界からの訪問者との交流」という点では、脚本がおおざっぱすぎて燃えなかった。

まあ、別にチャウ・シンチーにはE.T.や「ドラえもん」を超えようとする気負いはゼロなのだろうけど、少年とミラクル7号の関係性がドライすぎて、「ああ、大陸の人ってこういうふうに接するのか」としか思えなかった。

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【映画】・「告発のとき」

公式ページ

監督・脚本・製作 : ポール・ハギス

2004年。ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の息子・マイクが、一時帰国の最中行方不明に。マイクは軍人としてイラクに行っていたのだ。
元軍人のハンクがいろいろと調べている間に、マイクの焼死体が発見される。事件の捜査に関しては軍と警察が押し付けあって何かうやむやな感じに。
ハンクは女刑事エミリーの協力を得て、事件の真相を探ろうとするのだが……。

「ストリーム」のブラボーシネマで小西克哉が絶賛していたので観る。

結論。そこまで絶賛するのは、小西サン、あなたが国際人であり、なおかつ頭がいいからですよ。

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【雑記】・「高岡早紀オフィシャルホームページ開設」

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いつの間にか高岡早紀のオフィシャルホームページができていた

確か事務所を移籍し、日米合作映画に主演することが決まっていたりと、これからいろいろと打って出るんでしょうな。

まあ、私が高岡早紀ファンだというのは一部には有名な話です(どこでだ、とか言わないでください。泣くから)。

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