【映画】・「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」
監督: 本木克英、脚本: 沢村光彦
妖怪濡れ女のしわざによって、手にウロコを付けられてしまった女子高生を救うため、鬼太郎ほかおなじみのメンバーが立ち上がる。
映画ファンには日本映画(正確に言うと角川映画あたりからの日本映画)を目のカタキにしている人がいる。
そんな人たちが、やっぱり目のカタキにしてしまうような映画……と、言いたくないけどそう言うほかないよなあ。
ストーリーはがちゃがちゃだし、キャラクター一人ひとりの行動原理も今ひとつピリッとしない。最近はこのテの映画を観ていてそういうことを期待すらしなくなってしまった。
ただ、私個人はウエンツ鬼太郎や大泉洋のねずみ男、田中麗奈の猫娘などはその造形やキャラクター性を評価はしている。
二枚目の鬼太郎がいたっていいじゃないの。
テーマである「人間と妖怪との和解」も、まあ昨今の風潮にそったものだし、クライマックスに登場する妖怪も、たぶん本来の出自ゆえの扱いというか象徴性が盛り込まれていると考えるのは深読みか?
上から目線で申し訳ないが、ギリギリのところで映画としての体裁は……守られていると思います。
ただし、「どろろ」だとか「L~Chenge The World」だとか本作のような、評価以前に「もしかして、脚本や演出に矛盾があるとか製作者サイドは思っていないのでは?」という邦画が(「ポニョ」も含めて)頻発するという現状は、一つひとつの作品がどうこうというより、日本映画界の構造的な問題としてとらえた方がいいんだろうね。
だれか取材して本にしてください。いや無理か。そんな本に協力してくれるわけないもんな。映画界が。
それともうひとつ、現場の構造的な問題以前に、「キャラクターのつくり方」がもしかして根本的に変わってきてしまっているのではないか、という疑問も浮かぶ。
いやここ10年くらいのテレビアニメのキャラクターに、ぜんぜん感情移入できないから。一部の作品を除いて。
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