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・「エロエロ大帝國」 阿宮美亜(2005、松文館)

Eroero
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成年コミック。短編集。
阿宮美亜はけっこう好きで、成年コミックの単行本は一時期買いまくった。池上遼一風の絵柄で、パロディチックなお話を展開させるという点では、野中英次よりも早い。

「大帝国」のタイトルどおり、全編これ「右」と「左」の不毛な争いをパロディとして描いている。もともと作者は「右寄り」だと言われていて、これまでも作品内でそれっぽい発言や左翼いじりをしていた。実際のポリシーはともかく、今までも作品としてはすべて冗談めかして描いていて、今回も同様。今までシュミ程度にやってきたのを、全面展開させたと言える。

政治思想ネタがほとんどなので、ネームがやたらに多く、読みにくい。けっきょくは「右だの左だの言っても人間はみんな愚か」というオチに収束していくのだが、80年代ならともかく、2000年代になってこのおとしどころがアリなのかナシなのか、自分には判断不能である。

ただどうしても、「ネット右翼」なる言葉が出てきて、「マンガ嫌韓流」が出版されるこの時代、マスコミに心情左翼が多かった頃ならいざ知らず、こうした「心情的に右翼的な立場から、状況の不毛さをパロディにする」という手法は、とくに珍しくなくなってしまったということは、言わざるを得ないだろう。

エロシーンはしっかり描いてあるし、珍品には違いないが。

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