« 【雑記】・「何を知るべきか、知る必要が無いか」 | トップページ | ・「実録 消えたアイドルを追え」原作:阿蘭澄史(2008、宙出版) »

【雑記】・「レビューの画像使用について」

画像を使った漫画レビューについて(近代麻雀漫画生活)

コンビニ化する漫画感想ブログ(実家警備員blog@パイナポー )

画像を使った漫画レビューについて、への反応(漫画は1日3~4時間)

コンビニ→灯台(ロリータハッピーウィングな日々)

ん~と、リンクをたどっていったので「画像を大量に使用したマンガレビューについて」、肯定的、もしくは条件付きで肯定的なところが多いのかな。

以下はネット上のレビューにおいては、あまり画像を使わない私の意見です。

・第1部
ちょっとまだ議論の全体像が見えないのだけれど、ざっと概観したかぎりでは、「使用する画像のチョイス」があまり問題にされていないところが気になる。
「画像を使うこと」が悪であるわけではないでしょ。雑誌のマンガレビューだって、1カットくらいは画像を入れているところもあるし。

ただ量とチョイスですよね、問題は。
たとえば、おっぱいとかパンチラの出るマンガで、それメインで、それそのまま載せちゃうのはどうなのよ、って思うし、
「注目の新キャラ登場!」っていうときに、そのいちばん注目すべきコマを、そのマンガが連載中でどんなキャラかだれもわからない状態で載せちゃうのはどうなのよ、って思う。自分は。
これが単行本だとまた話は別で、連載中にその「新キャラ」がどういう人物かはレビューを読む方もうっすらわかっているからね。

そういう、チョイスの問題があると思う。

映画の予告編を考えてみるとよい。
本編を観て、「予告編よりすごい映像ってなかったな」と観客に思わせてしまったら、予告編製作者の負けでしょう。
もちろん、「こことここを選ばないとこんなつまんない映画、だれも観ないよ」ってたぐいのもあるかもしれないけど、
有名な作品やヒット作でもけっこうそういうの、あるからねえ。
古い記憶だけど「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の何本目かの予告が、ラストシーンの改造デロリアンが飛んでいくシーンを入れちゃってて。本編観てあーあーと思ったけど。

だから、画像を使用することの是非だけじゃなくて、「本編を読んでもらうにはどこをチョイスするか」がもっと議論になっていいんじゃないか。

・第2部
もうひとつ思うのは、画像を多めに使用するサイトは「ネタバレ」に対する感覚が旧世代と違うなあ、ということ。
これは以前に私が書いたネタバレについてのエントリとも関連してくる。
同じことをもう一度書くけど、広義の「文学」と「推理小説、SF小説」が別ものだと比較されていた時代は、レビュアーにも「ネタバレとは何か」ということに共通認識ができていたと思う。
まあ、旧世代でも文庫本の解説などで本編のネタばらしをしてしまううっかり者もいましたけどね。

で、画像を扱うこと自体が広義のネタバレになることは、もっと考えるべきではないかと。それは前述の「画像のチョイス」の問題ともつながってくるんだけど。

・第3部
「画像を入れた方が、よりいいレビュー、読者に届くレビューができるんじゃないか」っていう意見が多いように思うけど、果たして本当にそうか。
これも上記の「画像のチョイス」につながる。

画像はインパクトが強いだけに、その組み合わせで本編とは違う印象を与えることすらできる。
だから、画像を使用すればインパクトが強いレビューはできるだろうけれど、それが正確かどうかの保証はない。

かぎりなく「ネタ化」してしまう危険性もあるわけですよね。
(まあ、テキストのみで書いたってそういう危険性はあるわけだが。)

少なくとも、私が紹介系レビューで信用するところは紹介者に知識があり、「目利き」であると判断したところであって、画像を直接観て判断、ってのはあまりないなあ。

・第4部
それと思うのは、「紹介だけに徹したい」ってけっこうみんな素直に思っているのね、ということ。本音なのか建前なのかわからないけど。
私は、あまりにも「自分不在」なレビューなら、無報酬でやる意味はあんまりないなあ、と思っているので。

ネットに限らず、よく言われるのが「紹介とか評論というのはあくまで脇役、主役は本編」ということ。それは本音と建前の問題でどうしようもない部分もあるんだけど、それすらも疑問に思った方がいいんじゃないか。
そこでまた、岡田さんの「評論」に対するスタンスが書かれた2003年3月10日の日記が重要性を帯びてくるわけだけど。

「自分不在のレビュー」も、確かに重要ですよ。知識も能力も技術もいる。だけど「だれが書いたか」がわかんないと、少なくとも自分はつまらないんですよねえ。
「書いた人」の印象が残らなければ、自分にとってネット上に感想文を書く意味はないし、

画像を使用してようがしていまいが、アクセス数を稼いでいるサイトというのは「自分」が見えているところだと思う。
そして「自分」が見えているがゆえに、画像の使用がいろんな意味で問題となる、ということは言えると思いますね。

|

« 【雑記】・「何を知るべきか、知る必要が無いか」 | トップページ | ・「実録 消えたアイドルを追え」原作:阿蘭澄史(2008、宙出版) »

マンガにまつわる雑記」カテゴリの記事