【雑記】・「オタク差別のはなし」
オタクはいつから差別されていたのか?(たけくまメモ)
興味深い話題。
私は自分のミクシィ日記で、「オタクは多くの場合、その歴史を当事者性というか、ぶっちゃけると自分語りのみでつい語ってしまうことが多い」と書いて、その舌の根もかわかぬうちになんですが、自分の頃の経験を書きます(笑)。
あ、たけくまさんが本当に意見を求めている「45歳~50歳くらいのオタク第一世代」では、私はありませんけどね。第二世代にあたります。
・第1部
私は思春期と80年代前半が合致している人間なので、いささか偏った感覚だと念頭に置いて読んでいただきたいんですが、まず「ガンダム」本放送時は小学生。小学生がアニメを観ているのは当然だから、「周囲から差別された」ということはありませんでしたね。
とにかく、70年代半ばから80年代初頭は「マジンガーZ」あたりから始まり、スター・ウォーズ、宇宙戦艦ヤマト、ガンダム、イデオン、赤毛のアン、そして安定したタツノコプロの作品供給、さらにはリアルロボットブームとそれに平行してつくられ続けたスーパー・ロボットたち、ロリコンブーム(「ロリコン」がカッコいいと思われていたわずかな時代)、
マンガにおいては「ジャンプ黄金時代」がおとずれるわけで、ほとんどこの時期のものが今でも残っている。
だから、自分にとって80年代の幕開けというのは「今にすごいことになるぞ! なんだかすごいことが始まるぞ!」という予感に満ちたものでした。
それが急激に色あせ始めるのが、高校に入ってからで。
まあ、普通に高校生にもなってアニメ観てるとちょっとバカにされますよね。「オタク」という言葉を日常的に使っているかどうかは忘れましたが、むしろ「マニア」という表現を使ってました。
「あいつはマニアだから」と。
ここ、けっこう重要ですよ。試験に出ますよ(こんなにエラソーに言っちゃって、大丈夫かな)。
「マニア」=「何かとこうるさい」、「根暗」というイメージで、80年代半ばはオタクは見られていたはずです。
私自身はそんなに濃い活動をしていなかったのであれこれ言われた経験はありませんが、クラス内のコンセンサスとしては、そうだった。
80年代エンターテインメントというのは、雑駁に言ってしまえば「だれでもかれでもが合コン的狂騒を、どこへ行っても強制される時代」ではなかったかと思っていて、バンドをやればイカ天になるし、軽薄に遊びたければ、(女性なら)ボディコンワンレンでお立ち台コースへと、80年代後半は進んでいった印象。
ですから、少なくともオタク第二世代においては、宮崎事件以前にも「迫害」は始まってましたね。
・第2部
要するに、すべてが平均化されていなければ許されない「空気」のクラス内において、「暗い」こと、「なんだかわからないマニア的なことをやっている」ことが、まあ差別というと大げさだけどいじめとかクラス八分的なことの一因にはなっていたであろうと。
それと、もうひとつ明記しておくべきは「オタク内差別」なんですよね。
私が大学に入学した1987年、漫研の先輩たちは「マニア」を嫌がってましたね。「おまえ、マニアだろ」とか、そういう使い方で嫌がっていました。
冗談めかしてですけど、ロリコン美少女的なマンガを描く人もずいぶん非難されてました。本人は気にしてなかったと思うけど。あ、宮崎事件以前の話です。
まあ、これがアニメ研究会や映画の研究会だとまたニュアンスが違うかもしれませんが、冗談とイジメの中間のような微妙な感覚で、「マニア」、「暗い」、「ロリコン、二次元美少女好き」が、「漫研」の雰囲気の中では浮いていたということは、私の経験からはありました。
要するに、中森明夫は「サブカル」的立場から、彼の「サブカル的美学にそぐわない」という理由で「おたく」という差別用語をつくり出したと思うんですが、
おたくたちの中にも、「おれはおたくじゃない。おたくというのは根暗でまともに女の子と話もできないやつらなんだ」というような雰囲気が、少なくとも87年の時点ではすでにできあがっていたということは、まあ私の周囲の話だけから考えるとあったように思います。
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