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【雑記】・「映画ジャガーさんばなし続き」

ネットで感想をざっと観ると「最初の10分はよかったけど……」という評がチラホラあったけど、私は最初の10分でも心配になりました。

というのは、映画内のテレビニュースで「珍笛」についての解説を大学教授がするんだけど、それが「つんぶえ、つんぶえ」と言って、すごい方言があるという設定なんですよ。
で、とくにその「方言がきつい」という設定は、後の展開に何も関係ありません。

冒頭は世界観を説明するだけでいいんだから、そんな聞き取りにくい方言にしたらダメだと思う。
まあ、「どうせ原作知ってる人間しか観に来ないだろう」と思ってやったのかもしれないけど、なんか悪慣れしている感じでイヤでしたね。

テレビでずっと前にびびる大木が言っていた「欲しがりすぎ」って言葉を思い出しました。
なるべく、芸人さん用語を知ったふうに使わないようにはしてるんですが、「天丼」とともに、この「欲しがりすぎ」という言葉は便利だと思う。検索したらぜんぜん広まっていないみたいだけど。

要するに、映画「ピューと吹く! ジャガー」は、「欲しがりすぎな映画」だということです。
もしかしたら、テレビバラエティの分野では普通に見える演出なのかもしれない。
しかし、それが映画になると過剰になってしまう。

それにしても自分は、お笑いやってる監督と脚本家にお笑い的な「ここがダメだと思う」ってコトを書くのか……。

でも本心だからしょうがない。

「M-1グランプリ」で、「1回でもかんだら終わり、1秒テンポが速かったら負け」みたいな勝負がテレビで展開されている現在、のんびり、まったりやるお笑いも絶対に必要だし、それはまたフィールドが違う。
けれども、つくり込んだことができる「映画」という場では、やはりもっともっとタイトな演出を観客が要求しても罰は当たらないでしょう。

とにかく前回も書いたけど、小劇団出身か、あるいはその影響を受けた人たちは、「笑い」において一度自分の立ち位置を考え直した方がいい。
メジャーシーンが笑いについてヌルく、マイナーシーンが濃いお笑いをやっている、とは必ずしも言いがたい状況になっているということは認識すべきだと思います。

今や、二十代の人たちだって普通に地上波で「夢で逢えたら」とか「ごっつええ感じ」を通過して今があるわけですよ。「ごっつ」は確か小劇団出身のディレクターがいて、たぶんそっちに明るい作家がいて、それを日曜の8時台にやってて、今観ても面白いわけですよね(逆に言えば、数年前復活したときには思ったほど視聴率が上がらなかったということもある)。

そういう時代を踏まえないと、「自分たちのフィールドでやっていることが最先端で、ものすごくて、それは場を移しても通用する」と思ったら、それは甘いと私は思います。

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