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【感動自作小説】・「栗太郎とひょっとこ姫」第2回

第1回

「ピョメピョメ倶楽部」のことで意気投合した栗太郎とひょっとこ姫。
しかし、お互い自己紹介をしたときに二人に衝撃が走る。

栗太郎は、ニートで近所の迷惑家族・ポッピョピョン家の跡取り息子。
ひょっとこ姫は、銅線ドロボーとして売り出し中でいきがってバカやってる最中のバーバーダム家の箱入り娘。

両者がファミレスで敵対していることを、二人は知っていたのだ。

「もう会えないかもしれませんね……」
栗太郎は、足元の石ころを蹴っ飛ばしながら、寂しそうにつぶやいた。
ひょっとこ姫は、栗太郎を勇気づけるように、
「ねえ、決まった時間にこの公園で会わない? ここってけっこうみんな知らないと思うんだ。」

二人がいる公園は、通称「存在感薄い公園」。正月に餅つき大会があったときも、その存在感の薄さにだれも集まらなかったという逸話を持っていた。

「じゃあ、毎日午後2時、ここで!」

栗太郎は晴れやかな声でいった。ニートは時間が自由だからである。
ひょっとこ姫は、箱入り娘だったので銅線ドロボーには参加していなかったが、コンビニでバイトしていた。
だから、栗太郎に笑顔で同意した後、バイトの時間帯をずらさなければならなかった。

その日から、栗太郎とひょっとこ姫の、「ピョメピョメ倶楽部」を介した逢瀬が始まった。

といっても、二人ともマニアでもなければコレクターでもなかったから、貸しCDを二人で借りては聞き入ったり、「ピョメピョメ倶楽部のヴォーカルってDV疑惑があるって本当?」などのゴシップを話したりして時間を過ごした。

しかし、そんな幸せも長くは続かなかった。
両家の主が、二人の出会いに気づいてしまったのである。

第3回へつづく

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