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【雑記】・しつこく亀田ウォッチング、それと「勝利の価値」

TBSは例の興毅の記者会見(と、父親の引退)が「みそぎ」だったと解釈しているのか、若干トーンダウンはしているもののあいかわらずワイドショー的な亀田報道を続けている。

驚くべきことに、他局も続けている。そうなんだ、亀田一家が嫌いなんじゃないんだね。TBSがねたましかっただけなんだね。

いしかわじゅんがワイドショーに出ていて、「ボクシングは今まで本当に人気がなかった。だから亀田一家にはボクシングに目を向けさせたという面もあった」と、まあ正論としか言いようがない正論を言っていたりした。

もちろん、私だってオトナだから、マスコミが亀田一家の寿命が少し延びたと解釈しているんだということは、理解できる。
内藤と興毅のタイトルマッチが実現すれば、辰吉VS薬師寺以来の話題の一戦になることは間違いないだろうし。

それにしてもなあ……。ボクシング界のエンターテインメント方向に関するウブさには、ちょっと信じられないものがある。
とにかく、亀田一家の「演出」に関して驚かされるのは、その「拙さ」だったのだから。

たとえばそれは、オリンピック報道における「如才なさ」にイラッとくるのとは正反対の方向性を持っていた。
確かにそれは注目すべき拙さだったと言ってもいいが、そこに着目してしまうのはむろん、本来のボクシングの楽しみ方とは違うところだろう。

亀田問題というのは、日本人のスポーツ感、エンタテインメント感、くらいにまで話を広げないと面白くならないかもしれない。
自分としては、送り手/受け手、あるいはマニア層/一般層、またあるいは世代間の感覚の違いといったズレが引き起こした問題であるように思う(こういうこと書くと、どうせまた「考えすぎ」とか言う人が出て来るんだろうけどね)。
でも、簡単に答えは出ないと思うよ。もう力道山だけがいた時代じゃないからね。ルチャから総合まである時代で、その中にもそれぞれの「マジ」と「ネタ」がある時代なんだから。

そんな中、日本人のエンタテインメント感、スポーツ感の幼さを如実にあらわすエントリがあった。

君たちは野球の何を見ているんだい?

この人、他のエントリではもう少しマシなことを書いているのかもしれんが、これはひどいね。

>>プロスポーツに興味があるあなたが見たいのは、「誰がどう勝とうとしているか」ではないのか?
(中略)
>>>>プロは勝つことが大事。負ければ何も残りません。
>>そういうあなたは、ドラゴンズは53年間何も残さなかったのだと言いたいわけだ。

こんな当たり前のことを書くのもはずかしいが、「誰が勝とうとしているか」について面白味を出すためには、「誰が勝つか」に興味がひかれなければならない。

>>プロスポーツの価値は、結果ではなく過程ではないか。その過程がつまらないと感じたら、そう言う権利は誰にでもあるのだ。

当たり前だが、結果と過程には因果関係がある(なんでこんなことをわざわざ書かなければならないのか……)。

そもそもが、「ただ面白いだけ」なら、「勝敗」を決める必要すらないわけだ。
もう少し細かく言うと、プロスポーツの面白味というのは「勝つための方法と結果とのせめぎあい」にあると言える。

たとえばドラゴンズは日本一になるまでの53年間でいろんなものを残していると思うが、
それを言うならどんなに弱いチームでも何かを残している。
スポーツの面白さは「強さ」がどのようなかたちで積み上がっていくかを見ることにあり、それには「強さ」を証明する最も簡潔な指標である「勝利」に価値が置かれなければ、根底から崩れ去ってしまう。

そりゃ、子供の野球だって草野球だって、見ていれば面白いでしょうよ。
だが、「プロ」とか「高度な技術を持ったアマチュア」にみんなが注目するのはなぜか。

というと、「勝利の積み重ね」という「面白さの保証」があるからであって、
おんなじことの繰り返しになるがそれは「勝利」というものに価値が置かれていなければ成立しないものである。

リンク先のブロガーは、たぶん野球(あるいはスポーツ)の観戦者すべてが、大前提として「勝利の価値」というものを認めているということを、根本的にわかっていないのだろう。

それにしても、こんなこと書く人のブログが注目されているって、何か絶望的な気分になるな。

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