・「地底少年チャッピー」(全3巻) 水口尚樹(2006~2007、小学館)
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週刊少年サンデー連載。
女子高生の土屋ミヤコのもとにとつじょ現れた地底人・チャッピーとその仲間たちが起こすドタバタを描いたギャグマンガ。
こういうことを書くとマヌケなのは承知のうえで描くが、このマンガはむちゃくちゃに面白いです。自分的には「これぞギャグマンガ!」って感じだね。
だからこそ、なんで3巻で終わってしまったのか考えてみたい。
で、連載中も少し読んでいたんだけど、「地底人」の概念がわかりにくいんですわ。
「宇宙人」なら、いろいろ想像できるベタな状況があるから、それをとっかかりにしてひねることができるんだけど、「地底人」って読者のコンセンサスがなさすぎるんですよね。だからチャッピーが地底人であることを前提としたギャグが、フリの段階でぜんっぜんオチの想像がつかないということになる。
もちろん予想可能なギャグなんて面白くないわけだけど、あまりにも自由度が高すぎて、読んでいて疲れるというのはあるね。
反面、その自由さ、ムチャクチャさが本作の魅力にもなっているわけで……。ギャグマンガというのはまことにむずかしい、と思いました。
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