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・「ゆうれい小僧がやってきた!」(上)(下)  ゆでたまご(2007、集英社)

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週刊少年ジャンプ連載。コンビニペーパーバック調単行本として再刊された。
108匹の悪行妖怪を倒すため、正義の妖怪、恐山百太郎・琴太郎の双子の兄弟が人間界にやってくる。
彼らは合体し、最強妖怪・亜鎖亜童子に変身するのだ!!

ひと言。
「つ、つまらん……。好きな人には悪いけど。」

ゆでたまごのマンガはハマると面白いが、ハマらないとどこまでもダダ滑りしていく傾向にあると思う。
本作は、おそらく長期連載を当て込んでいたと予想できるだけに、ハリウッド大作がコケてしまったような痛さを感じてしまう(ジャンプの満を持しての新連載はたいていそうだけど)。

本作は、まず導入部が非常に読みにくい。なんでこんなネーム切ったんだと思うくらい。
「ドロロンえん魔くん」のようなオリジナル妖怪と戦う1話完結のバトルものとして始まるのだが、ここからもう読みにくいのだ。
設定としては単純なはずなのに、これはかなり致命的である。

わかりにくさの一因として、出てくる妖怪がオールオリジナル妖怪、ということがあげられる。
著作権がカンケイなく、なおかつ知名度のある河童とかドラキュラとか、そういうのを混ぜておけばよかったと思うのだがすべてがオリジナル。なおかつ「妖怪」ってのは何かと何かを足した、キメラ的なデザインである場合が多いので非常に把握しにくいのである。覚えにくいのだ。

さらに、ジャンプにありがちなというか、「キン肉マン」における「超人オリンピック」みたいな話になった後も読みにくい。
まず、「善行妖怪」と「悪行妖怪」ってのがよくわからないし(善をほどこす妖怪って何?)、それらが西洋妖怪と戦うのもわからない。簡単に言えばどんどん「キン肉マン」化していくのだが、それでも最初に設定した作品世界内の「妖怪」の概念がわかりにくいため、どこまで行っても話に入り込めないのだ。

「キン肉マン」における「超人」なら、会心したり友情パワーで何とかしたり、ってのがまだリアリティとしてアリだと思うんだが、妖怪が同じようなことをしても「???」なのであった。

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