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・「WHO FIGHTER」 滝沢聖峰(2007、世界文化社)

Whofighter
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2004年に大日本絵画から発行された単行本の、コンビニ版。もともとは月刊モデルグラフィックス連載作品。
太平洋戦争中、パイロットが目撃した謎の発光体は八王子に落下。米軍の新兵器ではないかと疑った九研(登戸研究所)は調査・研究を開始するが、この件に関わる者は怪電話、メン・イン・ブラックとの遭遇、モスマンの目撃などのさまざまな怪奇現象に見舞われる……という話。

作者はミリタリー畑の人らしく、「ミリタリーUFOもの」とでもいうべき怪作に仕上がっている。しかも参考文献が比較的メジャーなロズウェル事件とか、それを極度に膨らました妄想だと思われる「アメリカ政府が宇宙人と契約していてうんぬん」といったものではなく、コリン・ウィルソンの「エイリアンの夜明け」やジョン・A・キール「モスマンの黙示」だというからシブい。
「トンデモUFO入門」の刊行からこっち、日本でとくにマニア向けではないUFO本を書いている人の流れは、矢追純一やあすかあきおが広めた陰謀論系のものより、むしろ雑多な情報の混乱と「体験的な不可思議さ」の考察に向かいつつあると個人的に感じているが(雑多な宇宙人を登場させたマンガ「UFOおねぇさん」もその流れ)、それは1999年の時点からあったということだと思う。

なお本来の表記は「FOO FIGHTER」が正しいが、「正体不明」という意味とかけて「WHO FIGHTER」としたそうである。

同時収録「HERAT OF DARKNESS」は、コンラッド「闇の奥」を日本軍のこととして描いた作品。丁寧でSF的なシミュレーションの面白さもある。
さらに短編「TANKS」収録。

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