« 【映画】・「最も危険な遊戯」 | トップページ | ・無題 »

【映画】・「トランスフォーマー」

公式サイト

製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
監督:マイケル・ベイ

中東のカタールに飛来した謎のヘリコプターは、突如ロボットに変身して米軍を襲い始めた。
謎の「敵」は、ものすごい勢いでアメリカの情報をハッキングしようとしていた。
一方、さえない青年が父親に頼み込んでやっとの思いで買ってもらったオンボロ車が、不思議な力を発揮し始める。

アニメの「トランスフォーマー」の映画化でいいんですよね?
私、「トランスフォーマー」のことはほとんど知らないことを前提に以下のテキストは読んでください。

結論から言うと、トランスフォーマーに興味ない人でも、大画面で見た方がいいとは思いますよ。
(以下ネタバレ)

脚本がかなりよくできている。異変を察知して手を打とうとするお偉いさんや科学エリートたちと、普通のモテない青年との話を交互にやって合致させるという方式。
ただ、導入部が少し長すぎる気はした。「トランスフォーマー」がその全容を表すまでに1時間近くかかってるから、ちょっと毛色の違う作風にするのかな、と思ったら、違ってた。
アニメをチラッと観たことある程度の私にとっては、ロボットたちがむちゃくちゃ金をかけてものすっごい変形と動きをすることを除いて、どこか童話的な印象がアニメの「トランスフォーマー」と同一のものだったので、中盤でちょっととまどった。

でも映像美には感動した。本当に観たことのない映像だったから。CGに対してものすごく感動することってもうないかと思ってたら、やっぱり感動した。何か「最新のものを観た!!」っていう印象が残った。
こういう純粋な「CG映像の感動」ということで言えば、本作は「ジュラシック・パーク」や「ターミネーター2」、そしてサム・ライミの「スパイダーマン」をを初めて観たときの感動に匹敵するものを持っている。
もしかしたら数年もしたらこの感動は当たり前になってしまうかもしれないから、この映画に関しては今すぐ、見に行くべきだ。

ただ、繰り返しになるが映画としては少々長い。近年の「キングコング」も「スーパーマン」も2時間以上あり「長すぎる」という印象を持った私にとっては、2時間以上あるこの映画も当然長く感じた。まあこの辺は、アメリカのベストセラー小説や大作映画全般が長いことと関係あるのだろうが……。
信号を解析する金髪ねーちゃんと黒人ハッカーのエピソードとか、ぜんぜん削れるだろうしね。

その反面、モテない青年とクルマ型ロボット(バンブルビー)との心の交流をもうちょっと描けたのではないか、というところが惜しい。だって製作総指揮がE.T. の人なんだから、もうちょっと何とかなったはずだよ!!

まあ、そうは言っても、トランスフォーマーの、なんつうの? サイバトロンの方が、
「どうして地球人を守るのですか?」
「彼らは種族としてまだ幼いからだ」
みたいなセリフをかわす場面は、ベタだベタだと思いつつも泣けてきてしまう。ここらも実は非常にアッサリしているんだが、やっぱりこういう「晴れ晴れとした正義」が、現代人には必要だと思うわけですよ私は。

でも、まあこういうことを書くと深読みだとか考えすぎだとか言われると思うんだけど、本作におけるコンボイとかその仲間たちの「正義」っていうのは、「イラク戦争をして統治しようとしているアメリカの責任」を問うているように読めてしまうんですよ。
これ、ホントは考えすぎでもないと思う。最後の最後に、青年の両親がテレビのインタビューを受けていて、「アメリカ政府はぜったい隠しごとなんかしません!」って言うシーンがあるし。

ヒーローものを観るとき、「911以降の正義がどう描かれているか」に必ず注目することにしているんだけど、アメリカ映画は、どうやら「世界を引っ張っていくべきアメリカ」として、ノブレス・オブリージュをどうするのか、その立ち姿をヒーローにもとめている部分はあるね。
そういう意味では、日本よりよっぽどブレがない、と言えると思う。

……まあ、日本に本来の意味でのヒーローものって無いんじゃないか、って思い始めているんですけどね。

|

« 【映画】・「最も危険な遊戯」 | トップページ | ・無題 »

映画」カテゴリの記事