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・「毎度おさわがせします」 畑嶺明、川尻よしひろ(1986、祥伝社)

Maido

中山美穂が下着姿になったり、伝法な口をききながら男の子ととっくみあいのケンカをしたりするドラマのマンガ化。

とにかく、この頃の川尻よしひろの描く女の子のかわいくなさはフォローのしようのないものであり、思わず「80年代は、これが当たり前じゃないんです!」と頼まれもしないことを叫びたくなる。
お話も散漫。増刷しているし、ある時期に古書店に捨て値で並んでいるのをよく見かけたが、どうしてそんなに売れたのかまったくわからない。「時代」のマジックだとしか言いようがない。

このドラマ(およびマンガ)の遠いご先祖は「アメリカン・グラフィティ」とかなんかそういうのだと思うが、なんかこういうのって、90年代に入ってからすっかりなくなったねェ。
たぶん性情報は実践的になり、本作のようにオブラートにくるむ意味はなくなったのだろう。だから今似たような作品があるとしたらもうちょっと直接的か、あるいは正反対に(わざわざこういうところから情報を摂取する必要もないので)ファンタジー色が強かったりするのかもしれない。
また、AV、成年コミックの充実もあるんだろうね。

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