« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月

彼の名前はピョッポリ君。トレードマークは鼻眼鏡と、赤と白のシマシマのシャツ。
今日も、ピョッポリ君はさっそうと歩いてる。
中野坂上の大通りを、さっそうと歩いてる。

道行く人が聞くんだ、
「おっ、ピョッポリ君、こんにちは。今日はデートかい?」
「ピョッポリ君、ごきげんよう。何か楽しいことでもあったの?」

ピョッポリ君は、にこやかに相づちを打ちながら歩いていく。途中、少女から手づくりケーキをもらったようだ。

ピョッポリ君はどんどんどんどん歩いていって、彼を知っている店もなくなり、住宅街になり、その住宅すらもまばらになって、やがて彼の目の前は荒涼とした空き地ばかりになってゆく。

野犬の群が猪を追い回していたり、
黒いレインコートの男がシャベルで何かを掘り返していたり、
文字の部分が削り取られた石碑や、
奇妙なかたちの岩が立ち並ぶ光景を見ながら、

ピョッポリ君はなおも進んでいく。

日はとっぷりと暮れ、
あたりにはだれもいなくなる。
ピョッポリくんの鼻眼鏡が、夕日で真っ赤にそまる。

そうした頃、ようやく目的地が見え始める。

「地方都市ホットドッグセンター」。

ちょっとデフォルメして親指のように太く描かれたソーセージが、
パンから顔を出しているイラストの巨大な看板がかかっている。

だが、その看板はボロボロで、最初は赤かったソーセージの色もはげてしまっている。
窓ガラスも、半数近くが割れている。
ビル自体もボロボロ。

ピョッポリ君がビルの中に入る頃には、日は暮れきってあたりは真っ暗になっている。

ビルの中は、オレンジ色の蛍光灯で薄暗く照らし出されている。

階段を上がって、左のドアを見ると、
「月刊  地方ホットドッグ」という文字が書いてある。
ホットドッグの業界紙である。

ドアを開けると、三人が机に向かって何か書いていた。
一人はマサオ。彼は、ただらくがき帳にらくがきをしているだけだ。
もう一人はミコ。彼女は、らくがき帳すら用いない。机に直接、太いマジックで何か書いていた。
かろうじて仕事をしていたのは、編集長の太郎一人。
「ホットドッグ俳句」のコーナーを書いていた。

本当は投稿欄なのだが、だれも応募などしてくれない。
仕方がないので、2ページぶんの俳句を、一人で書くのだ。

「ホットだね  そうつぶやいたら サラダ記念日」
「ソーセージ  そのまま食べるより パンにはさもう」
「ホットドッグ 食べたら 今日も ホームラン」

「……あいかわらず最低のできですね」
ピョッポリ君は、太郎の俳句をのぞき込んで言った。

そう、ピョッポリ君の職業、それは、
「俳句請負人」。

ピョッポリ君が「月刊 地方ホットドッグ」に書いた俳句を見てみよう。

「ウッピプペ ペポポペポポだ そば焼酎」
「かみさんに 隠れて ゴベボボゴベボベバ」
「大工さん コンピューターに あやつられ」
「コンピューター 三越で買ってよ 社長さん」
「秋が来て その次に冬 次にポピェ」
「ぞうきんを しぼって 一句『志村、後ろ後ろ!』」
「クラッカー 食べたよ下水に 浸かりながら」
「ロリコンが ペドフィリアに 説教されている月夜の番」
「ウスターソースって 薄いからウスターっていうんじゃ ないらしい」
「犬よりも 頭がいいのが 田中君」
「マンガの単行本を素早く動かしても アニメには見えない」
「空豆の スープが 原宿 歩いてる」
「錠剤を バリバリかじって 獄中へ」
「Jホラー 次にブームはポピョコメディ」
「ファミ通を 読んだだけで 司法試験合格」
「ボール投げ うまいねとイチロー ほめ殺し」
「パリジェンヌ ドラ焼き食い過ぎ チョベリバと絶叫」
「プッペッパー プッペポ プペポペ プペピペパ」
「パッピヨリペ パポポパポペパピ ポペピペパ」
「ポペオアピパピポプペ」
「ポペパポパ」
「ピペパ」
「パペ」

〜Fin〜

| | コメント (0)

【雑記】 ・脳内オシャレドラマ劇場

・脳内オシャレドラマ劇場

ストーリー:
飛ぶ鳥をおとす勢いのアパレルメーカーの社長、そのパトロンである男の娘であり社長の妻である女、新人デザイナー、ファッションモデルなどが入り乱れてオッシャレーな恋愛ドラマが繰り広げられる。

キャスティング
社長:男装した浅丘めぐみ
妻:14歳の美少女アイドルならだれでもいい
新人デザイナー:いとうあさこ
新人デザイナーの恋人:なんとかミクニという高級レストランのいちばん偉い人
ファッションモデル:TARAKO

仙人:ハナ肇
ハマコー:道重さゆみ
道重さゆみ:西川史子
西川史子:西川ヘレン
忍者:サム(亜室奈美恵の元夫)
サンドイッチ伯爵:神無月
マリー・アントワネット:キルスティン・ダンスト
ごぼうマン:アジャコング
宮崎あおい:水野あおい
地球滅亡を予言する博士:片山右京

保護者のみなさんへ:
このドラマは子供たちに勇気、希望、友情、そしてインサイダー取引を学ばせることを目的に制作されています。
しかし、作者の私自身が麻薬中毒になってしまったため、結末が少々壊れております。いえ、私自身は作者の責任として「壊れている」などとは思っておりませんが、周囲が「壊れている」などと言うのです。

そのうち、プロデューサーはヒットマンをさしむけて抹殺いたしました。

それにしても、最近の若者は礼儀を知らないね。この間、ある人物から電話がかかってきたんだが、私は言ったんだ、
「電話をかけてくるならかけてくるで、『電話をかけます』ということを事前に電話で連絡しろ」ってね。

ところが、これがぜんぜん守られない。

あと、動物のナマケモノって本当に怠け者なの?

ワーッキャッキャッキャッ ヒーヒッヒッヒッヒー
ワヒーワヒーワヒー……

あっ、今ジャングルの動物が通りすぎていったよ……。

わーかーい
ちからーと
かんーげーきーにー
ゆーけーよー
わこうど
むねーを はーれー

かーんきー あふーれるー
ゆーにふぉーむ
かーたにー
ひとーひらー
はーなーがーちーるー

なーんとかかんとかなんとかいのち

いーそげー せいしゅん
つーよきーもーのー

| | コメント (0)

【マンガ雑誌】・「コミックヨシモト」 7月3日号(2007、ヨシモトブックス)

付録のDVDはまだ観てません。タカアンドトシ・笑い飯・ロバート・POISON GIRL BAND・カリカのネタ収録、ということで、まあそれを考えれば全体的に値段は安い、ってことになるんですかね。
連載ラインナップは、自分の想像の域を超えなかった。要するに、
・大御所芸人原作の感動もの
・それよりちょっと下の世代のベテラン芸人の感動もの
・架空キャラを主人公にした漫才師を目指す青春もの
・作家的素養のある芸人に原作をさせた作品
・実在の芸人の半生を描いた作品
……などなど。
たぶん任されてる人も、自分と似たようなことを思ってネタ出ししたんだろう。
で、企画自体は予想の範囲内だったが、創刊号としてはそんなに悪いものではないとは思う。
ただし、目玉的な作品が、無い。吉本がバックアップする以上、ある程度著名な芸人の協力は見込めるとしても、それは誌面には出にくいタイプの「すごさ」。
だから、マンガ家方面でももう一人二人、人気の人を引っ張ってきてもらいたかった。まあ私もたいがい高見からものを言ってますがね。そんなに簡単に行かないかもしれないけど。

それと、せっかくお笑いブレーンが揃っているんだろうから読者投稿欄をもうちょっと面白くすればいいのに、とは思った。

作品として、正直個人的に注目すべきものはあんまり……。
原作:島田紳助、漫画:高田桂/アトリエモーティヴ「いつか見た島」と、原作:倉科遼、漫画:ナカタニD.「んなアホな!! 」が、ある程度の水準まで行かないと今後たいへんだと思う。

あと、私はどんなに「正当なものを評価せず、ウケ狙い、ネタ探しでレビューを書いている」とカン違いされようが、
キャラクター協力:レイザーラモン、漫画:永井豪とダイナミックプロ「探偵事務所H・G」
を全面的に支持するものである。現状の豪ちゃんのギャグマンガを評価できない日本人は民度が低いとすら思っている。半ば本気で。

あ、あと原作:後藤ひろひと、漫画:イシデ電「HŪS」もなんとなく面白くなりそう。
原作:白岩久弥、漫画:いつきたかし「ガングリオン」は、「悪の組織でがんばる中間管理職的な男の悲哀」という、もはやベタに属する物語。「日本のスーパーヒーロー観」を追いかけている自分としては気にはなるが、たとえば「天体戦士サンレッド」のような突出した作品にはならないかも……なあ。

あと、吉本の雑誌なのに純粋にギャグを目指した作品が少ないなあ、とは思った。
ああ、それと、表紙がだれだかわかんねーよ!!

| | コメント (0)

【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.11」

トークイベント
・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.11 〜無意識要塞の秘密〜」開催!!
(以下、ネイキッドロフトHPより引用)
自覚なく蔓延する無意識=魔の意味を追い求めながら様々なアイテムを紹介し、トークするという「あははと笑って、なるほどと納得する」(昭和のコピーセンス)人気イベントももう11回。今回もさまざまなマンガや映画、音楽などを紹介しつつ「人間とは何故生きるのか、そして何故死ぬのか」というテーマを(かなり適当に)議論する一夜。「ねぎ姉さん」映像化のついての途中経過についても話すかも。とにかく必見のイベント! 騙されたと思って、ほら!
(引用終わり)

出演:
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲 (『ねぎ姉さん』作者)

日時:6月20日(水) 場所:ネイキッドロフト

OPEN18:30 / START19:00
¥1,200 (+1drinkから)<当日券のみ>

| | コメント (0)

【雑記】・「パンダ日記」

パンダー!
(ラジオのCMの「ハンター!」みたいな言い方で)

こんにちは、キャラメルコーンの袋のそこに残った、ピーナッツです。
カンバック赤チン少年!!
(なんか、昔、そんなコピーがあった)

なんでこの日記を書いているかというと、
みんなのアンテナでのこのブログを上げるためです。

まあ、言い換えれば手段と目的が逆になっちゃってるというか。

あと、「パンダってかわいいっていうけど、実は目が恐いよね」っていうのを、禁止とします。

だってそんなこと言ったって、人生つまんなくなるだけですよ。
いや、どうでもいいな。
訂正します!

今、空前の訂正ブーム到来!!

そのブームも訂正されるの?
なんて、メタなこと言ってんじゃねえぞ!!

マジメに生きろ!
戦え!
シャケ缶の中の汁をぜんぶ飲め!!

以上、パンダ日記でした、編集長!!(byねこひろし)

| | コメント (0)

【映画】・「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」

公式ページ

監督:ラリー・チャールズ

カザフスタンからアメリカをリポートするためにやってきた男・ボラットが、「カザフ流」なことをやって人々をビックリさせたり不快にさせたりア然とさせたりするところを撮った、フェイクドキュメンタリー。

ホテルのエレベーターに入って「いい部屋ですねえ」と言ったりなど、ところどころのベタベタなナンセンスギャグ(今の日本にはこういうのが足りない。たけしとかががんばったけどけっきょく定着しなかったよなあ)は面白かったが、
まあ全体的に悪フザケ、って感じ。
でも本気で怒ると小さい人間だと思われるから、許してやるよりしょうがない、みたいな。

いや面白いところもあるんだけどね。アイスクリーム屋さんの車にクマを乗っけて、子供がアイスクリーム屋だと思ってワーッって集まってくるとクマが窓から顔出して吠えて、子供がワーッって逃げ散ったりとかさ。

あとどの程度ダマシなのか、役者を使っているのかがわからないよね。場面によって違うらしいんだけど。

ネットで調べたら、主演の人はイギリス人でしょ。だから「イギリスギャグだなあ」とは思ったけど。

我々はイギリス人じゃないからね。
アメリカギャグっていうのは、たぶんかなりだれでも笑えるように敷居が低くつくられてるけど、
イギリスギャグって、人を選ぶじゃない。
じゃあ、おれはその「選ばれた人間」に入ってるかどうかだよね。

どうなんだろう。選ばれてない気がする。

| | コメント (0)

【雑記】正義と悪と

一昨日の朝、テレビを付けたら佐野史郎、林海象、森達也が座談会をしていた。
みんな古い知り合いらしい。

で、途中から観たのだがそのときはたまたま、三人で「悪を描く方が面白い。正義は通り一遍でつまらない。悪を演じる方が面白い。冬彦さんは悪か? 悪気はなくて、悪いことをしてやろうと思っていなくて、しかし周囲に多大な迷惑をかけているとしたらそれは現代的な悪ではないか、現代は侵略戦争だけでなく防衛の戦争というものがある、防衛の戦争というのは家族を、友人を守るための戦いであってそれ自体は「正義」とも言える、その正義で人が死んでいくという事実を考えないといけないのではないか、などなど、

なぜか「正義/悪」談義になっており、三人とも「悪」を描くことの魅力を語っていた。

三人、みんな年齢的には五十代くらいか? 団塊の世代よりすぐ下の世代は、団塊の世代があまりにも自分たちの「正義」を振りかざしすぎたせいか、「正義」というものに胡散臭さを感じている人が多いように思う。

しかし、当たり前のことを書くようだが正義なくしては秩序は保たれない。

じゃあ正義って何なんだろう?
……ってのをときどき考えますけどね。
たとえば衆愚=悪と規定し、その悪を抑える抑圧者=大衆にとって不愉快な存在としての正義、を描くというのは、自分はナシだと思う。
だってエンターテインメントを見ているのはその「衆愚」たちなのだから。
それは一種の逆説であって、自分の考えているものとは少し違う。

私が映画「大日本人」に注目しているのは、「大日本人」の正義が、一般人(衆愚)とかなり乖離したところに存在しているという哀愁が、製作者に理解されているからだろう。
これを「正義」の実践者が民衆に高圧的に接する、というのであれば、それは世相的にはアリかもしれないが、見ていてちっとも気持ちよくならないからね。

| | コメント (0)

【イベント】・「時代劇の間違った見方」

KCFプレンゼンツ
「時代劇の間違った見方」
開催日時 2007年06月16日(土曜日)
開場:12時 開演:12時半
会場:新宿ロフトプラスワン
チャージ:600円(予定)

詳細 :
世の中、なんでこんなに変な時代劇が多いのか!?
演出がおかしいのか、脚本がおかしいのか、そもそも侍がおかしいのか!
その謎を紐解く(かもしれない)イベント開催!

韓国まんがまつり武士道からのスピンオフイベント。
その名も
「時代劇の間違った見方」

世の中の変時代劇のほんの一部を紹介。
でも笑って帰れること間違いなし。
馴染みのあるタイトルから馴染みのないタイトル、聞いたことはあるけど見たことないタイトル。
そんな作品を時間短しと上映。

来ないやつは斬るッ!

関連コミュニティ:韓国まんがまつり

| | コメント (0)

【補足】ヒーローものとしての「大日本人」

ここの補足です。
自分がいちばん気になっているのは、松本が「スーパーヒーローもののパロディ」を、ここ一番の大勝負で持ってきた、っていうことで。

ダウンタウンのコントで印象的なものって、ヒーローものが多い。
まあ、バラエティのコントの題材がどの程度松本の裁量で決定しているのかはわからないし、
「定型パターンをひっくり返せばウケる」という鉄板な要素を重視しているのもわかるんですが、

それにしても、他のコメディアンに比べてもヒーローもののパロディが多い気がします。
「ラブラブファイヤー」、「ゴレンジャイ」、「ミラクルエース」、「エキセントリック少年ボウイ」、「カスタムひかる」、「ダウンタウンの流」では「犬マン」ってのがあった(犬マン、大好き)。
あ、あと浜田がやってた「ウルトラさん」ってのがありましたね。

他の人にはどうでもいいことでしょうが、自分はそれをすごい重視してます。

で、松本のヒーローパロディって、松本がヒーローに愛情を持っているかというのが観れば観るほどわからないんですよ。
いやたぶん世代的には、70年代特撮ヒーロー全盛時に育ったというのはあるだろうし、コントの展開としても「愛がない」とはとうてい思えないんですけどね。

「スーパーヒーロー」じゃないけど、病気の少年(浜田)のところに、「私は一位だ」って言って何の一位かわからない黒人の男(松本)が励ましに来るコントがあって、
私はあれも「ヒーローもののパロディ」だと思っているんだけど、
あれを見てても、別に「権威ある人間をひきずりおろしてやろう」とか、そういう悪意は感じない。むしろ微笑ましいでしょ、あれ。
ミラクルエースも(まああれはむしろ「トカゲのおっさん」系統に入るんじゃないかとは思うけど)、別に悪いヤツじゃないよね。

それで、松本は2007年に至っても「スーパーヒーローもののパロディ」を放ってきたわけで、
その辺のことがすごい気になるんですよね。

で、「大日本人」が不幸だとしたら、
観客は「金を払ってまでヒーローもののパロディは観たくない」って思っているかもしれないんですよね。
別に「松本の映画が観たい」と思っている人は、ヒーローものにとくにこだわりがあるわけではないから。
まず題材からして「なんで?」って思っちゃうと思います。

私は、「大日本人」は、たけし映画だとか何だとかよりも、
「Mr.インクレディブル」とかがライバルだと思いますよ。
で、アメリカだと
「もはやスーパーヒーローは昔ながらのスーパーヒーローではいられない、でもやるんだよ」
っていうのが、
モノホンのスーパーヒーローものの中にすでに組み込まれていますよね。
けっきょく「バットマン」も「スパイダーマン」もそういう話だし。

でも、日本の観客って「スーパーヒーローものとは何か?」っていうことになると、そこまで成熟してないから。
まあ、そんなことを思い続けてますけどねえ。

#あ、あと私「ビジュアルバム」観てないんです。観よう。

・補足の補足その1
「松本だからってみんなフォローの視線で見過ぎ。笑いは少なかった」っていう意見があって、
確かに松本のつくるものは、素直に大爆笑できるものは「一人ごっつ」よりちょっと後くらいからどんどん減ってきてるんだけど、
ただ松本が取れる大爆笑は、今現在後続世代でも取れる性質のもので、松本本人がそれを「後輩と同じことをやってもしょうがない」と思っているかもしれない、という予測は成り立つと思います。
むしろ後輩と戦ってる感じがするね、ここ10年くらいの松本は。

・補足の補足その2
女の子もたくさん見に行くと思うんだけど、基本的に女性は「スーパーヒーローとは何か?」という命題を持っていないので、よけいつまらなく感じるとは思います。

| | コメント (3)

【映画】・「大日本人」

公式ページ

監督:松本人志

代々、巨大な「獣(じゅう)」と戦ってきた「大佐藤家」の末裔である大佐藤(松本人志)が、ドキュメンタリー番組か何かのインタビューを受けているという形式で物語は始まる。
大佐藤は、高圧電流を身体に浴びることによって「大日本人」に変身し、「獣(じゅう)」を倒してきた。
かつては日本の英雄だった「大日本人」も、今では「自衛隊が代わりに獣をやっつけたらいいじゃないか」と存在価値を疑われ、その戦いはテレビ放映されるが深夜であり、視聴率も低い。
日本の伝統でありながら、現代人には疎まれ、忘れ去られた存在、それが「大日本人」なのだ。

しかし、大佐藤は子供の頃から教えられてきた自分の役割と、意地と、生活のために今日も巨大化して戦い続ける。

あー、私これは好き! ダウンタウンのコントってなぜかスーパー・ヒーローもののパロディが多いんだけど、本作はその延長線上と言える。
むかしは「タケちゃんマン」や「仮面ノリダー」のように、バラエティ番組内でヒーローコントがメインになることが定番化していたから気づかなかったけど、松本はその後「バラエティにはヒーローパロディ」という図式が崩れてからもヒーローパロディをつくり続けていることに、自分は興味があったのだ(1回だけ復活した「ごっつええ感じ」でも、等身大ヒーローと巨大ヒーローの中間的な、中途半端な大きさのヒーローが出てくるコントがあったと記憶している)。

もちろんパロディにしやすいからというのもあるんだろうけど、本作では「時代が変わって居場所を失ったオールド・タイプのスーパーヒーロー」をかなり正面から描いていて、やはり松本はスーパーヒーローを描くことに本気なのでは? と思わせてくれる。

ただ、前半部分を多少冗漫に感じたり、コメディだと思って見に行ったのに案外笑いどころが少なかった、などの不満は予想できる。
でも自分は料金ぶんはじゅうぶん楽しめましたよ。

【補足】ヒーローものとしての「大日本人」

| | コメント (1)

【雑記】・タッキー&翼&タッキッキー&翼翼翼&福岡翼

タッキッキーは、ボクのバイト先の先輩だ。
(バイトの内容は、ベルトコンベアに乗って運ばれてきた部品をひたすら足下の段ボール箱に捨てていく作業。)

タッキッキーは、「おれ、タッキー&翼のタッキーに似ているって言われるんだよね」ってよく言うけど、
その「タッキー」という人がどんな人なのか、ボクは知らない。

昼休み、食堂で弁当を食べながら、ボクはタッキッキーに聞いてみた。
「タッキーって、どんな人?」
タッキッキーは、ちくわぶをくちゃくちゃしながら言った。
「英雄さ。1853年、インディアンの部族に身を投じたタッキーは、翼とともに開拓民と戦った。そして2052年、死んだ」
ずいぶん長生きした英雄だな、と思ったが、ボクは黙っていた。タッキッキーの機嫌をそこねると、えんえんとぐちぐち言うからだ。
「どうだ、今日、コレやってくか?」
タッキッキーは、両手の親指を付きだして目の前でピクピク動かした。
これがボクらの合図なのだ。

仕事が終わった。サイレンが鳴り響いていた。
ボクとタッキッキーは、繁華街とは反対方向へ向かう。
そこには古びたゲームセンターがあって、ボクらはその中に入る。

ゲームはやらない。
「福岡翼」が来るのを待つ。
「福岡翼」は、ちょっとナヨッとしたおじさんだが、旧世界の芸能史についていろいろと話してくれる。
ちなみに、工場の食堂でとったタッキッキーのポーズに、意味はまったくない。

「福岡翼」の話を聞きに、物好きたちが集まってくる。
ボクの右隣に座ったのは、先の戦争ではずいぶん活躍したサイボーグ兵士だ。だが、背中に背負った大砲からはもうレーザービームは出ないだろう。
左隣に座ったのは、汚染された大気を生き延びるために改造された獣人である。だがけっきょく、大気は汚染されることはなかった。

「福岡翼」がゲームセンターの事務室から登場した。なぜか着物姿である。自分では講談師か何かの気分なのだ。もちろん、本当の講談師などだれも見たことがない。
拍手が散漫に起こる。
「えーと、昨日は郷ひろみが離婚したあたりまでだったかな?」
福岡翼がパイプ椅子に腰掛けて、自慢げに語ろうとした瞬間、背後のドアから奇妙な人物が躍り出てきた。
「ホピョンポマスク」だ。

さあ、それ以降、福岡翼の出番はない。
パーティーの始まりだ!!

ホピョンポ ホピョンポ ホピョンポマスク
正義の味方だ ホピョンポマスク

イワシが安いよ ホピョンポマスク
三時のおやつに ホピョンポマスク

使う楽器は トロンボーン
好きなガンプラ ギャンとグフ

学校帰りに  溝にはまって
足が抜けなくなりました

警察 呼んで大騒ぎ

そりゃ もう
大騒ぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タッキッキー「ホヒョンポマスク、おれと勝負だ!」
ホヒョンポマスク「望むところだ!!」

ミラーボールの下、踊りまくる二人。

ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン

ヒャ〜ヒャラリヒャ〜
あーあーあーあーあー

(ヴォコーダーの声で)
モライタバコ シスギダゾ オマエ

(ヴォコーダーの声で)
シャチョウニデモ ナルツモリカ

(ヴォコーダーの声で)
コウコウサンネンノ サンシャメンダンデ ショウライノユメハ 「ホリエモン」トコタエタ

(ヴォコーダーの声で)
イクラッテ ショッパイダケダヨネ ケッキョク

(ヴォコーダーの声で)
メイドキッサガ フウゾクニハイルカドウカデ ギロンスルナ

(ヴォコーダーの声で)
ダイフク カッテキテ

そのとき、巨大コンピューターが故障した!!
「人間は 何をするのかわからない……。愛とは何だ……。愛が解析できない……」

そこでボクはハッと目が覚めた。
授業中だった。
寝ぼけたボクの顔に教科書が貼り付いていた。
それを見て、隣の席の女の子が笑ってた。

その子の名前はタッキッキー。長澤まさみにソックリで、胸の大きさ95。家は裕福。カステラを好きなだけ食べられる。

だって
カステラ屋
だから……。

「カステラしか売ってないのかよーッ……」

ボクの叫びはどこまでもこだましていった。

遠くで、フリスビーを犬に向かって投げていた青年がこっちをむいた。
(了)

| | コメント (0)

【雑記】・「タッキー&翼&流れ作業」

タッキー「はいどーもー」
翼(マイクに口を近づけて)「麒麟です」
タッキー「おまえ何やってんだよー パクっちゃダメでしょーパクっちゃーねー、ボクらの名前は?
ハイ、タッキー、アンドー?」
翼「麒麟です」
タッキー「麒麟じゃないでしょー、翼でしょー翼ー、何でおれがおまえの名前説明しないといけないんだよー、今日は顔と名前だけでも覚えてってくださいねー」
翼「まあ、実際ネタが面白くないと、顔も名前も覚えてもらえませんけどね」
タッキー「シビアだなーおまえなー、シビアだなーお客さんきびしーなーおいーねー、
ぼくねー、むかしの遊びなんか懐かしいと思うんですよねー、今の子供はゲームばっかりしてるでしょー、ぼくたちの小さい頃はねー」
翼「ゲームウォッチしてましたよね」
タッキー「それもゲームじゃねえか! ねー違うでしょーねー、かくれんぼとかやりましたよねーかくれんぼー、じゃー、今ここでやってみよっかー」
翼「今? ここで?」
タッキー「じゃーおれ鬼やるからさー、おまえかくれろよー、なー、(顔を手でおおって)いーち、にーい、さーん……はい、百数えたよ」(と振り返る)
ただ突っ立っている翼。

タッキー「おいー、だからかくれろっての! 何突っ立ってんだよ!!」
翼「ボクは、今、かくれています」
タッキー「かくれてねーじゃねーかよ! ただ突っ立ってるだけじゃねーか!!」
翼「ボクは、こうして漫才師になることによってマフィアの追っ手から逃れています」
タッキー「こわいねー、おい! 何? マフィアから追われてんの? なんで?」
翼「戸棚のお客さん用のカステラを食べちゃったので……」
タッキー「なんだよー、子供じゃねーかよー」
翼「戸棚のカステラを食べちゃったからマフィアに追われる、っていう設定で逃げ回るのがおれが子供の頃にやってた、懐かしい遊びだよ」
タッキー「何それ? かくれんぼじゃないの?」
翼「あとゲームウォッチ」
タッキー「もういいよ!」
タッキー&翼「どうも、ありがとうございましたー!!」

(その夜の、しゃれたバーにて)
タッキー「おれたち、このままでいいのかな……」
翼「いいんじゃない?」
流れ作業「フフフ、何かお悩みですか」
タッキー「おれたち、このままでいいのかな、って……」
流れ作業「(急にキレて)いいわけないじゃないですか! 毎日まいにち、昼過ぎに起きては翼くんを呼び出して、だれもいない高架下で漫才ごっこ……。タッキー。あなた今年で三十五歳でしょう!? 弟の翼くんに申し訳ないと思わないんですか!?」
翼「いいんだよ、流れ作業さん。アニキが、あれで幸せなら、いつでも高架下の『漫才ごっこ』に付き合ってやるさ……」

そのとき、大地震が襲った!!
死者二万五千名、負傷者十万名。
しかしタッキーは奇跡的に助かった。翼はXメンとして覚醒。流れ作業は、行方不明。

そこに三人の男たちが現れた……。

タッキー&翼&タッキッキー&翼翼翼&福岡翼!!!!!

福岡翼の歌
ふくおか〜
ふくおか〜

ふくおかつっ ばっ さ〜

ミユキ ミユキ
服地はミユキ

あ、それ
引換券!

それ
引換券!

引換券!

それ
引換券!

なんともラッキー
引き替え〜音頭〜
(了)

| | コメント (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »