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【書籍】・「と学会年鑑ORANGE」 と学会:著(2007、楽工社)

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年4回の例会から面白い発表をピックアップしてまとめたもの。
メキシコのサント(プロレスラー)映画、まぬけでほのぼのした会話の市議会の議事録、「むかしの中国のUFOだと言われる絵の解析」、「勤王の志士が一堂に会して撮影したとされるフルベッキ写真」、「自宅でできる自己美容整形」、肖像画や彫像を見て病状を診断してみようという本、言ってることがあいかわらずムチャクチャな高橋克彦語録……などなど。

そしてトンデモ本大賞「量子ファイナンス工学入門」そのものと、一見、まったくトンデモ本でも何でもないように見える本書が大賞ノミネートの条件を満たす期間内に発見されたという奇跡に震えてください。

……それにしても、よくわからないのがこのシリーズに対する、ネット上に載ってるいくつかの感想で……。
まあどんな感想抱こうが自由ですが、「近頃面白くなくなった」とか「宗教ネタは笑えない」とか、なんだかよくわからないものが多い。
「どこがどう面白くなくなったか」を、もうちょっと詳しく書いてもらえると、私個人は参考になるんだが……。

最近思うけど、と学会の本にかぎらず「ちょっと斜めからものを見る」本も、人それぞれ求めるものが違うんですよね。
とくに超常現象のデバンキングを求めている人と「おバカな物件」を求めている人は、重なっているけど微妙に離れている部分もあって、なかなかむずかしいです。

それと、「変さ」に説明を要するものはなかなか理解されにくい。もちろん、それだからこそ説明の意味があるんですけどね。

そうそう、それと、すごい情報量が詰め込まれているので、本書に載っていることを単なるジャンク情報だと決めてかからない方がいいです。読者の知識と、思わぬものが思わぬところで化学反応……ってこともないではないですから。

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