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2007年4月

【イベント】・「面白漫画倶楽部3」開催せまる!!

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#スーパーログさん作のチラシができあがってきたので、再告知。

『面白漫画倶楽部』の第3回目が開催決定!俺たちは漫画が大好きだ!漫画はこんなに面白い!土曜の昼間から酒を飲みつつ漫画作品作者への愛を語るイベントマンガ好きなら一緒に飲もう!世に存在する面白漫画・独特表現の漫画を商業誌/同人誌・オタク/サブカル・日本/海外面白漫画紹介100本ノック!珍作・奇作・傑作・怪作・変作・ぶっ飛び漫画。昭和の怪奇漫画・エロ漫画、漫画家研究発表、海外漫画など紹介予定!

【場所】LOFT/PLUS ONE 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2

【MC】バッドガイナベ(バカ映像伍虎将軍)、かに三匹(かに温泉)
【Guest】鶴岡法斎(漫画原作者)、新田五郎(ふぬけ共和国)、ヒライ&スーパーログ(エレクチオンナウ)、江戸栖方(萌え萌え同人誌ナイト☆主催)、KRONOS(SFC Crash and Burn)、成田優介(JJポリマー)他、交渉中
【日時】2007年5月12日(土) OPEN12:00/START12:30
【料金】1000(飲食別)※当日のみ

mixiコミュニティー

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【イベント】・「コミティア80」

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コミティア80
5月5日(土)、東京ビッグサイト、WAIWAIスタジオ、や01a。
・小説めいたものを突発的に書いて、コピー誌で売ります。200円くらいだと思う。

・「ぶっとびマンガ大作戦 合本5〜6」が、なんだか知らないけどすぐ無くなってしまったので増刷しました。それを売ります。400円。

・新田五郎も書かせていただいた、サブカル・ポップマガジン「まぐま」15号 特集・おたくのダイバーシティを頒布します。700円くらい?

埼京震学舎の大宗教学もあります!!

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【雑記】・「ネット日記文体」

「ちょっとどうかと思う」はネット日記文体BET経由でもろもろ)。

なぜ、今さらこのテキストをめぐる言説について蒸し返されているのかいま一つよくわからないんですけれども……。

自分は常に「ネットでわからないことがあったら、コミケを思い出すべし」と思ってまして、
まあコミケとネットの最大の違いは2ちゃんねらーの存在で、それ以外はかなり似ているところが多いと思うんですね(逆に言えば2ちゃんねらーの存在とその心理、および行動原理というのは、私にはわからないところもあるし興味深いところもある)。

で、「コミケ」に参加している全員が全員に(私も含めて)才能がない以上、どうしてもリリースされる作品は何かの複製、パロディ、本歌取りになりがちです。
というか、コミケがあれだけ爆発的に参加者を増やした最大の理由は「アニパロ」がOKだったからで、
まあアニパロのオリジナリティとかクリエイティビティとか考えてもまためんどくさいことになるんですが、
とりあえずものすごくおおざっぱに言って「複製文化」ということは言えますよね。

ネット上の文章も同じで、だれかがだれかの模倣するというスピードは書籍などとは段違いですし、
「伝えやすさ」をネットに文章を書く人が第一義と考えている場合、自然とその文体は模倣になっていって何ら不思議はありません。
ずっと前に流行った「吉野家コピペ」とかと同じ現象として、ブログの文体も自然と似てきます。

だから、自分にはちっとも不思議なことではないし、あまり興味深いことにも感じないんですけどね。この「ちょっとどうかと思う」のくだりは。

自分の中のモヤモヤを表現して伝えやすくするために、あえて「ちょっとどうかと思う」という表現を使っている人が存在することも考えられますし。

そもそもが、文章で多様な表現が必要になるというのは、自分の心情が他人の心情と近くはあっても微妙に違う、その差異を表現することなのではないかと思います。
だから、主に共感を喚起したい(と私は感じていますが)ネットのテキストの場合、「私とあなたの考えは同じ」ということを表すためには、むしろありきたりなフレーズの方がいい、ということすらも考えられます。

それより、ふだんほとんど2ちゃんを見ない私は、人のテキストを読んで「面白い表現だな」と思っていると、
単なる2ちゃんの流行りフレーズに過ぎなかったりすることが多くなりました。あれが困るんですよね。

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【映画】・「大帝の剣」

公式ページ

監督:堤幸彦、原作:夢枕獏

時は(確か)三代将軍家光の時代。
宇宙から飛来した「オリハルコン」という物質でできた「三種の神器」をめぐって、忍者や怪物、豊臣の残党などが入り乱れて戦う伝奇SF映画。

うーーーーーーーん、「堤幸彦が『大帝の剣』を撮る」と聞いて悪い意味で想像したとおりになってしまった」という印象。
原作が、忍者、怪物、宇宙人、お宝の争奪戦、黒人の血を引く大男などなどをぶち込んで面白かったのは、あくまでも「時代もの」というベースがあってのことで、CGで何でもできる今どきの「映画」になってしまうとあまりにも何でもありになって、面白味が半減してしまうんですよね。

「え? こんなものも出てくるの!?」みたいな驚きが少なくなってしまう。かつて実写でこういうものを撮る場合、「いかに失笑しないレベルにつくり上げるか」がネックだったと思うんですが、今やCGでたいていのことはできるので、むしろ中途半端なものをつくらないにはどうすればいいかが大切になると思います(まあ、そんなこたぁ部外者の私が言うことではないですね。撮ってる人がいちばんわかっているでしょう)。

それと、あまりに印象批評な話で申し訳ないですが堤幸彦監督の映画によくある「フワフワした感じ」は、プロレスや格闘技を念頭に置いた「肉と肉とがぶつかり合う」迫力を文字で再現しようとした夢枕獏の戦闘シーンを描こうとすると、やっぱりどこか現実味が飛んでいってしまって、なんか観ていてハラハラしないというか、「どうでもいいや」って思ってしまうんですよ。
これは三池監督の「龍が如く」の、「金属バットで人間を殴る」というシーンが観客が生理的な痛みを感じないのに暴力性を感じる、ということと似ているけどぜんぜん違う話で、どこがどうっていうのはちょっとうまく言えないんですけどね。

またシナリオも、典型的な「長編を2時間程度にまとめた」出来になっちゃってますね。あまりに駆け足すぎて、伝奇小説の「次はどうなるんだろう?」と思わせながらダラダラ続く、という魅力が失せてしまっている。
山田風太郎的な忍者(あるいは妖怪)が出るだけ出て、見せ場がほとんどなく死んでいくというのは「SINOBI」でも「どろろ」でも感じましたが、いいかげんどうにかなりませんかね?

俳優陣は、阿部寛は頑張っていたと思いますよ。ただハセキョウがねえ……。「宇宙人に乗り移られて、二重人格的にかわいい姫と宇宙人の人格が入れ替わる」という設定なんですが、もう「姫」としてはしゃいでどうこうというトシじゃないでしょう? この人も。
ただ謎の青年剣士「牡丹」をやった黒木メイサと、女忍者の杉本彩は良かったですよ。とくに黒木メイサ。ただ彼女を観るためだけに映画を観ろ、とはちょっと言えません。

クドカンもなあ……。この人の役者のキャリアを知らないけど、あんなに重要な役を割り当ててよかったのかな?
大倉孝二も出てましたが、むしろクドカンの役は彼の方がよかったのでは?

と、まあそんな感じで。

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【アニメ】・キスダム

下のエントリで「そう簡単にまつりにしない方がいいのでは」と書いたキスダム、わずか4話目で総集編!!
ふーーーーーん。

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【アニメ】もう飽きた……(早い)

テレビアニメ、もう飽きてきた……。
とりあえず「グレンラガン」と「大江戸ロケット」があればいいです。
なんかまったく根拠ないですが、「オトナアニメ」とか読んでそうな人のラインナップだと思いますが。

「キスダム」の崩壊っぷりが話題になってるようだけど、
作画だけのことを言えば「マクロス」の後期だってそうとうヒドかったし、第3話にかぎって言えばまああの程度のグダグダな作品はよくある話だし。「まつり」になるほどのこともないのでは。
アニメの製作過程はよく知らないけど、シナリオの担当者は当然監督以外にいるんだから、
まさかここから突然グダグダになる、ってことはないだろうと思っているんだけど(なったらすいません)。

なんかアニメをむちゃくちゃいっぱい観ている人の「ダメ」と「ダメじゃない」の基準が、いまだに今ひとつわかりませんよ。

それと「時間があれば観るのに……」という作品がすごく多いですね。
じゃあ「時間があれば観るけどないなら観ない」という、そのプライオリティの理由は何なんだということはかなり重要な気がするけど。
もちろん「金払っても観るのやだ」という作品もありますが、それは別にわざわざ書くことじゃないので。

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【アニメ】おれだって今期のテレビアニメ観るんだぜ

いちおう、興味のあるところと一人の人間が視聴して流し見で終わらせない数、ということで選んだ今期のアニメの感想。

・「ながされて藍蘭島」
「女ばかりの島に流れ着いた少年がモテモテに」というハーレムアニメ。
テンポは悪くないが設定が安易すぎ、わざわざ閉鎖的な社会を舞台にした意味が非常に薄い。
ダメというわけではないが、裏番組が「らきすた」なのであっちを観る。

・「桃華月憚」
変で気になるアニメだが、裏番組で何か観たいのがあったのでそっちを優先させるかも。

・「ハヤテのごとく」
1回目は、そんなにギャグがはじけてなかった。でも「ケロロ」のケースがあるので、この後どうなるかはわからないなあ……。
でも私、テンポがちょっとでも遅いと観ないので、もう観ないかも。

・「リリカルなのはストライカーズ」
前作を知らないが、意外に観れた。しかし、今期は本数が多いので本作を優先する積極的な理由があるか? という問題になる。

・「エル・カザド」
絵はきれいでカワイイけどとにかくタルい。Aパートで見切った。
あと美少女が銃とか日本刀持って暴れたりするマンガやアニメって、そんなに観てないけど印象だけで飽きてきてしまった。
ホラ、その立ち姿から次の動きまで何となく目に浮かぶでしょ。だから。

・「かみちゃまかりん」
自分的にはぜんぜんダメ。第1話なのに設定全体が見えないし、「ペットが死んだ」というダーク展開で観る気が失せた。絵はキレイだが、テンポも変な感じによくない。もういいや。

・「シャイニングティアーズなんとかかんとか」
まあこういうベタベタな設定を冷笑する若人もおられようが、第2話から観たけどわかりやすくて良かった。年寄りの自分にはやさしい設定。
テンポも観ていてイライラするほどではない。パートナーの女の子の胸からいちいち心剣を取り出すという描写はなかなかエロチック。
ただこれだけの本数のアニメの中で、これを優先できるプラスアルファがあるか、というところが問題。

・「ウェルベールの物語」
これも第1話で設定全体が見えてこず、「設定が見えないが何やら面白そう」という感触もない。単なる説明不足なんだろう。
絵はキレイ。だがテンポが悪い。
第1話をツカミとするなら、女盗賊と王女の性格や人生の目的を極端に対比させるべきだったと思う。これでは何で二人が主要人物なのか、理由がサッパリわからない。

・「ゲゲゲの鬼太郎」
内容は普通。これもヒマなら観る……程度な印象。
三条陸が関わってるので、多少熱血風味になるのかな。
そしてすっかり萌えキャラにされた猫娘……。自分はこれを肯定すべきなのか否定すべきなのか、考えたら軽くえずきました(それは嘘です)。
今回の猫娘で、論争とか起きませんかね。

・「ヒロイック・エイジ」
第3話から観た。多少なりともSFとか壮大なファンタジーの味付けがないかぎり、単にえんえんと宇宙船やロボットが戦うだけのアニメになりそうな悪い予感が。
沖方丁が関わってるんですよね? だったら何かを期待したいです。

・「瀬戸の花嫁」
これも3話目から観た。いちおう「SFおしかけ女房もの」なのでチェックしないといけないと思って。たぶん第1話は面白かったのだろうと思うが、この第3話は自分にとっては意外なことが何ひとつ起こらなかった。
巻き貝だっけ? とにかくちっちゃい美少女キャラが主人公の命をつけねらうという設定だが、昔はこういうのは男キャラだったのでは。
女キャラにするとまたこいつと恋愛フラグとか立って、めんどうくさくなるじゃん。そこでたいして意外なことが起こるわけでもないわけだし……。
また繰り返しギャグもぜんぶ予想可能で、観ててちょい鬱に。
しかし、少なくともあと2、3回は観てみよう。

・「ミュータント・タートルズ」
まず、OPの歌があまりにひどい。ミュータント・タートルズと関係なさすぎ。もしかして、最近のアニメの主題歌ってはいて捨てるほどいるロックバンドのタイアップの荒らされ場になってません?
内容は「普通」としか言いようがないけど、異文化が知りたいのであと2、3回は観たいです。

・「地球へ……」
古い新しいより、展開がタルすぎ。退屈すぎてAパートでギブアップ。

・「らきすた」
二回目を視聴。オープニングが最高すぎる!! 一見して心奪われた。曲が完全に「電グル世代」がつくった感じ。踊りもかわいいし。
内容もけっこう面白かった。近頃の萌え絵が苦手な私にもちゃんとかわいく感じられた。
最後の方に出てくる、番組をメタな視点で観ている女の子、あの子が単にキレキャラとか「美少女が豹変する」ということだけではなくて、もうちょっと相手の男の子とのかけあいで笑いが取れれば星5個あげてもいいや。
「ながされて藍蘭島」の真裏なんだけど、ダラダラ観るにしても私はだんぜんこの「らきすた」がいい。

・「セイント・ビースト」
二回目だか三回目のみ視聴。天上界で美しき少年天使たちが、ほのかに愛し合ったり嫉妬したり戦ったり、というアニメらしい。BL系?
それにしてもBLに出てくる「だれにでも慕われる先輩」って本当にかっこいいよなあ。その辺、男が描くとリアルになっちゃって「仁義なき戦い」みたいに自分の恋人を抱かせてやらないといけなくなっちゃったりとか(例が極端すぎる)。
これもヒマなら観る、という感じだが今期の本数やアニメ以外の番組も観ることを考えるとはずさざるを得ないかもしれない。

・「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」
3回目を視聴。ええと「プロジェクト・ブルー」と同じ監督ですよね? どうもこの人、「正義」を描いても体温が低い印象がある。それと「謎の解明」にどの程度興味があるのか……。一生懸命見続けて最後にガッカリしそうな、イヤな予感がするが……。
あと2回くらいは観てみよう。

・「ロミオ×ジュリエット」
絵はキレイだが、個人的なことだがテーマにまったく興味が持てない……。選んだ題材としては「地球へ……」より「なぜ今さら?」という感じがする。でもきっと変な展開にはするんだろう。
また、テンポも私の印象としては退屈ギリギリな感じ。これは続けて観ないかも。

・「ギガンティック・フォーミュラ」
2回目を視聴。各国の利害調整のために、巨大ロボ同士で決闘して決着を付けるというアニメらしい。
各国のロボットのデザインをやってる人が全員違うんだっけ?
キャラクターデザインが気持ち悪い。オッパイの描き方が悪い意味でリアルでイヤだった。
主役メカがあまりかっこよくない。話に聞いたとおりのガンダム・カラーじゃなあ……。敵の中国(?)のロボットの方がかっこよかったですよ。
まあ数回は面白いと思うが、最終的にもしも「ボクはどうして戦うのだろう云々」になったり、「決闘という協定を破って各国首脳が裏工作をしているのでギガンティックが戦ってもけっきょくムダ」というような話になったら、「911以降のいつものパターン」でグダグダになって終わるだろう。

・「キスダム」
2回目、3回目を視聴。
よくわからんが急に怪物が襲ってきて、人類がバルキリーみたいなメカで迎え撃つ。主人公が「ネクロなんとか」という超人に体質が変化して戦うという話らしい。
まあまあ面白い、程度の感じだが、SF的設定や先のプロットをきちんと考えていないと、えんえんと戦って唐突に終わり、となるイヤな可能性も感じる。

・「グレンラガン」
実は3話かなんかを途中から観て、楽しみすぎてかえって観てなかったが1話目を視聴。
ものすごく大ざっぱに言って、アニメ版のファースト「ド根性ガエル」で異世界ファンタジーをやってるような感じでとても面白かった。
しかしこのテンション、どこまで維持できるか?

・「大江戸ロケット」
1話を視聴。絵、衣装のデザインなどはすごく面白いし、「デフォルメした江戸」という舞台は好み。しかし、原作の芝居を観たわけではないが「花火師の少年が、隠れて花火を打ち上げていたのではないかと同心が疑う」シーンが長く、悪い意味で芝居っぽい演出と言える。
「花火打ち上げ用の筒を背負って思わず同心の前に出てきてしまった」というシチュエーションは、舞台ではアリだがアニメではナシだ。
だから、本作が成功するか否かは「芝居的演出」をどこまでアニメに置き換えられるか、だと思う。

具体的に言うと劇団やってるケラ監督の映画「1980」、それと芝居が原作のだれが撮ったか忘れた「阿修羅城の瞳」は、どちらも「芝居ならアリだろうが映画ではタルい」演出が難だった。
そういうことを克服できるかどうか、という話。

後は「おおふり」とか「ラブコン」とかも録画してあるが、テーマ的に興味が薄いので観るとしてもずっと後になるかも。
これで今期、観たいもの、観られるものはいちおうぜんぶ観た。
ここ3〜4年の間感じていた「萌えアニメ地獄」からようやっと企画自体が逃れてきて、ロボットものやSF仕立てのものが増えてきた印象。
また、男が主人公のものも多い気がする。おそらくエヴァ以降、911以降ひと周りして、「熱血とは何か」とか「ヒーローとは何か」が問い直されるようなことになれば、自分は嬉しい。

いちおう、あと数回は確実に観ようと思っているのは、
「グレンラガン」
「大江戸ロケット」
「ミュータント・タートルズ」
「リリカルなのはストライカーズ」
「ギガンティック・フォーミュラ」
「キスダム」
「らきすた」
「瀬戸の花嫁」
「ヒロイック・エイジ」
「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」

……けっこう多いな。今後、もうちょっと絞られるとは思います。

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【アニメ】・「ネギま!?」

[amazon]
唐突だが録画しっぱなしでそのままにしていたアニメ「ネギま!?」を、やっと最後まで観る。
ちなみに、原作は読んでません。

で、最後まで観て、意外に面白かった。
当初は、「いかにもお約束な展開でねぎが、中途半端に成長して終わり」というお約束展開だろうとタカをくくっていたのだが、
ねぎがチュパカブラにされてしまい、元に戻るエピソードあたりからだんだん「全26話を通しての整合性」を放棄しはじめる。

その後は、生徒たちの個々のエピソードというかミニコントみたいなものが散漫につなぎ合わされるという、当初まだしもストーリーがあった頃やっていたことを「それだけ」でやるようになる。

これが、ショートコントを断片的につなげた「ドボチョン一家」みたいなつくりで意外と観られた。

終盤の、ねぎの幼なじみ・アーニャの登場も実に唐突だが、OPの「たくさんの机が積み上げられたイメージ映像」が本当に物語の中に出てきたのが面白くて、それだけで許してしまった。

要するにどういうことかというと、最初から「どうせこうなるだろう」と思われがちな萌えアニメのパターンを、うまい具合に少しずつずらして展開しているのがうまい。
それも「どうだうまいだろー」という感じではないので、好感が持てるというか。

また、三十数人の女の子をきっちりキャラ分けし、区別がつくようにしていたのにも感心した。
そして、なぜ区別が可能になったかというと前述のようにコントの積み重ねのような構成による。このパターンなら、実に短時間で視聴者にキャラクターを印象づけることができる(原作はどうやっているのか知らない)。

このパターンは、わりとどんなものにでも応用できる気がするのでその辺も興味深い。

そうそう、こういうのが好きな視聴者が求める「終わらない日常」、あるいは逆に「少年の成長」を、ストーリーを絞り込むというのではなく、むしろ「そらっとぼける」ような感じで回避しているのが面白かった。
(そもそも、26回で物語に整合性を付けるとしたら、エヴァジェリンのエピソードで始まったのなら彼女のエピソードで締めるべきだろう。
それを、急にたぶん新キャラを出してきて別エピソードで締めるってんだから。その辺が悪い意味でなく「軽さ」につながっているんだろう。)

#あー「ぱにぽに」のスタッフなのか。そっちも観てみたくなりました。

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【イベント】・「コミティア80に出ます」

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コミティア80に出ます。
5月5日(土)、東京ビッグサイト、や01a。

新刊づくりは見事に失敗。
「ぶっとびマンガ大作戦 合本5〜6」が、なんだか知らないけどすぐ無くなってしまったので仕方なく増刷しました。
「仕方なく」というのは、コミティアではあんまり売れないからです。

あー辛いなー。なんで自分はマンガがうまく生まれて来なかったんだろう。

あと、コピー誌を出すと思います。
でも「ぶっとびマンガ」関連ではありません。

コミティアでは評論的というより、もう少し創作的なことをやりたいので……。

でもコピー誌って、オフセットつくるよりめんどくさいんですよね。
折ってホチキスで止めるのがすげーめんどくさいです。めんどくさすぎて泣きます。

気楽院さんも埼京震学舎も委託で出します!!

あと人がたくさんいるとなんとなく自慢なので、新田五郎のコミュニティーに入ってください。入ると面白いポエムが読めます。我と思わん人は、検索してください。

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【イベント】・「面白漫画倶楽部〜3〜」開催!!

『面白漫画倶楽部』の第3回目が開催決定!俺たちは漫画が大好きだ!漫画はこんなに面白い!土曜の昼間から酒を飲みつつ漫画作品作者への愛を語るイベントマンガ好きなら一緒に飲もう!世に存在する面白漫画・独特表現の漫画を商業誌/同人誌・オタク/サブカル・日本/海外面白漫画紹介100本ノック!珍作・奇作・傑作・怪作・変作・ぶっ飛び漫画。昭和の怪奇漫画・エロ漫画、漫画家研究発表、海外漫画など紹介予定!

【場所】LOFT/PLUS ONE 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2

【MC】バッドガイナベ(バカ映像伍虎将軍)、かに三匹(かに温泉)
【Guest】鶴岡法斎(漫画原作者)、新田五郎(ふぬけ共和国)、ヒライ&スーパーログ(エレクチオンナウ)、江戸栖方(萌え萌え同人誌ナイト☆主催)、KRONOS(SFC Crash and Burn)、成田優介(JJポリマー)他、交渉中
【日時】2007年5月12日(土) OPEN12:00/START12:30
【料金】1000(飲食別)※当日のみ

mixiコミュニティー

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・「エイリアン誘拐事件ファイル」 並木伸一郎:監修(2007、竹書房)

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コンビニペーパーバック調単行本。エイリアンの人間誘拐、要するに「アブダクション事例」について複数のマンガ家が描いています。
言っちゃなんだが並木伸一郎先生監修のマンガは、自分にとって無難すぎて(オカルトものの定番という意味で)あまり面白くないんですが、これはけっこう面白く読めました。

というのは、ほとんど完全否定的な立場から心理学者としてアブダクティーを何百人も面接したスーザン・A・クランシーや、逆光催眠による「虚偽記憶症候群」、はたまた現在ではおそらく肯定派にも信じられていないのではないかと思われるアダムスキーの異星人コンタクト事例にも触れているといった具合に、まあ半可通の私が言うのも何だがアブダクションに関するトピックにはひととおり触れているからです。

(まあ、個人的には「アンチ・アブダクション」という章がどうしてもいちばん面白く思えてしまうんですけどね。あ、あとクランシーは名前がちょこっと出るだけです。)

ただし、個々の事例や意見は平行して並べられているだけという印象はぬぐえないです。最後にいちおう「まとめ」的な話は出てきますが……。
UFO神話はすっかり元気がなくなったとは言われてますが、アブダクションに関しては、本書はUFOファンでも何でもない人にとってはなかなか面白い読み物になっているんじゃないでしょうか。

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・「ニュースの牛」 中川いさみ(2007、小学館)

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ビッグコミックスペリオール連載。現実にあった事件をモチーフにして1ページマンガにしたもの。
……といっても、単なる着想の発端にすぎず、後はふつーの中川いさみマンガ……というのがなくもない。
やっぱり、こういうのは唐沢なをきとかの方がうまいかも。

でも、中盤以降は読んでる方が慣らされてしまってけっこう面白いんですけどね。
ときどき出てくる貧乏な犬と猫の親子(?)がカワイイ。

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・「殴るぞ」(9)〜(11)(完結) 吉田戦車(2006、小学館)

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週刊ビッグコミックスピリッツ連載。4コママンガ。
9巻と10巻を読む間が開いてしまい、旦那様がひげをそっちゃったとか犬が放浪してるとか、ぜんぶ忘れちゃってたよ! そして11巻で完結していたことも知らないで、ずーっと過ごしていた。
同じことを何度か書いているかもしれないけど、「伝染るんです。」のときにはシュールだのなんだの言われていたが、同じ方法でギャグをつくっていって、今ではむしろ安定感の方を感じる盤石の作風となったね、吉田戦車。

20年くらい前は「ギャグマンガはもって三年」と言われていたことを考えると、感慨深い。
もちろん、作者本人の研鑽努力のたまものなんだろうけど、それにしてもムカシのギャグマンガ家はあっという間に使い捨てられて消えたよなあ。
「昔の編集者にはサムライがいた」なんて言う。もちろん作家を大事にする人もいたんだろうけど、消えていった作家のことを考えるともっと他に育て方があったんじゃないか? って、今活躍している吉田戦車や唐沢なをきや中川いさみの作品をみると思いますね。

まあ、そんな批判めいたことだれも調べたり考察したりしないでしょうが……。

3〜8巻の感想

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・「もずく、ウォーキング!」(1)〜(2) 施川ユウキ(2006〜2007、秋田書店)

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ヤングチャンピオン連載だと思う。平穏な日々をすごす飼い犬・もずくが、人知れず詩的なことを考えていたりするマンガ。
理屈っぽいところもあるが、カワイイし面白い。

それと、本作とは関係ないが2巻のあとがきにあった、

ルーシー「なんであなたが犬なんかでいられるのかと、時々思うわ」
スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ」

というやりとりが、あまりにカッコいいので覚えておこうと思った。
あ、スヌーピーが言ってたセリフらしいんですけどね。

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・「サナギさん」(2)〜(3)  施川ユウキ(2006、秋田書店)

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週刊少年チャンピオン連載。サナギさんとかフユちゃんとかが、日々なんとなく過ごしていていろんな想像をしてゲラゲラ笑ったり恐くなったりするマンガ。
キャラクターがすごいカワイイ。キャラクター貯金箱とか出たら買うよ。

単行本3巻のP120、「トランプ.4」っていうエピソードが本当、ものすごく面白いので立ち読みでもしてください。

1巻の感想

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・「侵略円盤キノコンガ」 白川まり奈(1998、太田出版)

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「QJマンガ選書」の一環として出た単行本。「侵略円盤キノコンガ」、「どんづる円盤」収録。

・「侵略円盤キノコンガ」(1976年)
私は「何かが肉体を浸食していく」というタイプの作品が生理的に受け付けず、本作はタイトルとあらすじを聞いただけでサブイボが立ってしまうほどだったので、「QJマンガ選書」はあらかた買っていたのだが本書は買っていなかった。

しかし傑作の誉れ高いし、何となく購入しなかった「ドリーム仮面」に現在プレミアが付いてしまっていることを考えると、今購入しないといつ読めるかわからないと思い、古書として購入した(電子書店パピレスで読めるらしいけどね)。

あらすじは、宇宙から飛来した円盤に乗っていた宇宙人に寄生していたキノコが地球上で大繁殖してしまい、人類が淡々と滅んでいく過程が、作者の円盤やキノコについての知識を交えて展開されるというもの。

一読して思った。これは本当に傑作だと。
「QJマンガ選書」自体が、「ちょっと今では読めない変なマンガ」というニュアンスで出版され続けたこともあり、ネット上でも「なんだかおかしなマンガ」程度の評価しかないようにお見受けしたが(もちろん、すべてのレビューを読んだわけではない)、

これって本当に傑作なんじゃないのかな。
(まあ、私が「傑作」という場合は、現状のマンガ文法外の文法で描かれていることは折り込み済み、なおかつB級はB級であるという事実を含んだうえでの「傑作」という意味なのだけれど。この辺説明がむずかしいが。)

「どんなに気持ち悪いか」と思われていたキノコたちも、案外ユーモラスでかわいくさえある。
そして、確かにラストシーン、「ブランコに乗ったキノコの少年」のシーンは圧巻である。
たとえば永井豪の短編「鬼」などが評価されマンガ史に残るのなら、本作も残らなければ不公平だ、と言いきってしまおう。

なお、「吸血鬼ゴケミドロ」との類似性もよく指摘されるが、私が読んだかぎりではもっと前の侵略SF映画のプロットを漠然と拝借した、という感じなのではないだろうか。
「ゴケミドロ」よりも、「肉体が何かに侵犯される」という恐怖は本作の方がずっと強いし、キノコへの愛着も「ゴケミドロ」とは違った印象を与えている。

・「どんづる円盤」(1978年)
「どんづる峰」というところにUFOが現れるとか現れないとか言った騒ぎから起こる恐怖。
こちらはお話全体のつじつまが合っていない、「どんづる峰」という強烈なインパクトを持つ名前がストーリーに直接関わってこないなど、まごうかたなきB級テイストが横溢していて、さすがにこれを「傑作だ」と自分は言うことはできない。
ただし、得も言われぬパワーを感じることも確か。

なお、両作品とも、鑑賞する上で70年代当時は現在とは比べものにならないくらい「UFO」の実在感、子供たちにとっての「今にもUFOが空から降りてきて着陸してもおかしくない」感触があったことは理解しておく必要があるんじゃないでしょうか。

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【イベント】・「日本トンデモ本大賞前月祭」今年も開催!!

トンデモ本大賞を一ヶ月後に控え、今年も、と学会ナイトを開催!
トークの他に、大賞では出来ないネタを山本弘と唐沢俊一が発表。
強力ゲストに、トンデモ映画ネタを引っさげて中野貴雄監督が参戦!
さあ、どんなトンデモが飛び出すか!?

【場所】LOFT/PLUS ONE 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2
【出演】山本弘(と学会会長)、唐沢俊一(と学会運営委員)、中野貴雄(映画監督)
【日時】2007年5月18日(金) Open18:30/Start19:30
【料金】前売¥2300/当日¥2500(飲食別)

前売はロフトプラスワン店頭にて発売中!
詳細はロフトプラスワンHPにて

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【アニメ映画】「ハッピーフィート」

公式ページ
監督;ジョージ・ミラー

歌で自己表現し、歌で求愛する皇帝ペンギン(だろうな、たぶん)として生まれたマンブル。しかし彼は歌がまったくダメ。しかし、タップダンスみたいな楽しい踊りを踊ることができる。
そんなはみ出し者が繰り広げる、3D冒険ファンタジーアニメ。

監督は「マッドマックス」、「ベイブ」のジョージ・ミラー。「マッドマックス」と「ベイブ」にはまったくと言っていいほどつながりがないように感じたけど、本作は文明批判が盛り込まれているという点において両者が合体したという感じ。

カワイイ普通のペンギンアニメだと思っていると度肝を抜かれるラストが待っています。
しかし映画全体のトーンとしては、過去の名作の本歌取り、あるいはそれに近いことを得意とするアメリカの3Dアニメの中のワン・オブ・ゼムなのか、ただの悪ふざけなのか、本気度100パーセントなのか理解に苦しむ印象です。
映像、脚本ともに何でもできすぎる制作環境が裏目に出たかな、という気は個人的にしました。

コレに「本気度」が加われば、かなり迫力のあるぶっとんだ作品になったと思いますが。

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【映画】・「ナイトミュージアム」

公式ページ

監督:ショーン・レヴィ

自分の会社を潰してしまい、妻とも離婚されたダメ男が息子へのメンツのために博物館の夜警に就職する。
しかし、その博物館の展示物は魔法の力によって夜になると動き出すのだった!!

予告編があまりにも面白いので「こりゃぜったい観なきゃ!」と思って観に行ったんですが、
まあよくも悪くもお子さま向け、ですかね。

この題材だともっともっとアナーキーに破壊的にできるはずなんだが、そこは何となく教育的な感じでおさめられてます。
それと、終盤の重要人物が日本人にはなじみがないってのも辛い。いやそれ以前に、本当に歴史上の人物なの?

調べりゃわかるだろうけど、あえて検索しないのがボクの持ち味です。

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【映画】・「天使のはらわた  名美」

1979年、にっかつ
監督:田中登
原作・脚本:石井隆
出演:鹿沼えり

女性週刊誌の記者・名美は、強姦被害者たちの事件後を記事にする「強姦・その後」というシリーズ連載を持っている。
ある日、名美は取材先のストリップ劇場と、その次に取材した家で「強姦被害者の取材をし続けているが1回も記事にしたことがない」男・木村と出会う。いちおう「強姦はいけない」という建前をもって記事を書いている自分と違い、三文雑誌に興味本位の記事を書いているらしいいいかげんな木村に、名美は反発を覚えつつも興味をひかれていく。
一方で、名美は強姦被害者の取材を続けるうちに自身も強姦幻想に取り憑かれていく。

あー、有名な「天使のはらわた」シリーズを始めて見ましたよ。ちなみに成人映画です。

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・「喰いしん坊!」(12) 土山しげる(2007、日本文芸社)

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週刊漫画ゴラク連載。大食いマンガ。
謎のマスクマンの羊羹大食い、主人公・満太郎の因縁の肉まん対決。
ホントに、ここら辺はただ読め! って言えばいいだけの面白さ。

あ、この作品に関して「正道食いと邪道食いの区別が付かない」って言われる場合もありますが、
そもそもが「美味しく食べる」ことと「大食い(苦しくても食べる)」とは矛盾しているんだから、そのツッコミはヤボでしょう、と思う今日この頃なのであった。

11巻の感想

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・「喰いしん坊!」(11)  土山しげる(2007、日本文芸社)

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週刊漫画ゴラク連載。大食いマンガ。
ついに「喰いワングランプリ」二日目。出てくる食材は「巨大ピザ」!!
姑息な罠に苦心する満太郎とハンター錠二。
ものすごく面白い巻だが、「ピザ大食い」も現実にはできにくいネタだろうなあ……。

だって、このルールでこんな食い方してたら、ゲロのひどさがハンパじゃなっいっスよ!!

ゲロついでに言うと、本作の「食べられなくなったときの描写」は面白い。「吐きそう」な人間は出てくるが、限界越えてしまったときには吐かないでそのままブッ倒れたりする。
普通吐いてしまうと思うんですけどね。

まあ、そんなことよりもとにかく「読め!」って感じですね。

10巻の感想

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・「喰いしん坊!」(10)  土山しげる(2006、日本文芸社)

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週刊漫画ゴラク連載の大食いマンガ。
この巻あたりになると、勝手に「フッ、この作品もおれの手を離れてどんどん遠い存在になってしまったな……」などと感慨にひたってしまう。そうすると、なぜかテキストを書くモチベーションが減ってくる(「ホーリーランド」とか「シグルイ」とかもそうだった)。
人気が軌道に乗ってくれば、私ごときがネットに書かなくてもいいわけだからさ。

現に、オビの紹介文は有名人である春風亭昇太師匠なわけだし。

とりあえず、ポテトコロッケ食べたーーーーーーーーーーい!!

9巻の感想

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・「でろでろ」(9) 押切蓮介(2007、講談社)

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週刊ヤングマガジン連載。
奇っ怪の145「ワゴムコワイ」に出てくる「ピンポコ界からやってきたプクプク君」って、なんだかすごく恐くないですか!? 「輪ゴム」に関するアイディアもすばらしい。
奇っ怪の146「手を振る楽しい人々」は、電車の中の乗客と外で楽しく手を振る人々との精神状態のギャップがもう1回ねじれてさらなる断絶を表現しているところがいい。
奇っ怪の147「夜20時の丑の刻参り」は、単純な話だが魂が震えましたよ。出てくる女の子が妙にカワイイ。
奇っ怪の150「百億光街」は、耳雄たちが異界へ迷い込んでしまう。この作品としてはめずらしいパターンか?

個人的には心に響く話が多かったなあ。

8巻の感想

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・「でろでろ」(8) 押切蓮介(2006、講談社)

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週刊ヤングマガジン連載。
あるあるネタの、奇っ怪の118「オシヲ君」、奇っ怪の119「安心したら背後におばけ」が良かった。
また巻末の「蓮介漫画日記」が、悲しい話だなあーーー。

7巻の感想

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・「でろでろ」(7) 押切蓮介(2006、講談社)

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週刊ヤングマガジン連載。
奇っ怪の116「余韻の壁」が面白い。男二人で映画を観た後、映画の余韻に浸りたいから一緒にいった友達がウザい……。ああ、あるある! しかも映画の評価が正反対だったりすると最悪なんだよね。

6巻の感想

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・「エイケン」(7)〜(18)(完結) 松山せいじ(2002〜2004、秋田書店)

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雨ふりだからエイケン部の話をしよう……ということで「エイケン」の話。
週刊少年チャンピオン連載のこの作品、小萌の「うどんふみ」でゲラゲラ笑ってたのがもう5年も前の話とは……。時の流れの速さは恐ろしいですな。

実はリアルタイムでは単行本の7巻あたりで飽きてしまい、ずっとほっぽっていたのだが「フリークス的萌えマンガ」とも言うべき本作がどういう流れで結末を迎えたのか、それと「エイケン」という言葉の意味が何だったのか、知りたくて最後まで読んだ。
リアルタイムの私の感想は、6巻あたりまでここらあたりを読んでもらうとして、7巻以降について書こうと思う。

・第1部
6巻あたりの感想でも、自分はメインヒロイン・ちはるをおびやかす存在として登場したちはるの妹で積極的少女・小百合と、ちはるのいとこ・美八留はいらないと思っていたのだが、けっきょくその後の展開はこれら後発キャラが中心になった。
要するに、さすがに変わったものが大好きなチャンピオン読者も穏当なラブコメ的展開を取ったということだ。

伝助とちはるのエピソードも、二人でデートするのしないのといった話が多くなり、他の後発キャラも伝助とデートするのしないといった話が多くなり、最終的には伝助がデートするのしないのといった話が多くなった。
散発的に変な話も入ってくるが、あくまでも本道であるラブコメの箸休め的展開だったのではないかと思う。
まあ作者の作家としての定着、ということで言えば、それはたぶん大正解だったのだろう。それは現在でも彼が連載を持っている作家であることが証明している。

・第2部
7巻以降、本作が「ぶっとんだ学園もの」であることを示すようなエピソードもいくつかあることはある。エイケン部をつぶそうとする生徒会かなんかの女の子が登場し彼女と戦う話と、
ラスト近くの、学園を乗っ取ってちはるをアイドルにしようとする女性凄腕経営者が登場する話がそれだ。
たぶん、昨今の「萌え」批評だと、このあたりは「ラブコメ王道作品として軌道に乗った本作が変化を付けるためのもの」とか「永遠に続く設定にとりあえずの結末を付けるためだけのもの」という評価になるのではないか。

「萌え」観点の批評というのは、ストーリーよりもキャラ設定を重視するから。

しかし、自分はこれらのエピソードは作者のいい意味での古さを表していると思う。
というのは、どちらも「頭ごなしに何かを押しつけてくる強い権力との戦い」ということになっていて、
これは「自分のやりたいことをやりたいようにやる」というポリシーなきポリシーを持っている「エイケン部」の存在ともきちんとリンクするからである。
まあ多分に類型的な話ではあるんだが、「類型だから」こういう話を描いているわけではないだろう。作者の中には「自分のやりたいことをやるべき/押しつけられたことには従うべきではない」というポリシーがあるはずだ。

たとえば、ラブコメ部分でも伝助が「自分らしさ」を出したり相手に「自分らしさを出せばうまくいく」と言ってそのとおりになるというエピソードが多い。それは「女の子とつきあうときに何らかのハードルを乗り越えなければならない」とするラブコメよりは一世代前の考え方である(自分は、それが悪いとは思わないが)。
まあその考えで行くと、「ハードルをどう越えるか」という面白味がメインの「電車男」はきわめて今日的なテーマを含んでいると思うんですけどね。

こういう作品が武闘派のチャンピオンに載ったというのも、まったく唐突な話ではなかったのだなと今にして思ったりする。

・第3部
「押しつけられたことに従うのではなく、自分の気持ちに正直に生きる」というエイケン部の(たぶん)ポリシーを体現しているのが裏主役とも言える御園霧香。大女で巨乳で、豪快で伝助を振り回すキャラクターである。
こういう「謎めいた、世間の常識にとらわれない人物」が主人公に影響を与えるというのもけっこう昔からある設定だ。
まあ具体的にどれがどうとか言えないんだが……。たとえば梶原一騎が描く、一般常識からははずれて孤独に生きるヒーローと、造形はぜんぜん違うが立場は近い。
あと異論があると思うけど「忍者武芸帳」の影丸とか、バイオレンス・ジャックとか、そういう一般人とは違う常識のところで生きているアウトローの、直系の子孫なんですよ本当に!

それは生徒会かなんかとの対決で、一人だけ「理事会」(学園の真の意味での権力を握っている人々)の不正を暴きに行ったという霧香の役割からも言える。

アウトロータイプのキャラクターというのは、80年代に入って世の中が落ち着いてから急速に居場所がなくなり目立った存在ではなくなっていく。
たとえば「究極超人あ〜る」の横暴な先輩たちが明確な目的から(ポリシーとして)逃走していたり、アニメ「うる星やつら」のメガネが歯がみしながら「絶対得られない存在」としてのラムちゃんを追い続けたり、というのは、「主人公以外の、一般常識外の基準で動くキャラクター」がどういうふうに生き残っていったかという事例であり、その系譜に霧香がいると思うんだけど、まあ「はぁ!?」って思う人も多いだろうねこの辺については。

自分もその辺、説得力に自信がありません。

で、「エイケン」というタイトルの意味はけっきょく本編ではふれられることはなかった。
連載は生き物だから、読者の反応からすればそれでよかったのかもしれないし、エイケン部そのものが「なんだかわからない部」という設定だからそんなに無理が生じたわけでもない。

しかし、単行本あとがきで書かれた「エイケン」の、連載当初に構想されていた設定にビックリ!!

これは知らない人は読んだ方がいいですよ。
というのは、完全な憶測・勘ぐりの域を出ないんだけどもともとの霧香の設定というのは、作者の中に残っていた70年代劇画の記憶を、それ以降の浮ついたラブコメと結びつけようとしたものだったのではないかと思えるから。
まあ、エロゲーなどにまったくそういう作品がないとは言いきれないし、佐藤友哉の小説のメチャクチャさなどを思い起こすとそれも「時代」なのかもしれないけど、この作者のテーマの「古さ」を考えると思考過程としてまあ自分の考えていることも間違いではないんじゃないかな、と。

あ、でもむしろオタク系作品におけるヴァンパイアの多さと関係してくるのかな。今ちょっと思ったけど(じゃあ今まで書いてきたことは何だったんだ)。

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【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.10 〜最暗黒の妄想、そして奇想〜」

Negi
間を置かず、またやります!!

前回の告知と間違えている人がいないか心配なんだけど、次、やるのは4月9日(月)だから!!

2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
OPEN18:30 / START19:00
¥1,200 (+1drinkから)<当日券のみ>

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