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2007年3月

【書籍】・「心霊写真 不思議をめぐる事件史」 小池壮彦(2005、宝島社文庫)

Sihnreisyashin
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幕末から現在までの日本の写真史を追い、「心霊写真」の歴史を概観する本。
滅法面白かった。とにかく詳しい。思いつきで書かれた本ではない。おそらく、作者はオカルトやホラー全般についてものすごく詳しいのだろう。その知識の中から、「心霊写真」の歴史だけを抜き出したら何が見えてくるか、を考察した本だとも言える。

たとえば「心霊」という言葉がどこから来たか、話をそこから始めるのだ。そうすると19世紀の海外のスピリチュアリズムが日本にどういう経緯で輸入されてきたかということが問題となる。
また、同じ「写真」ということで「念写」とも心霊写真の歴史は交錯する。念写実験で有名な福来友吉と、大本教に入信し霊魂不滅を信じる浅野和三郎の考え方の違いなどは、比較するだけでなかなかにスリリングである。

欧米心霊主義は、「科学では説明できないことを科学的アプローチによって説明しようとする」という矛盾を最初からかかえている。だからはっきり言えばくだらないのだが、しかしその成立過程にはそれなりの理由があることもわかった。

心霊写真そのものの歴史としては、専門の写真家が偽造した「明確に顔などが写っている心霊写真」から、ある時期を境に「目と口に見えないこともない三点を、見る側が『発見』することにより成立する心霊写真」へと変わったのだという。
そして、「発見」された心霊写真は専門家によって「鑑定」されて初めて認定されるというシステムができあがり、それゆえに「怪談」を怪談たらしめる物語は簡略化され、堕落(?)していく。

しかし、ブームを経て一般化した「心霊写真」、「映像の中に写る霊」という考え方は、映画「リング」を代表作として今度は創作の中でイメージを開花させてゆく。
そんなことがわかる本でした。

さて、以下は本書とは直接関係ない話なので、読みたい人だけ読んでください。

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【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.10 〜最暗黒の妄想、そして奇想〜」

Negi
間を置かず、またやります!!
この間、感触を掴んだのでもっと面白くなるはず!!

前回の告知と間違えている人がいないか心配なんだけど、次、やるのは4月9日(月)だから!!

2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
OPEN18:30 / START19:00
¥1,200 (+1drinkから)<当日券のみ>

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【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.10 〜最暗黒の妄想、そして奇想〜」

Negi
間を置かず、またやります!!
この間、感触を掴んだのでもっと面白くなるはず!!

前回の告知と間違えている人がいないか心配なんだけど、次、やるのは4月9日(月)だから!!

2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
OPEN18:30 / START19:00
¥1,200 (+1drinkから)<当日券のみ>

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【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.10 〜最暗黒の妄想、そして奇想〜」

Negi
間を置かず、またやります!!
この間、感触を掴んだのでもっと面白くなるはず!!

前回の告知と間違えている人がいないか心配なんだけど、次、やるのは4月9日(月)だから!!

2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
OPEN18:30 / START19:00
¥1,200 (+1drinkから)<当日券のみ>

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【アニメ】・「魔法の天使 クリィミーマミ」(1)

1983〜84年

いわゆる「ぴえろ魔法少女」の第一弾。不思議な空飛ぶ船から魔法のコンパクトをもらった少女・森沢優が、アイドル歌手・クリィミーマミに変身する。
そのビデオの第1巻、4話分。

個人的な話だが83年っていうと私はもう高校に上がっており、当時の風潮からするとよほど自覚とプライドのあるアニメファン以外、高校生で少女もののアニメを観たりしたらクラスでそりゃもう、「えーっ、なんで!?」ってなもんでしたよ。
だからほとんど観なかったね。結末も知らない(だから私に教えないように。続きを観るから)。

それにしても、第1話を観てホロリと来たね。優が飼っていたカエルがビンの中から飛び出すシーン、あれ完全に「E.T.」へのオマージュでしょう。
そんでフェザースターの宇宙船と優が「未知との遭遇」する。
「道に迷って困っていた」という小さな宇宙人。優は道など教えた覚えはさらさらないが、どうも優にだけ宇宙船が見える=生まれた頃にだれでも持っている夢を忘れていない、ことが宇宙船が道を知った理由だという。

この辺、明示されているようないないような、って感じですごくホロリと来たわ。

絵柄は高田明美で、今観るとものすごく劇画っぽい。まあアニメーターだから男の子向けの絵もいっぱい描いてきたんだろうけど、それにしてもこの絵柄が少女向けアニメに採用されていたことは、興味深い。
今は逆に、もうちょっとデフォルメされた絵が多いだろう。なにしろ「プリキュア」よりも劇画っぽいんだよな。

それと、男子でこのアニメを観ていた人も多いだろうが、「男子が女の子向けアニメを観ることの壁とか意味」もずいぶん変わってきたよなあ。

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【アニメ】・「戦国魔神ゴーショーグン」(1)

1981年

西暦2001年、謎のエネルギー「ビムラー」による瞬間移動装置を搭載した「グッドサンダー」と巨大ロボット「ゴーショーグン」とともに、悪の組織ドクーガと戦う若者たちを描くビデオ第1巻。

リアルタイムできちんと観ていないので借りて観る(なお、結末は知らないので私に教えないように)。
当時の印象を説明すると「軽妙洒脱な会話」が話題になっていたのだが、あくまでもそれは戦闘中に軽口を叩くといった程度のもので、展開自体は70年代的熱血アニメという感じだった。

自分は「軽妙洒脱」というのは、敵・味方の戦闘シーンをサンドイッチを食べながら他のキャラクターが見物していたり、自分に付けられた鎖を引きちぎろうとする主人公を前に、戦闘員同士がマヌケな感じで「おまえ、この鎖引きちぎれるかどうか賭ける?」と言っていた「ダイターン3」にこそふさわしいと思っていたので、当時のアニメ誌の論調が気にくわなかったんだよね。

で、あらためて観ると、やっぱり「ダイターン3」の方がすくなくとも第4話までだと海外のコメディ映画的なクールな演出が強く、この「ゴーショーグン」はむしろアメリカの一話完結戦争モノみたいな感じなんじゃないかと思う。
だから、自分の印象はやっぱり間違っていなかったと感じた。

第4話までに限れば、展開はスピーディーで面白い。第1話が、たいていオマケ程度のはずの少年側から描かれるところなんかは意外性もある。この第1話の熱さ、って何なんだろうと思ったら今残っているのは「戦隊モノ」の第1話が例年熱いのと同じなんだよね。
設定の説明があって、悪のアピールがあって、そこに善玉の組織があらわれて、さあこれから戦うぞっ、っていうワクワク感がある。安易な萌えキャラも、あからさまなやおい文脈もないのでスッキリ観られる。今なら、たぶん少年の教育係ロボ・OVAがヒューマノイドタイプのロリキャラになっているかもしれない。
なお、やおい以前の「美形キャラ」としてのブンドルは有名だけど、この辺は私は「コン・バトラーV」あたりからの延長だと思っていたからとくに気にはならなかった。

しかし、当時から思っていたが人間ドラマとメカの必然性が乖離しすぎているのは否めない。何か本当に別のスタッフがつくっている、という感じで。
たとえばゴーショーグンが「戦国魔神」というイメージのデザインであることなどには、第4話まででは何の意味もない。ドッキングするトライスリーという小さいロボットも、おもちゃとしてのギミック以上のものが感じられないのが、当時から惜しいと思っていた。

ま、4話くらいまで観た感想はそんなところです。

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【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.10 〜最暗黒の妄想、そして奇想〜」

Negi
間を置かず、またやります!!
この間、感触を掴んだのでもっと面白くなるはず!!

前回の告知と間違えている人がいないか心配なんだけど、次、やるのは4月9日(月)だから!!

2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
OPEN18:30 / START19:00
¥1,200 (+1drinkから)<当日券のみ>

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【映画】・「龍が如く  劇場版」

公式ページ

監督:三池崇史

歌舞伎町をモデルとした街で、少女の母親探しをする出所したばかりのヤクザ(北村一輝)、彼に因縁のある片目で金属バットをブン回すヤクザ(岸谷五朗)、そして政財界の大物などが入り乱れて交錯するドラマ……とでも言えばいいのかな。ちなみに私はゲームはやってません。

ギャグやバイオレンスシーン、クライマックスの超ナンセンスな盛り上がり、そしてその中に潜むマジっぽさ……と、三池節横溢なのだけどとにかくそれぞれのキャラクターの設定が説明不足すぎて観ていて非常に消化不良感が残る。
役者はいちいちイイんですけどね。ところどころにおそらくの三池人脈で無駄に大物俳優が配置されてる。本筋にまったく関係ない刑事が哀川翔だったり、哀川にさしいれに来る男が田口トモロヲだったり。
とくに、個人的には岸谷五朗のギャグ演技を観るのが実にひさしぶりだったので堪能した。あのお笑い系小劇場仕込みの間!!(笑)  いいよなあ。

ただし、ストーリーが収斂していくというスリルが無く、どうにもこうにも散漫な印象は否めない。
三池崇史のすばらしさは再認識したけれども。やっぱり三池には希望がある気がする。

ちなみに、劇場公開はたぶん明日まで。

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・「非情のコクピット」 三木孝祐、武下新一(1978、コミック社)

Hijyono

スーパーカーブームに乗ったアクション劇画。
年収二千万のフリーの自動車評論家兼、外車輸入カウンセラーの坂下徹(26歳)が、毎回スーパーカーにまつわる事件に巻き込まれる。

私は常々、今さら「タレサンの似合う男が拳銃ぶっぱなして戦う」という「タレサン劇画」(勝手に命名)のすばらしさを人々に訴えていこうと思っている。別にタレサンをかけていなくてもよくて、「ダーティーハリー」みたいな「戦う男の哀愁」みたいなものが出ていればいいのである。
要はタレサンイズムがあればいいのだ。

で、本作は刊行時期にしても設定にしても、「タレサン劇画」の資格を備えてはいるのだが、いかんせん何かが足りない。

その「何か」とは何か。
繰り返しになるが、やっぱり「男の哀愁」が出てないのである。それよりも「年収二千万の自動車評論家」というバブリーな設定から、むしろ80年代への幕開けを感じたくないのに感じさせてしまう。

なお、毎回のプロットはなかなか面白いと思った。

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【アニメ映画】・「プロジェクトA子2」

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1987年

まあ前作よりはマシかな……。前作でやってきた宇宙人の墜落宇宙船をめぐっての攻防戦。

前作のラストで、墜落した宇宙船が街の中心あるタワーに突き刺さってしまったんだが、それが中を改造(改装?)されてレストランとしてにぎわっている、というオープニング。

もう心の底から、

は ち じ ゅ う ね ん だ い だ な ー

と思いましたね。

危機は脳天気に回避できるものである、あるいは無根拠に日常に取り込んでしまえるという強い思い込み。
それが実に「80年代的なギャグ」だと思うわけです。

全体のトーンは「ギャグ」というよりコメディチックという印象。これは脚本が小山高男(高生)だからなんですかね。まあ私はアニメの脚本のことなんかわからないんで、うがった見方はナシにしましょうか。

90年代半ば、エヴァを経てからのオタク向けエンタテインメントの一部には深刻な、辛気くさい何かがつきまとっているんだけれども、この頃はまだ「オタク」自体の浸透・拡散以前の祝祭的雰囲気が作品に漂っている印象を受けます。

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【雑記】・「民放連などに霊感番組是正の要望書」

すいません、ニュースとして消えちゃったみたいなのでソースがはっきりしません。

(以下、引用の引用)
・民放連などに霊感番組是正の要望書

 心霊現象や占いを扱うテレビ番組が、霊感商法やカルト宗教による被害を産むきっかけとなっているとして、弁護士の団体が、民放連やNHKなどに是正するよう求める要望書を提出しました。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会によりますと、テレビ番組で霊界や死後の世界などについて断定的にコメントすることで、未成年者などが霊感商法やカルト宗教に入り、被害にあうきっかけとなっているということです。

 その上で、報道機関としてのテレビ局が番組の中で「科学的実証がされていない」と注意喚起するなど、節度のある番組づくりを進めてほしいと申し入れました。

 要望書を受け取った民放連は今後、作業部会などで加盟するそれぞれの放送局に伝えることにしています。
(どこかからの引用おわり)

こういう要望の提出というのは現場主義的にはだれかがやらなきゃいけないことで、それは弁護士がいちばんいいのかもしれない。
ただ、「そういうことが絶対的に正しい、全面的に、ひたすらに全面的に反対するのが正しい」というスタンスがあるとしたら、それには違和感がある。

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【アニメ映画】・「プロジェクトA子」

Projectako
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1986年
原作:西島克彦、白坂一美
脚本:森山ゆうじ、西島克彦、川崎知子
監督:西島克彦
キャラクターデザイン・作画監督:森山ゆうじ

16年前に隕石かなんかが落ち、壊滅状態から復興して繁栄を誇っている未来都市。
その中にあるグラビトン学園に、A子と彼女の親友・C子が転校してきた。お嬢様的なB子はC子をわがものにしようと、A子に何かと攻撃を仕掛けるが、超人的パワーの持ち主のA子にはまったく通用しない……というお話。

ウィキペディアによると、併映は「旅立ち 亜美・終章」だそうである。

宮崎御大の「セーラー服が機関銃撃って走り回っているようなアニメを作っているようではダメ」という発言、それには本作が脳裏にあったらしい。
高千穂遙の「ガンダムSFじゃない発言」もそうだが、この「セーラー服が機関銃撃って走り回っているようなアニメ」という発言も、80年代オタク史としてははずせないもののように思う。

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Negi
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2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
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【映画】・「ジョジョの奇妙な冒険 ファントム・ブラッド」

観た後、「うーん……」としか言えない劇場版アニメなんですが、以下のブログはファンの言いたいことをよくまとめていると思います。

『エル・カンターレ』と『劇場版ファントムブラッド』の類似性及び「歴史は繰り返す」言説を既に内包するジョジョ世界の在り様に関する一考察、及び愛ゆえに過たざるを得なかった彼らを同じ愛を抱く我らが如何なる石以て追うべきか真剣に悩むしかない件についてイン殺

あ、ここって「インターネット殺人事件」なの?(よくわかんない)

……で、それだけだとささやかながらブログをやっている私としては名折れなのでいちおう感想を書くと、
もともとなんかゲンが悪かったんですよ。
かなり早い時期に前売り券を買っていて、そのときの前売りが、B5か、それよりもっと大きなポスターかピンナップみたいなものの下に前売り券が付いているというものだった。

確か「サマー・タイムマシン・ブルース」かなんかを観た後だった。最初のこのピンナップを渡されて(しかもジャンプ・コミックス版の何巻かの表紙で、描きおろしではない)、荷物が増えるのでちょっとムッとして店員に「映画を見に来るときは、これごと持ってこないといけないんですか?」と聞いた。
こういうタイプの前売り券って観たことがなくて、封を切らないと下に切り取り可能な前売り券が付いているって、わからないんですよ。
で、聞いたら「はい」だって。

そんなわけないだろ!!

それで、最初っからこのアニメ映画に関しては心証が悪かったわけです。

その後、石仮面ストラップ付きの前売り券が出たんですよね。
「早く前売り買った方が損」って、おかしいだろ!!

そんだけ。中身はそれこそ「信者」が観りゃいいって感じです。

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【イベント】・「鶴岡法斎のエログロハイセンスVol.10 〜最暗黒の妄想、そして奇想〜」

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この間、感触を掴んだのでもっと面白くなるはず!!

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2007年4月9日(月)
場所:ネイキッドロフト
(ネイキッドロフトHPより引用)
何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
【出演】
鶴岡法斎
新田五郎
小林銅蟲(「ねぎ姉さん」作者)
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【書籍】・「超能力番組を10倍楽しむ本」 山本弘(2007,楽工社)

Cyonoryoku

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「FBI超能力捜査官」、「TVのチカラ」などに登場する超能力のインチキを徹底解明する本。
こちらもこの本と同様、ひとつの番組に関する分析がハンパじゃない。また、「どうせテレビなんて……」、「どうせ巧妙にインチキが隠されていて、証明はできないんだ」とあきらめる前に、テレビの中にもヒントが隠されている場合があることを示してくれる。

前半のいかにも「手品」っぽいトリックあばきも面白いのだが、どうしても「実際の動画を観てみたい」という気分がよぎる。またドラマ「トリック」などでも出てくるトリック(ややこしい)ということになるのだが、後半の遠隔透視能力(行方不明者の居場所を超能力で当てるなど)のインチキあばきがなかなかすごい。

いやそもそも、こういう番組って信じる人は観るし、信じない人は観ない(私も観ない)。それを、懐疑的な視点で観て分析するというのが面白い。また、透視して当てた行方不明者の場所をモザイクのかかったテレビ画面とインターネットを駆使して探り当て、実際に行って検証するというのがすごい!
本書に超能力探偵というのがよく出てくるが探偵小説的な面白味はそのインチキあばきの方にあるんだなー。

なお、本書はSF作家のお父さんと中学生の娘さんとその友人の男の子との会話形式になっていて、ルビもふってあり小学校高学年から理解可能なように配慮されてある。

で、本書に関するイベントもある、と。

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【書籍】・「ギボギボ90分!」永瀬唯、植木不等式、志水一夫、本郷ゆき緒、皆神龍太郎(2006、楽工社)

Gibogibo

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タレント霊能力者の代表的存在であった宜保愛子の霊視の一種のトリックについて、主に92年放送の番組「宜保愛子・新たな挑戦 ピラミッドの謎に迫る」の詳細な検討によって明らかにした本。

私は今さら「ナンシー関が、今も生きていたら……」って言うのが嫌いだ。それは「テレビに対して独自の視点を持て」と主張し続けた彼女の主張に、けっきょく依存しているにすぎないからだ。
また、ネットワーカーが彼女とは違う視点のテレビ評、人物評に関してまったく評価を加えない(と、自分は思う)のにもかねがね不満に思っている。
いったい、いつまで立ち止まっているつもりなんだ?

そして、本書は優れたデバンキング作業の結果であるとともに、新しいテレビ評のあり方を提示したものだと思うのである。

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【イベント】トンデモ本大賞2007、今年も開催!!

6月30日(土)、イイノホールにて開催。前売り券、発売中!!

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【アニメ】・「ダロス」

1983〜84年

原作・脚本:鳥海永行
監督・脚本:押井守

世界初のOAVだそうだ。「バース」、「レダ」とともに、レンタル屋に並んでいたと記憶する。
あらすじは、月面開拓民・ルナリアンと地球統轄局との階級闘争を描いたアクションSF……といったところか。
市民革命を描こうとした時点で押井守節炸裂、120分では少々尺が足りず、月面にたたずむ巨大建造物「ダロス」の役割がいま一つ消化不良であるなどの不満は残るが、80年代前半という時代を考える上でも興味深い作品であることに変わりはない。
(以下、続きあります)

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何気なく暮らしている日常に「魔」「怪」「変」「妙」は潜んでいる! それらを提示して「生きるためのヒント(もしくはノイズ)」を見つけ出そうという試み。無駄話のなかにこそ本質がある。ゴミの山に財宝が隠されている(ような気もする)。濃厚暗黒トークが堪能できる一夜。
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【雑記】・「『教養』を自分のもの」にするという行為

このエントリ、「あえてリンクしない」って書いたのにどこのテキストについて書いたのか見破られて、2、3、リンクされてしまった(笑)。
まあそれはそれでいいし、知り合いなどを覗いて上記の自分の書いたテキストに対する感想などは読んでない。

今度は、「リンクしなかった先(SF者がラノベに勝手なこと言うな、って言っていた人)」を勝手にフォローしてみようと思う。

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【アニメ】・「大魔獣激闘 鋼の鬼」

1987年
・ 原案・脚本:会川昇
・ 監督:平野俊弘

80年代の「OAV」。あれ「OVA」だっけ?

最近、私はヒマがあれば80年代のアニメを観ています。そのわりには東京MXTVの「おはようスパンク」とか見てないんだけどさあ……。
いきなり自分語りしますけど、なんでこの時期のものにちょっとこだわりがあるかというと、自分にとって青春時代のマンガやアニメって(あ、私の青春時代は80年代)、受験勉強との兼ね合いで観ていた、というのがひとつあった。
人間が一日のうちに摂取できる知識って限られているから、「ここまではハイ、もう時間切れ、勉強があるから」みたいなカタチで放り出したマンガやアニメもすごく多かった。
オタク道みたいなものがあるとしたら、違うよねそれは。

「受験生だからアニメやゲームをガマン」っていう人はいると思うけど、それ言ったら自分は小学五年生から大学浪人中までずっとそういう状態だったからね。そういうことに対する怨念がすごいんですよ。
で、一つひとつ、今更観て確かめてる、ってところはあるな。

んだから、逆に言えばほとんど観るすべが無かった70年代の東映バイオレンス映画とか、大好きだけど80年代のOVAを今観て感じるような、なんか心を締め付けられるという感じはないね。純粋に新作と思って観てますから。

本題。
平野俊弘で会川昇で、大畑晃一だからということなんだろうけど、ストーリーらしいストーリーはほとんどない。すべての設定はクライマックスで「鋼の鬼」が、暗黒世界からやってきた巨大な怪物とガチンコで戦うという布石でしかない(そのわりには基地の設定などはよくできていると思うけど)。

で、何の情報もなしに予測だけで書くけど、「怪獣映画をアニメでやってる」というイビツさがある。それは「イクサー1」にも通じることだけど。
今観ると、「なんで?」って思う人いるかもしれないけど、当時の特撮映画事情や、「アニメで何ができるか」というチャレンジ精神や、またアニメにおけるストーリーの考え方が今と違っていたのかもしれない。そういうことは、今考えても無駄ではないはず。

それともうひとつ解説。
本作では、海底から発掘された物質を研究するうち、異次元の世界から怪物を召還し、自分が合体して地上のものをすべて破壊し尽くすという欲望に取り憑かれた若い学者が出てくる。
普通は「世界を破壊する」理由は「人類が汚れきっているから」などの理屈があるが、本作ではそこのところははっきりしない。

で、なんでそういうことになるのかというと、たぶん「冷戦下の平和」という欺瞞性と、その緊張感に耐えきれないもどかしさみたいな感覚が当時あった、ということなのだろう。
本作ではそこまで詳しく描かれてないけど、同時期には「徹底して破壊した後に理想国家をつくる」と言い出す悪人がフィクションには多くて、それは日本がアメリカの傘の下で生きながらえてきたこと(自己決定権がない)、そして冷戦という奇妙なバランスによる平和や繁栄は本物ではない、という感覚が一般視聴者にもあったから。

だからこそ、「破壊の裏返しの理想国家建設」をチラつかせつつ最終的にはグチャグチャにしてしまった95年末〜96年初頭のテレビ版「エヴァンゲリオン」は、時代に敏感な作品だったとは言える。

あれは、普通ならゲンドウが「理想国家建設」みたいな野望があって、それをシンジが破壊するという物語であるはず。というか、冷戦下のSFアニメ・マンガというのはそういうのが多かったけど、
「もうそういう時代じゃねえだろバカヤロウ」っていう気持ちが庵野監督に……たぶんあったんじゃないかなあ?
その後の「キューティー・ハニー」とかは、案外ベタなつくりになってるし。もともとベタが大好きな監督のはずでしょ、あの人は。よく知らないけど。

……とまあ、ぜんぜん本作と関係ないことを書いてみた。
しかし、今観るとそういう感想が出てくるんだから仕方ない。

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【CD】・「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」MOSAIC.WAV

Falsiem
MOSAIC.WAV公式ページ

試聴できます

疑似科学を茶化してラブソングにした、というとてもグッドな曲。
これ、元ネタ全部わかって、なおかつこういう曲を聴く人って日本に何人いるんだ?(私もぜんぶはわからなかった)
でも、そういうのがリリースできちゃう度胸がすごいね。

すべてがシンセっぽいシンセ音で構成されてて、ピコリ度も私好み。

っつーか、シーケンサーソフトいじったことないけど、パソコンでシーケンサーソフトいじるのって、たぶんここ10年くらいですごく簡便化したと思うんだけど、その上でできた曲、っていう感じがすごくする。印象でしかないが(「アキバ・ポップ」というらしい)。

オービタルが4トラックのMTRでアンセムをつくった、なんていうところからずいぶん遠くまで来ちゃったねボクたち(「ボクたち」ってだれだ。気持ち悪い!)

なお「百合星人ナオコサン」のオマケCDの曲を歌っていた人たちですね。あのときも書いたけど、とにかく歌詞が秀逸。

他のアルバムも欲しいんだけど、公式ページ見てもどこで扱っているのかよくわからんなあ。通販とかはやってないの? ダウンロードじゃなくて。

追記:
あ、アマゾンだと「ソフトウェア」で扱ってるのか。→これとか。[amazon]
教えてくれた人、ありがとうございました。

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【映画】・「第二回トンデモ映画会」開催!

Seikino_daimaou_1
「第二回トンデモ映画会」開催!
と学会員が厳選したトンデモ映画をオールナイトで上映!

第二回の選者は、唐沢俊一!!
勿論、映画の前には、落語とトークショーもあります!
ゲストは『怪奇大作戦セカンドファイル』の脚本も担当される中野貴雄監督!

落語(瀧川鯉朝)
22:00〜22:20

トークショー(出演:唐沢俊一、中野貴雄監督)
22:30〜23:15

上映作品
・「アマゾン無宿 世紀の大魔王」(1961/東映) 23:30〜0:55

監督:小沢茂弘  主演:片岡千恵蔵
 片岡千恵蔵の、多羅尾伴内をはるかにしのぐ怪ヒーロー“アマゾンの源次”と、進藤英太郎の“ゴールドラッシュの熊吉”の対決! テレビでは絶対放送できない“増沢病院”のシーンを含め、頭からシッポまでぜ〜んぶカルトシーンばかりという怪作。トドメに、ニュー東映のオープニング及びセットデザインが成田亨!

・「華魁」(1983/武智プロ) 1:05〜3:00
監督:武智鉄二  主演:親王塚貴子
 日本映画史に残る異才・武智鉄二の本番映画。原作はなんと谷崎潤一郎。
前半、重厚な遊廓のセットと、それにまったくそぐわない親王塚貴子の棒読み台詞で驚愕したあと、後半でいきなり舞台はアメリカ(と、思えというのが無理なやる気のないセット)に移り、エクソシストのパロディになる!
 いや、信じないかもしれないがホントなのです。

・「狼の紋章」(1973/東宝) 3:15〜4:35
監督:松本正志  主演:志垣太郎
 日本SF最高のスーパーヒーロー、少年ウルフガイ。それを映画にしたらこんなことになっちゃいました、という超話題作(別の意味で)。今では松田優作の幻のデビュー作として有名だが、白い学生服に日本刀という、面堂終太郎チックなスタイル、そして白フン姿も若々しい。観て脱力したときのためにビタミン剤の用意必須!

場所/新文芸坐 池袋駅東口徒歩3分
豊島区東池袋1-43-5マルハン池袋ビル3F

電話/03(3971)9422
日時/2007年3月10日(土)
午後9時45分開場 午後10時開始

料金/前売2300円 整理番号付き/劇場窓口(発売中)&チケットぴあ(店頭のみ、コンビニ不可)にて2/10(土)販売。(メール予約は行いません)
当日2500円

※全席自由で、整理番号(=券番号)順にご入場頂きます。
※終夜興業につき、18歳未満の方はご入場できません。
※上映作品が古いため、作品によっては映像や音声の状態が悪い場合がございます。
 何卒ご了承のうえご覧下さい。

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【映画】・「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」

公式ページ

監督:馬場康夫
脚本:君塚良一

数年後に日本は破産するーー恐ろしい結論をはじき出した財務省の下川路(阿部寛)は、1990年の政府のなんちゃらかんちゃらという政策がバブル崩壊、ひいては現在の不景気につながっていると確信。偶然発明された洗濯機式のタイムマシンに発明者・真理子(薬師丸ひろ子)の娘である真弓(広末涼子)を乗せて、90年の政策発表を阻止することによって現在を変えようとするが……。

さー、バブルをいちおう経験したおっさんの私が来たよ! 面白かったです。感想書くこといっぱいあるなあ。
以下、ネタバレ全開で。

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【雑記】・「ひらめいた!」

Satohiro017
今、ひらめきましたよ。ベッキーと須藤温子の自主的ラップユニット(ただ二人で遊んでるだけ)の名前が「牛肉」であることを思い出しながら……。

世の中にはワラにもすがる思いでマンガを読んだり小説を読んだり音楽を聴いたりする人と、
基本、どうでもいいけどそういうことをやっている人がいるんですよ。
あるいは、一人の人間の中に両者が内在している。

そこから混乱が起こるのではないか、と。

同じことは「ジャンル」にも言えて、
たとえば悲しい恋愛映画を観て思いっきり泣きたい人がいて、
「これは恋愛映画のかたちをとった、人間のいちばんいやな部分を見せつけることを主眼とした映画です」
といったものを見せつけられると、
まあいい気持ちはしませんわな。

で、つくる方も「恋愛映画」というジャンルを、どうでもいいとは言わなくてもとりあえずそれは捨ててもいいやと思わないとそういうことはできないよね。

あーまた言いたいことがわかんなくなってきた(本当はわかってる)。
わかってるけど、書けない。
一生書けないのだろうか……。

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