・「ALL新作・描き下ろしコミック ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説」(2007、竹書房)
これのマンガ化。コンビニ売りのペーパーバック調単行本。
執筆者は三河屋正悟郎、タカハシセイコ、佐藤仁史、富沢みどり、小川浩司、岸みきお、波多野秀行。
たけ書房の特別編集部員と謎の青年スティーブン・セキルバーグ(要するにハロバイの関のことですね)が都市伝説の内容にせまるという趣向の一話完結もの。「MMR」みたいなパターンだが「MMR」もその形式がすっかり「定番」として認識された感はある。
元になった本はけっこう売れているらしいが、9割知っているネタだったのと、語り方の問題として都合の悪い事実は隠蔽して、なおかつ「本当か嘘かわからない」というふうにフワッとさせていたために個人的には物足りなかった。
本書はその本の中からいくつかをチョイス、マンガ化したもの。マンガって作品の中でツッコミを入れやすいからまあまあ抵抗なく読めた。アホらしい話も、マンガだとそれなりのかたちになるし。
それにしても、元となった本の中でも最大級にアホらしいと思っていた話「アインシュタインの舌の謎」(有名な「アインシュタインが舌を出している写真」で、彼はなぜ舌を出したのか?)がわざわざマンガ化されているのには驚いた。
しかし、それなりにかたちになってしまうところがマンガが虚構を飲み込みやすい表現形態であることを表しているとは言えるだろう。
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