« 【映画】・「狂走セックス族」 | トップページ | 【イベント】・「面白漫画倶楽部2」開催!! »

・「百合星人ナオコサン」1巻 kashmir(2006、メディアワークス)

Yuriseizin01

[amazon]

みすずちゃんの家に同居する「百合星人」ナオコさんとみすずちゃんの友達などがドタバタするギャグマンガ。

それと幼女がいっぱい出てくる。

面白い! 第1話でナオコサンがどこから来たのかとかどうして同居してるのかとかの説明がまったくないのにとまどったが(その後「お姉さんが変身した」みたいな話も出てくるけどどこまで本当かわからない)、後はすんなり入り込めましたよ。

「アブノーマルな趣味を当たり前のように思っている人間が騒動を起こす」というのは昔からあるけど、その「アブノーマル」の部分を執拗に繰り返していくとそれ自体が記号化していく、その面白さがある。同じ漢字をずっと見続けていると模様にしか見えなくなってくるみたいな(それが本作では「幼女」)。
あと「幼女趣味」そのものがどこまで本気かわからないというかね。それがいい。

たとえば吾妻ひでおにとっての「ロリコン」っていうのは、結婚もして子供もいて、売れない頃は路上生活までして(売れた後も路上生活するけどこの人は)、そのあげくの酸いも甘いもかみ分けたオトナの趣味、という印象だった。
本当、個人的にはその吾妻ひでおの「オトナの余裕」に憧れたんですよ。その後「大マジなロリコンブーム」がやってくるわけだけど。
(「オトナの余裕」でやってたと思ってた今関あきよしがドマジの性癖だったとかいろいろと一筋縄ではいかない世界でもありますけどね)

で、本作の場合、吾妻ひでおと同じくどこかで「幼女」に距離をとっている部分があって、その「特殊な性癖」に関して付いたり離れたりというヒットアンドアウェイが面白いんだよね。しかも最終的には着地点がどこにもないでしょう。
これがどこかで自分の趣味が絶対的に正しい、というのがあると、イタい、もしくは押しつけがましくなってしまうんだけど、どこまでもどこまでも「幼女」を受け入れるのか捨て去るのかっていうのを保留し続けるというか。そういう突き放した感じが笑いを生むし、またカッコよくもあるんだよね。
絵がものすごくかわいいのは、言うまでもなし。

おまけのCDには付いていること自体にとまどったけど、柏森進という人の書いた詞はいいね。
「宇宙のメッセージはこなごなだけど 君にだけ伝わればもういいやほんとに。」とか、
「時代が変わってもやってることが 変わらないならおとなしく進化しちゃえ人類。」というのは、とてもいい歌詞ですよ。

曲も打ち込み大好きの私にとっては、文句なし。

|

« 【映画】・「狂走セックス族」 | トップページ | 【イベント】・「面白漫画倶楽部2」開催!! »

ギャグマンガ」カテゴリの記事

マンガ単行本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165886/13095845

この記事へのトラックバック一覧です: ・「百合星人ナオコサン」1巻 kashmir(2006、メディアワークス):

« 【映画】・「狂走セックス族」 | トップページ | 【イベント】・「面白漫画倶楽部2」開催!! »