【映画】・「トゥモロー・ワールド」
監督:アルフォンソ・キュアロン
原作:P・D・ジェイムズ『人類の子供たち』
近未来、みんな不妊症になってしまい世界でも18歳くらいより若い人間はいなくなってしまった。
そのせいかどうか知らないが不法入国者がイギリスにどんどん入ってくる。
そんな絶望的状況の中、レジスタンスみたいなことをやっている元妻から「入国許可証をつくって売ってくれ」と、主人公・セオに依頼が来る。
彼はそこから大きなトラブルに巻き込まれていく……。
ごめん!! ネット上では絶賛の嵐ですが、私はぜんぜんダメでしたこの映画!
もしかして自分は病んでいるのか? と悩んでしまいましたよ。
(以下、ネタバレあり)
正直、「赤ん坊をマクガフィンとした単純なアクション映画」以上にはどうしても観ることができず、もしかして自分は人間として重要なものが抜け落ちているのかもしれない、と思った。
しかし、私の言い分も聞いてほしい。プロットには何ひとつ、「意外な展開」というのがない。近未来SFだと思ったら、SF的ガジェットにも目新しいものは何もない。設定でもそうだ。「子供が生まれなくなった」理由はリアリティはあるがごく単純なものであり、「子供が生まれない世界」を創出するためのきっかけにすぎない。
また「中年男が、別れた妻と再会し彼女につきあわされる」というのもあまりにありきたりな発端だし、
友人がヒッピーっぽいドラッグ売りというのもかなりベタである。
そして何より、「妊婦」がマクガフィンとなっているというその構図。
おそらく現時点で最後の妊婦・キー。彼女は、セオに「父親はだれだ?」と聞かれて「私、処女だったのよ」と言う。
セオは一瞬、愕然とする。そしてすぐにキーから「冗談よ」と言われて、笑われる。
まただ。またこの設定だ!!
欧米人よ、やっぱり「キリスト教的に」まるまらないとダメなんですか!?
そしてジョークとして言われた「処女懐胎」が、クライマックスではあたかも実現したかのように受け止められていく。
「まただ」と思ってしまった……。
ごめん、この映画を好きな人、ごめん……。
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