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・「横浜ホメロス」   全2巻  小池一夫、叶精作(2006、小池書院)

第1巻  ヴァーチャル都市編[amazon]

第2巻  サイバー超人編[amazon]

ヴァーチャルリアリティの装置でうんちゃらかんちゃらされた、驚異的な戦闘能力を持つ謎の男が、なんたらでかんたらな組織と戦い続けるという話。

つ、……つまらンッ!!  小池一夫作品にハズレ無しと思っていたが……どうしたンだッ、このつまらなさはッ!!

……などと小池調に叫んでみたが、とにかくヴァーチャルリアリティ技術が注目されていた頃だから90年代初頭か?  VR技術をネタにしたい、という欲求だけで描かれたような作品。
キャラ立ちがぜんぜんできておらず、お話も淡々と続く。

これはあくまでも想像にすぎないが、もしかして別人というかお弟子さんか何かが書いたのでは……?
どこがどうとははっきり言えないが、ネームも何となく小池一夫っぽくないし……。
小池一夫が主張していることはまず徹底的なキャラ立ち。そして、そう主張しているかどうかはわからないがお話を転がしていくために初期設定を綿密なものにすることが最大の特徴である。
それが本作には見られない。最初から手探り状態なのだ。

ついでに言うなら、「二千年前の番長」も同じようなおぼつかなさを感じる作品である。
たとえば、壮大なる失敗作である「ブレイダー」[amazon]でさえ、最初の設定をしっかりつくり、その後迷走した、という感じなのに、本作は最初から見切り発車なのである。

どうしたんだ、小池一夫。

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コメント

横浜ホメロスで、別人疑惑を感じたことはないのですが、涙弾という作品ではそれを感じたことはあります。ソ連(すでにロシアだったかも)を舞台にした話がありまして、これはかなりの確率で、別人の手になる物と想像しています。話の進み方に、小池的な飛躍がないのです。敵味方の、緻密な作戦のやりとりはあるものの、主人公の超人的な先読み能力が全く現れません。
30巻近い大作の割に、古本屋でも余り見かけない作品ですが、機会があったらどうぞ。既に読んでらしたらごめんなさい。

投稿: 酸性猛獣 | 2006年10月19日 (木) 13時28分

「涙弾」は、飛び飛びでしか読んだことないんですよね……確かにあれは古本屋でも見かけませんね。コンビニ本になりやすい形式だと思うんですけどね。
やっぱり他作だと別人疑惑は出てきてしまいますね。まあ私としては面白ければいいんですけどもね。

投稿: 新田五郎 | 2006年10月20日 (金) 08時50分

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