・「昭和不老不死伝説 バンパイア」(4) 徳弘正也(2006、集英社)
スーパージャンプ連載。
この巻で、物語の大きな転換点があった。一気に話が広がることになるが、この新展開で、本作が名作になるかどうかが決まるのではないかと思う。
ちょっと余談。
この巻を読んで「なんで最近の徳弘正也は評論家が取り上げたりネットで盛り上がったりしないのか(たぶん単行本は売れてるのに)」と考えてみた。
おそらく、「衆愚政治に対する危機感」があまりにもシンプルすぎるからなのだろう。
あるいは(いまだ実現されていない)素朴な民主主義を根底で信じているところか。
しかし、読んでみるとわかるがこのテーマはマンガとしては存外に強い説得力をいまだに持っている。
インテリの人はもう少しここら辺のことを考えて、きちんと説明してほしいと思うけどみんな頭が良すぎてそこまで手が回らないらしいです。
さらに余談。
昭和天皇メモ事件、メモの真偽も問われている最中ですが、本作のマリアと「マリア会」との関係を彷彿させると思ったりもします。
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