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・「コスプレ・アニマル」(1) 栄羽弥(2004、講談社)

Kosupure01

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たぶん「デザート」連載。
19歳のリカのだれにも言えない願望、それは高校時代の制服でHすることだった。
出会い系で知り合った男子高校生と、女子高生のフリをしてメールのやりとりをするうちにだんだんイイ感じに。トシも性癖も偽って、この恋うまくいくのか……?

コンビニで売っていて、あらすじを読んで衝動買いしてしまったのだが、既刊合わせて100万部近く売れているそうである。
案外面白いしオタクにありがちな妄想色・ヘンタイ色が極度に薄い。……というか、たぶん作者はいわゆるオタク趣味はゼロなんだろうね。
そういう「オタク色無しの変わった性嗜好」を描くというのはかえって珍しいというのが、自分がより面白いと思った理由だろう。

よく「車をバックさせているときの男の人の首筋とか手の筋(筋肉?)が好き」という女性がいるが、この辺はもっと言語化されるべきだろう。俗説として、90年代以前は女性の性欲は男性と違って視覚的ではない(だから女性向けのHマンガは少ない)と言われていて(どこで聞いたかは忘れた)、
実際にはそれとはまったく逆に、その後レディースコミックが爆発的な売れ行きを示すわけで、それからさらに時間が経った現在、普通の女性が普通に男性に対する「視覚的なエロス」を語り始める時代になってきたということなのかもしれない(リカは自分が制服を着るだけでなく、男性が学校のものに限らず制服を着ているのが大好きという設定)。

ただ単行本1巻だけで判断すると、収録されている読みきり「天使のゆびさき悪魔のくちびる」(原作:岡ゆずる)の方が、スタンダードな作品だけあっておっさんにはわかりやすい。
再婚した母親の夫(要するに新しいお父さん)は医者で、その息子もイケメンの医者。女子高生の主人公はこの義理の兄にホレてしまい、気を引こうとするが義兄にはいっさいその気がなく……というあまりにも王道のパターンだがよくできている。
義兄がなぜヒロインに冷たくしていたかの理由もほぼ説明できていて、こうでなくちゃと思わせる。
まだまだ世の中捨てたもんじゃないな、と。

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