・「ボボボーボ・ボーボボ」(21)(完結) 澤井啓夫(2006、集英社)
週刊少年ジャンプ連載。
この巻の白眉は「大人の女・横浜の純子」だろうね。もう笑い転げましたよ。
で、この巻でひとまず最終回。
とりあえず総括してみると、まずシュールギャグという点では少年マンガでは群を抜いていたでしょうね(4コマでは施川ユウキとかがいますが)。これだけのぶっとびを許容できるのはジャンプしかない。
しかも、中盤になってからジャンプパターンのバトルものへシフトさせつつ、マジな展開にしないでギャグのボルテージを落とさないことに成功。
これはダウナーな感じでバトルものを茶化しているうすた京介とは別のベクトルで、棲み分けがはかれたと思う。
逆にそれがうまくできなかったのが尾玉なみえだと思うんだよね。尾玉なみえ、大好きだけど、ジャンプでギャグを長期連載化させるのはその辺にむずかしさがある。
一方で、大亜門の「もて王サーガ」はまた別の方法を探り当てたみたいだけど、「スピンちゃん」が好きだった私としてはマンガ家として生き残れたことは喜びたいが、最近の「もて王サーガ」はよく知らない。
現在、本作は「ドラゴンボールZ」みたいにジャンプでは仕切り直し連載中。正直大丈夫か(違うキャラクターで新連載をした方がよくはないか?)とも思うけど、「真説 ボボボーボ・ボーボボ」としてやっています。
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