・「シャイニング娘。」(5)Five Sense of love(2006、ヒット出版社)
成年コミック。「COMIC阿ロ云(あうん)」連載。人気アイドル・×浦(ばつうら)亜弥は、シャイニング娘。メンバーや親友の関節本(ふしもと)ミキを悪魔・不死本ミキに人質にとられ、エロいこと連続の沖縄ファンツアーに強制参加。
一方、シャイ娘。の面々も、冠番組「ハローシャイニング。」収録で沖縄に登場。
ゲームと称する「ファンによる公開集団レイプツアー」が行われるが、魔法の力などで抵抗できずにエロエロエロエロ。
まあレイプものというより、このシリーズは基本的に女の子たちがだんだんその気になっていくのでニュアンス的には乱交もの、って感じですかね。
実在のナントカ娘。がモデルになっているのは周知のことですが、連載時のタイムラグと合わせて読むと感慨もありますな。吉業がシェイプアップ前の体型だったり、こんこんや密重は今はもうちょっとオトナになってるなあ、と思ったり。
でもそれが、またマンガにインプットされて再アウトプットが繰り返されていくからね。それが面白い。
それと、こんこんと珠橋が(それぞれのモデルに)あまりに似ているので感心してしまうんだが、コレはもともとがアニメっぽい顔をしているからでしょうね。二人とも。
この巻で終わりかと思ったら、次にまだ続く。
……マンガの他ジャンルとの大きな違いは、連載、続きものが多いということ。
読みきりという形態にこだわっている作家もいるし、実際すばらしい作品もあるんだけど、連載という形態において、曖昧な表現で申し訳ないが無制限に時間軸・空間軸からはみ出していくような感覚に対する快感が、他ジャンルとは違っているところだと思う。この辺考えると面白い気もしますがね。
だが、逆に「続くから」という理由でおそろしくつまんないマンガもある。結論を無限に先送りして、永遠に「面白さ」を時間軸の先にあずけて「面白いような気にさせる」マンガとか。
でも、本作のこの巻はお話の進展もほとんどないし、ほぼ全ページにわたって乱交の連続で結末もない。次回に続く。そして、それだからこそのマンガ特有のパワーを持っていると思うんですよね。
エロマンガだということがあるにしても、金太郎飴みたいにどこからぶったぎっても意味が通じ、楽しめるという連載マンガのプリミティヴなパワーを感じる。
同じことは、えんえんと戦い続ける格闘マンガなどにもいえることだけど。
茶魅川が「キャオラッ」って叫んだところでは、爆笑してしまいました。
| 固定リンク
「マンガ単行本」カテゴリの記事
- ・「豪画沙」(上) 永井豪(2017、講談社)(2018.02.23)
- ・「怖すぎる永井豪 ススムちゃん大ショック編」(2018、徳間書店)(2018.02.23)
- ・「怖すぎる永井豪 くずれる編」(2018、徳間書店)(2018.02.23)
- 「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」(全13巻)完結、平松伸二(2000~2004年)(2018.02.20)
- ・「スクラップ学園」(上) 吾妻ひでお(2018、復刊ドットコム)(2018.02.12)
「エロ」カテゴリの記事
- 【表現】・「ラッキースケベ、および少年ラブコメ問題」その2(完結)(2017.07.09)
- 【表現】・「ラッキースケベ、および少年ラブコメ問題」その1(2017.07.09)
- 【問題】・「ゆらぎ荘の幽奈さん巻頭カラー問題」(2017.07.09)
- 【書籍】・「グラビアアイドル『幻想』論 その栄光と衰退の歴史」 織田祐二(2011、双葉新書)(2016.11.25)
- 【テレビアニメ】・「ルパン三世 第二シリーズ 第108話 1979年11月5日 『哀しみの斬鉄剣』」(2016.09.22)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント