【映画】女番長ゲリラ
THE 女番長(スケバン)全開ガールズパワー(ラピュタ阿佐ヶ谷)
1972年、東映京都
監督・脚本:鈴木則文、脚本:皆川隆之
出演:杉本美樹、池玲子、安部徹、あがた森魚
新宿赤ヘル団の女番長・幸子(杉本美樹)は、バイクで京都にやってきて地元スケバンのシマをあらす。タイマン勝負の果てに地元番長の座を得て、スケバンたちの後見人である元番長・奈美(池玲子)との間に友情関係が芽生える。
だが奈美の兄は暴力団の幹部。きままなシノギを続ける幸子たちを潰しにかかる……。
基本的に、前見たスケバンもの2作と同工異曲、ストーリーにも大きな変化はないが、私の勝手なイメージである「鈴木則文なら下品ギャグ」という面がそれまであまりなかったのに対し、本作はオシッコだの性病だのとシモネタギャグが多い。
主演は杉本美樹だから、それまでの池玲子は降りたのかと思ったら主演の頃と同じくらい出てくる。
杉本美樹は、映画冒頭でイキナリタンカ切って路上で方パイを見せるとそこには薔薇の刺青が!
あいかわらずツカミはすごいシリーズである。
池玲子より身体がひと回り小さく、華奢な杉本美樹は「スケバンのリーダー」という点において迫力はイマイチ。
だが、タレサンに指の出た革手袋という衣装がなんだかいい。
私も東映の映画にそんなにくわしいわけではないけども、とにかく70年代のこのテの映画にはやたらと出ている人であり、顔とかぜんぜん好みじゃなくて「またこの人か〜」と思っていた私だが(その後、よく出るようになった中島ゆたかの方がまだ好き)、15年くらい見続けていたらなんだか好きになってきた。
というか、時代を象徴している人だよね。こういう顔と身体付きでこういう役をやる女優って、もう日本のどこにもいないと思うもん。
途中からとつぜんあがた森魚があがた森魚役で登場、夕暮れの浜辺で「赤色エレジー」を歌ったりする。
悪役は安部徹。安部徹サイコーだよなあ。ずるくてスケベで、コワモテで、でもどこかに知性を残している幹部クラスのヤーさんがハマリ役。逆転されたときのうろたえ顔にもウットリ。
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