« 【映画】ビデオドローム | トップページ | ・「ヤングサンデー」12号(2006、小学館) »

中野の喫茶店「クラシック」、昨年閉店していた

classic

中野の名曲喫茶「クラシック」、昨年閉店していた

店内は薄暗く、椅子はギシギシ、
確かぜんぶ真っ黒で、当然クラシックが一日中かかっていて、
コーヒーを頼むと水はワンカップ大関のビンで、ミルクはマヨネーズのフタに入って出てくる

……という、ある意味伝説の喫茶店。

リンク先では「ワンカップでもマヨネーズのフタでもなかった」と書いてあるが、
それらは私自身が見たことがあるので都市伝説ではないです。
その後に変わったんでしょうね。

ひと言で言い表すと、江戸川乱歩の世界みたいな喫茶店、
確か吹き抜けになっていて、2階が談話用、1階が音楽を静かに聴くためのスペースでしたが、1階に「モボ」って感じのヨボヨボのおじいさんが座っていて、あの人がオーナーだったのかなあ。

江戸川乱歩の小説で、身代金の取引とかするのはぜったいあの喫茶店ですよ。
お互いに探偵と悪漢だとわかっていて、お互いに手を伸ばせば殺してしまえる距離があるのに、
そこには二人をそうさせない「事件」が横たわっていて、
あくまでクラシックに耳を傾けながら知的な会話に終始する、
そんな雰囲気でしたよ。

中野に立ち寄ったとき、友人を連れて行くと必ずビックリして、でもマジで恐いっていうんじゃなくて本当に「そういう雰囲気」の喫茶店だから必ず喜んでくれたのを覚えてます。
リンク先にもありますが「つくった昭和」じゃなくて、本当に生の何かがそこに提示されていました。

閉店の原因は、オーナーとオーナーの娘さんが亡くなったから、ということでしたが、残念です。

隣接する中野ブロードウェイはオタクショップでにぎわってますが、それとはまったく違う時間の流れ方で存在していていた、誤解を恐れずに言えばサブカルっぽい空間だったんですよね。

「中野」は中央線沿線にあるせいか、いわゆる「中央線の呪い」がありまして、
ブロードウェイのオタクショップ化もその流れを汲むと私は考えています。
だから本当にコアコアなアキバ支持者は、中野を「サブカル的にカッコつけてる」と思うかもしれない。

まあそれらの差異はあくまでも雰囲気、店主の心意気程度のものにすぎませんが、
「名曲喫茶クラシック」は本当に本物という感じがしていて、中野の守護神的なイメージを、私は勝手に思っていました。

とは言っても、私もだれかと中野に行くというような機会が劇的に減ったのも事実。
自分語りになっちゃいますが、自分の中でも何かが終わり、
それとは別に、「昭和から平成」という時の流れの中で、この喫茶店も終わった、と。
残念ですけどね。

|

« 【映画】ビデオドローム | トップページ | ・「ヤングサンデー」12号(2006、小学館) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

情報ありがとうございます。
クラシック復活ですか。
それは驚きました。
果たしてあの怪しい感じまで再現されるのでしょうかね?

投稿: 新田五郎 | 2006年2月25日 (土) 05時32分

新しくしてしまうようなので、あの雰囲気は出せないかもしれませんね。
せめて建物を保存してもらいたかったですよね。今考えてもすごく残念です。

投稿: リッジ | 2006年3月 3日 (金) 02時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165886/8715820

この記事へのトラックバック一覧です: 中野の喫茶店「クラシック」、昨年閉店していた:

» クラシックのネタ [ネタ蔵]
クラシックのネタを追いかけるヨ! [続きを読む]

受信: 2006年2月18日 (土) 09時40分

» 乱歩・・・<人間椅子> [飾釦]
人間椅子 製作:1997年 監督;水谷俊之 主演;清水美砂、國村隼 潔癖症の妻と腹話術を使ってコミュニケーションをする夫。この腹話術師という外交官の設定(乱歩の浅草的趣味を反映しているのか?)が私的にはちょと無理があり、なじまないのだが・・・。 その夫は家具職人からの手紙という手段で、妻の潔癖症に対処しようとする。家具職人による“人間椅子”はあくまできっかけで、視覚を遮断された触覚と音の世界に陶酔してい... [続きを読む]

受信: 2006年2月19日 (日) 03時10分

» 名曲喫茶クラシック [-FivRo-]
はじめまして、リッジというものです。ここにはblog検索で「名曲喫茶クラシック」でやってきました。mixiの中のコミュニティの中で高円寺にクラシックが復活するという情報がかいてありました。もし本当だったら嬉しい限りです。... [続きを読む]

受信: 2006年2月24日 (金) 16時13分

« 【映画】ビデオドローム | トップページ | ・「ヤングサンデー」12号(2006、小学館) »