【映画】サイレン
2006年、日本
監督:堤幸彦
小学生の弟の転地療養のために、父とともにとある島に訪れた女性(市川由衣)。
隣人に「サイレンが鳴ったら、絶対に外に出てはならない」と言われる。
一方、この島には過去に人間の集団消失の謎があったことがわかってきて……。
ホラーもの。ネタバレはできないが、脚本としてはかなりガッカリな出来。
サプライズがあっても、その前提となる設定に穴が多く、疑問を感じるため大きな驚きにならない。
ただ、堤幸彦の描く「外界とは接触を断って暮らしている人々」の描き方はちょっとだけ価値があるかもしれない。
堤幸彦は、映画版「トリック」において、現代では横溝正史風の「外界との接触を断った、人里離れた村」というのがすでに描けないことをわざと描いていたフシがあった(逆に、別の人がやったドラマ「ミステリー民俗学者八雲樹」は、この辺に頓着していない点でダメダメであった)。
今回はパロディっぽくせずに、「人里離れた不気味な島」を描くのに苦心しているところがうかがえる。
また、脚本としては「サイレン」とは何か、という趣向そのものは面白かった。
まあ、このテのものなら探せばたくさんあるような気はするが。
市川由衣は、なかなかがんばっていたと思う。
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