【テレビアニメ】・「ルパン三世 第二シリーズ 第108話 1979年11月5日 『哀しみの斬鉄剣』」

・その1
ルパン、次元、五右衛門の三人は僻地の温泉で慰安旅行としゃれこんでいる。

ルパンが混浴温泉、次元が草原の中でクラシックを聴きながらバーボンを楽しむ間、五右衛門だけは剣の修行に余念がない。

そこにかわいい女子高生がやってくる。「時代劇の主人公みたい」と五右衛門を笑うその少女は、刀鍛冶の祖父の「斬鉄剣以上の刀をつくりたい」という悲願のために五右衛門の斬鉄剣の秘密を狙っていた。

私にとっては、2016年から観ると、問題作。

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【特撮】・宇宙人好きから観た「ミラーマン 第2話「侵略者(インベーダー)は隣りにいる」

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1971~72年に放送された特撮ヒーロードラマの第二話。
爆弾テロ事件を起こし、マンションに住む女性を襲う、侵略者(インベーダー)にミラーマンが立ち向かう。

【特撮】・宇宙人好きから観た「ウルトラマンタロウ 第36話「ひきょうもの! 花嫁は泣いた」に続いて、「超常現象のハイストレンジネス事例を感じる特撮ドラマ」を書き留めておこうという私の無駄な努力。

「ミラーマン」が、当初は「盗まれた街」などを下敷きにした「しのびよる侵略者と戦うドラマ」であったのはなんとなく覚えている。
この回でも、「マンションの住人がいつの間にかインベーダーに入れ替わっている」という恐怖をじわじわと描いている。
そして、こういっちゃなんだがなんだか変な筋立てなのである。

まず「マンションの住人が入れ替わる」エピソードと「インベーダーが爆弾テロを起こす」エピソードにつながりが希薄だ。
次に、狙われるマンション住人の女性を、なぜ殺してしまわないのかがわからない。冒頭、別の女性はあっさり殺されているからだ。
むしろ、電気を止めたり、水道を出なくしたりとやることが地味である。

しかし、狙ってはいないと思うのだが「爆弾テロ」と「マンションの住人をおびやかす」こととの結びつきづらさが、「インベーダー」の不可解さを効果的に表現していると思う。

マンション上空を飛ぶ空飛ぶ円盤も実にいい。

タロウ36話「ひきょうもの! 花嫁は泣いた」も舞台はマンションだった。70年代のマンションは、まだまだ一般人にはなじみが薄かった。いわば「隣人がどんな人物かわからない」という「都会的感覚」を象徴した建物であったと言える。
これまた狙ったわけではないだろうが、「ミラーマン」が異次元人であるという設定もハイストレンジネス感を出している。
70年当時、「異次元人」に今よりもリアリティがあってこその設定だったろうが、今再見すると、クライマックスにやや唐突に始まる、マンションを突き破って巨大化するミラーマンと怪獣キティファイヤーとの戦いは、なんとなく「夢の光景」のような印象を与える。


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・「激!! 極虎一家」全12巻 宮下あきら(1981~1983、集英社)

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人気作であったデビュー作「私立極道(きわめみち)高校」が思わぬ不祥事(トラブル?)で終了となった後、仕切り直して少年ジャンプに連載された作品。
現在、四十代前半の人の中には宮下あきら作品に関し、「男塾」以降は読んだことがあっても本作を読んだことがある人は意外に少ないのではないか。

東北らしき田舎から修学旅行で東京にやってきた暴れん坊の虎は、学帽政(「極道高校の主人公)とのケンカに敗れ、また政とその仲間たちの男気にあこがれ、彼らが収監されるという「網走極東少年院」に入り込む。
後は少年院とは思えぬ無法ぶり・自由ぶりの中での騒ぎと、極東少年院に敵対する少年院などとの戦いが描かれる。

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・「私立極道高校 復活版」(上)(下) 宮下あきら(2012、集英社) 

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もうすぐ最終回を迎える「こち亀」が週刊少年ジャンプでスタートしたのが1976年。
本作はその3年後の1979年にスタート、翌年の11号で「アシスタントが無断で実在の高校の校章を書いた」という件で連載打ち切り、単行本も絶版回収となった。

この単行本は、最近出た「復刻版」で打ち切り直前まで掲載されているが、作者あとがきで「極道高校の人気で観たこともない大金を手に入れ、酒と女におぼれた」とある。新人が、単行本も1巻しか出ていない状態で、いくら右肩あがりとしてもそれだけの大金を入手できるか疑問だが、作者のリップサービスかもしれない。

さて、この「みんなが読んだつもりであまり読んだことのない」本作のあらすじは簡単に言えばこうだ。

極道社会の伝統を守るため、全国各地の極道の親分が力を合わせ創設した国内唯一の極道(要するにヤクザ)養成機関「私立極道(きわめみち)高校」。
そこに所属する生徒たちは、「ヤクザを育成する」というムチャクチャな学校内プログラムや、全国から集まってくる猛者とのケンカに明け暮れる。
その中には、一匹狼のスタンスを崩さない男・学帽政(がくぼうまさ)の姿があった。


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